MENU

【最新ニュース】新世代パワートレインDrive-E搭載!ボルボS60ポールスターに試乗

01

ボルボのパフォーマンスブランドである「ポールスター」のコンプリートカーであるS60/V60ポールスターの2017年モデルが発売されました!100台限定というスポーツボルボに、完全閉鎖され、クローズドとなった箱根ターンパイクで試乗しました。

02

ポールスターとは、1996年に設立されたモータースポーツチームで、ボルボ車で様々なレースに参戦。ボルボとはレース車を通じた新車開発の協力を行うなど、良好な関係を築いてきました。2009年よりパフォーマンスを向上させる製品の提供も開始し、2015年には、ボルボがポールスターのパフォーマンス部門を買収し、ボルボの一部門となりました。この際、レーシング部門は、「ポールスター・シアン・レーシング」と名称を改め、独立した活動を続けていますが、ボルボとの協力体制は維持され、レース活動を続けています。

03

そんなレース活動からのフィードバックを受けて、開発されたハイパフォーマンスカーがS60とV60をベースに開発された「S60ポールスター」と「V60ポールスター」なのです。日本市場への投入は、2014年に初投入され今回で3回目。2015年モデルと2016年モデルと大きく異なるのは、従来型のパワーユニットが3.0Lの直列6気筒ターボだったのに対して、新型は、ボルボ最新のパワーユニットである「Drive-E」に置き換えられていること。外観はほぼ同様ながら、中身は大きな進化を遂げているのです。

04

Drive-E T6エンジンの性能は、ノーマルの306ps/400Nmから367ps/470Nmまで強化。これは6気筒エンジンだったS60/V60ポールスターを凌ぐもの。さらにダウンサイズによりパワートレインが軽量化されたのも大きな特徴です。今回は、箱根ターンパイクを封鎖しての試乗という特別な機会が与えられました。

05

T6の性能は、ノーマルの306ps/400Nmから367ps/470Nmまで強化。これは6気筒エンジンだったS60/V60ポールスターを凌ぐもの。さらにパワートレインが軽量となったことは大きいです。今回は、箱根ターンパイクを封鎖しての試乗という特別な機会が与えられました。

06

力強い加速は従来同様。ツインチャージャーのおかげもあり、排気量ダウンのデメリットは、全く感じられません。フロント部の軽量化は効果絶大で、走りがより軽快かつ俊敏なものとなりました。ノーズの動きもさらによくなっているので、従来型よりもスポーツ度は格段に上がったといえるでしょう。そして、ミシュランのパイロットスーパースポーツとオーリンズ製DFVダンパーを備えた足回りは、路面に吸い付くようにしなやかな動きとしっかりとした手応えがありながらも、乗り心地もかなり良いのもポイント。日常からサーキットまで楽しめるオールマイティな仕上がりです。またブレーキもフロントにブレンボ製6ポッドに加え、ボルボお得意のAWDシステムが組み合わされるので、ダウンヒルでも安定したブレーキングが得られるのは、心強いところでしょう。

07

正直にいえば、エンジンサウンドだけは6気筒に一歩譲ります。しかしながら、その他の点では、従来型の良いところしっかりと磨き上げたといえます。戦闘能力を向上させながらも、従来型と同じく、ファミリーでも使える実用性と快適性は相変わらず。まさに羊の皮をかぶった狼といえるスーパーセダンがS60ポールスターなのです。他のハイパフォーマンスカーと比べても、コスパの良い価格なのも見逃せません。限定車なので、興味がある方はお早めに……。

text & photo by OHTO Yasuhiro