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【くるまマイスター検定】1級合格者インタビュー ニッポン放送 畑中秀哉さん

今年も11月に第5回の開催が決定した「くるまマイスター検定」。全国にまだ50名ほどしか所有者のいない1級合格者の一人、畑中秀哉さんに合格までの道のりや自身の車との歴史などについてインタビューしました。
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ニッポン放送 編成局 報道部担当副部長 畑中秀哉さん

――――――第4回くるまマイスター検定試験で1級合格、おめでとうございます。

(畑中)ありがとうございます。くるまマイスター検定試験は、実は、第1回から連続4回受検していまして、今回1級に合格したことで全級制覇できました。4年越しだったので、自分としても大変に嬉しいです。

――――――第1回から、ずっと受検されていたのですね。受検されたきっかけは。

(畑中)ベストカーを毎号読んでいまして、その中でくるまマイスター検定の案内が出ていましたので、これは受けてみようと思いました。
自分は、幼い頃からクルマの魅力に取り付かれていました。クルマの開発ヒストリーやメカニズムなども大好きでして。検定を受検することによって、自分のノウハウや知識を試せる良い場だと思いました。
もちろん、ガイドブックも毎回購入して熟読しています。ガイドブックを読むだけでも、知識が広がってとても楽しいですよ。

――――――実際に受検されてみてどうでしたか。


(畑中)そうですね、第1回は3級と2級を受検しました。3級は、今までの自分の知識の蓄積で解けるぐらいの内容だったと思います。
2級は、結構手応えのある内容でしたね。もちろん、ガイドブックをしっかりと読んで行きました。日本の車の歴史などは得意分野でしたが、モータースポーツ知識はどちらかといえば苦手な方だったので。
3級、2級はストレートに合格しましたので、2回目からは1級だけに的を絞って受検しました。しかし、初めて1級を受けたときは難しくて話になりませんでした。確か、一人も合格者がいなかったと思います。
第3回の時に、1級を再チャレンジしましたが、確か75点で、あと一歩のところでした。第4回は、大丈夫かな?大丈夫だろうな?と不安でしたが、83点を取れて合格できました。最初から、1級を絶対に取ろうと考えていましたので、合格はすごく嬉しかったです。局でテリー伊藤さんともお会いしたので、その時に1級合格を報告。テリーさんも、びっくりされていましたが、おめでとうと祝福してもらえました。

――――――少年時代から車が好きだったのですか。

(畑中)そうですね、幼少期の頃は父親の運転する助手席が自分の“指定席”で、シフトレバーを操作する姿を横でじっと見ていました。その頃から、自分も早く運転したいという気持ちが醸成されていったと思います。
バスに乗った時も、運転席を覗き込んで、運転手さんが超大径ステアリングを回し、超長いリンケージのシフトレバーでギア操作する姿をワクワクしながら観察していましたね。

――――――ご自分でも車の運転は好きですか。

(畑中)ええ、19歳の時に免許証を取得しまた。アルバイトで費用を貯めて春休みに、いわゆる合宿免許というやつで取りました。
自分の車を初めて購入したのは26歳の時で、パルサーの中古車を39万円で買いました。もちろん、5速マニュアル車、嬉しかったですね。もう、車の運転席に座っているだけでウキウキしました。当時のインパネがまた良くて、車の中にいるだけで幸せな気分になりましたね。購入当初は、毎日のように運転しましたし、実家のある岐阜県まで行ったこともあります。
今まで、5台を乗り継ぎましたが、やっぱりマニュアル車がいいですね。あのメカニカルな感じはたまりません。
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畑中さんのコレクションの1つ 日産Bluebirdのカタログ

――――――今後、乗ってみたい車はありますか。

(畑中)今は、家庭があるのでファミリーカー的な車になってしまっていますが、小さくても良いので、普通な中にもちょっぴりヤンチャなマニュアル車が欲しいですね。ゴリゴリのスポーツバージョンでなくて。昔はたくさんあったと思うのですが。やはり、個性が有って操作しているぞ、みたいな車に対する想いがあるし、それは持ち続けたいと思っています。

――――――今の若い人の“車観(かん)”みたいなものをどう感じていますか。


(畑中)学生さんなんかに聞くと、自分の車を所有してないのは仕方ないにしても、家族が所有している車の名前も知らない事が多いですね。確かに、今の都会暮らしだと車が無くても生活には困らないし、全く興味がないというか、関心が薄れているのでビックリするんですけど
もちろん時代の要請もあり、自動運転や環境対応、低燃費…技術開発に膨大な開発費がかかるのは理解できるのですが、結果、部品の共用化が進み、似通った車が多くなった。加えて車が日常品になり過ぎてしまい、運転は楽だけど魅力ある乗りものという感覚が薄れているのかもしれませんね。個人的には乗ってみたい、運転してみたいという「オーラ」のようなものがないというか…。
ノスタルジーかもしれませんが、昔の車は、メカニカルで金属感があり、機械の匂い、オイルの匂い、排気ガスの匂い…更にマニュアルミッションで、自分で機械を動かすという充実感が強かったと思います。また、いまや「3ナンバー車」は珍しくありませんが、自分なんか、「3ナンバー車」というだけで羨望の的でした。車そのものが憧れでしたね。

――――――最後に、もっと、若い人にも車に関心を持ってもらうために、“くるまマイスター検定”を受けてもらうには、どうしたら良いと思いますか。

(畑中)小さい子、特に男の子は絶対に乗り物に興味を持つと思っています。自分の甥っ子も、今はトミカに夢中ですから。でも、それが、成長するといつの間にか関心が薄れてしまっていますよね。
安全面の配慮が必要かもしれませんが、例えばもっと、親の助手席に座る機会を増やし、運転する姿を見せたりして運転の面白さとか、楽しさ、車に対する興味を持たせる工夫みたいなものが必要ではないかと。その心を持ち続ければ、大人になったら車を持ちたい、運転したいという想いが実現していくのだと思いますね。
くるまマイスター検定は、大変に興味深い検定だと思います。自分のくるま知識やノウハウが実証できる絶好の機会です。ガイドブックを読むことで、くるまの楽しさを再認識できますし、是非とも、多くの方に挑戦してもらいたいですね。

――――――本日はありがとうございました。

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くるまマイスター検定1級合格証書と合格カードと一緒に

今年もトップ・オブ・マイスターを目指して、くるまマイスター検定への挑戦お待ちしてます。

text by くるトピ編集部