第3戦「SUPER GT in KYUSHU 300KM(オートポリス)」から約2ヶ月のインターバルを経て、SUPER GT「第4戦SUGO GT 300km RACE」が、7月22日(土)~23日(日)にかけて開催されました。
この2カ月の間にも各種テストは行われており、その成果がどのように現れるのかにも注目された今回のレース。しかも開催されるのは“魔物が棲む”と言われるSUGOです。
GT500はNSXが予選上位を独占!
予選が行われた7月22日(土)のSUGOは、気温も高く真夏の様相。そんな中、GT500クラスの予選トップを奪ったのは、「#8 ARTA NSX-GT」。2~3番手も同じくNSX-GTの「#100 RAYBRIG NSX-GT」、「#17 KEIHIN NSX-GT」とNSX勢が上位を締めました。
一方のGT300クラスは、「#25 Vivac 86 MC」が、58kgものウエイトハンデをものともせずポールポジションを獲得。2番手には「#18 UPGARAGE BANDOH 86」、3番手は「#60 SYNTIUM Lmcorsa RC F GT3」と、JAF-GTマシンが上位に並びます。
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雨→曇り→雨。天候に翻弄された決勝レース
決勝が行われた23日(日)は、決勝直前のグリッド整列までは雨が降っていたものの、レース開始前には雨は止み、スリックタイヤでスタートできそうな様子に。しかし、いざスタート進行が始まると再び雨が降り始め、メカニックが作業できるギリギリのタイミングで各チームともウェットタイヤに履き替えるチームと、スリックタイヤのまま天候回復に賭けるチームとにわかれました。
決勝がスタートすると雨は本格的に降り始め、スリックタイヤを選んだチームは下位に沈んでいくという展開に。ウェット路面に足をすくわれるマシンも多く、スピンやクラッシュが頻発。合計3回のセーフティカーランが行われ、一生懸命逃げる走りをしてマージンを築いても、セーフティカーランによってそのマージンが帳消しとなってしまうという、難しいレースとなりました。
SUPER GTは、給油やタイヤ交換、ドライバーチェンジでのピットインのタイミングが勝敗を左右するためピット戦略が重要ですが、イエローフラッグによるセーフティカーランが頻発した今回のレースではタイミングを読むのが難しく、ピットのタイミングで下位のマシンがいつの間にかトップグループに踊り出るという結果に。
優勝を手にしたのはGT500クラスが、「#1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平選手)」、GT300クラスは、「#11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム選手)でした。
毎回、波乱が起こるスポーツランドSUGOは、よく“魔物が棲む”と言われますが、今回はまさに魔物に翻弄されたレースだったといえるでしょう。最後まで展開が読めず、勝ったチームすらどうして勝ったのか理解できないほど、難解なレースでした。
今回のSUGOから2週間後の8月5日(土)~6日(日)に富士スピードウェイで第5戦、さらに8月26日(土)~27日(日)に鈴鹿サーキットで第6戦「SUZUKA 1000km」と、短いスパンで開催される真夏の3連戦。シリーズの結果を考えれば、この3連戦をうまく乗り切れば上位進出を果たせる。第6戦が終わったときに、どのような順位になっているのかに注目が集まります。
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Text & photo by 雪岡直樹+Bucket
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