愛車の色を変えたいときやロゴや模様などの絵を入れたいとき、その都度塗装をしていたら大変です。
そこで活躍するのがカーラッピング。シートを貼るだけでお手軽に愛車のビジュアルを変えられます。
ただ、やはり車体表面にシートを貼っただけなので塗装とは違います。
いざラッピングしてみると思ったような仕上がりにならないかもしれません。
そこで今回はカーラッピングの基本知識とかかる費用、メリット・デメリットを解説します。
車の色を変えたいから塗装を考えているという方はカーラッピングも検討してみてください。
いつか元の色に戻したいと考えているなら、塗装よりカーラッピングが適しています。
カーラッピングの基本知識
カーラッピングの基本知識として、そもそもカーラッピングとはどんなものなのか、塗装とどう違うのか、どう普及してきたのかを解説します。
カーラッピングとは?
カーラッピングとは英語でcar wrappingといい、車をラッピング(包む)という意味です。
料理にラップをかけたりスマホに保護シートを貼るのもラッピングといえるでしょう。
カーラッピングは車全体に施しこともあれば、ワンポイントとして小さなロゴや模様を入れるだけのこともあります。
カーラッピングと塗装の違い
カーラッピングはフィルムを貼って、塗装は塗料を吹き付けて色を変える手法です。
カーラッピングは主にビジュアルを変える目的で施されます。
一方、塗装はビジュアルの変化に加えボディの保護や傷の修正など目的は様々です。
カーラッピングが普及した理由
90年代に、貼った後に剥がせるフィルムが登場し同時にカーラッピングの技術も誕生しました。
それまでデザインを変えるのは大きな手間をかけて塗装しなくてはいけないので大変な作業でした。
日本では2000年4月に東京都でラッピングバスが登場して、テレビでも取り上げられて一般層に広く知られるようになりました。
気軽に貼って剥がせるというラッピングの性質は期間が限定されている広告でとても便利なもので、どんどん世間に浸透していきました。
今ではモーターショーの展示車から個人所有のいわゆる痛車まで、様々なところでカーラッピングは利用されています。
カーラッピングにかかる費用
カーラッピングは業者に依頼する場合とDIYの場合で費用が大きく変わります。
カーラッピングを業者に依頼した場合の費用
カーラッピングは施す部位の大きさやエンブレムをはじめとするパーツの取り外しが必要かで値段が変わります。
参考程度に、軽自動車でも小さい車で依頼したときの価格表を下に紹介します。
- フルラッピング:550,000円〜
- ボンネットのみ:40,000円〜
- ルーフのみ:50,000円〜
- ミラー(左右):15,000円〜
大きな軽自動車や普通車の場合はもっと高価になることに注意してください。
カーラッピングをDIYした場合の費用
カーラッピングをDIYするときに必要なお金は材料と道具の費用で、小さな部位だと数千円で施工できます。
材料費は安いフィルムで1,500mm × 2,000mmで5,000円ほど。この大きさがあれば多くの車のボンネットを貼れるでしょう。
道具はフィルムを伸ばしてボディに密着させるためにヒートガンが必要です。
ヒートガンはドライヤーを強力にしたものというイメージの道具で、安いものだと3,000円程度で手に入ります。
カーラッピングをDIYする方法と注意点
カーラッピングをDIYするときは以下の点に注意してください。
- 耐久年数をチェックする
- 複数人でフィルムを貼る
- 大き目サイズで貼って、後からぴったりに切る
フィルムには経年劣化するため、それぞれに決められた耐久年数があります。
長期間使う予定なのに耐久年数が短いフィルムを貼ると、だんだんと色褪せたり剥がれてきたりとトラブルの元になります。
また、フィルムは2,3人で協力して貼る事をおすすめします。
一人がフィルムを持ってもう一人がヒートガンで熱するなど手分けして進めると綺麗に貼りやすいでしょう。
そして、フィルムは好きな形状にカットして使うものですが、大き目サイズにカットして最後に形を揃えることをおすすめします。
貼ってみたはいいが微妙に長さが足りないなんてこともあるかもしれません。
最低でも10cmくらいは大き目にカットしてから貼りましょう。
カーラッピングをするメリットとデメリット
最後に、カーラッピングをするメリットとデメリットを紹介します。
カーラッピングをするメリット
カーラッピングをするメリットは以下の3つです。
- 簡単に剥がせる
- 査定額に影響なし
- 様々な質感を楽しめる
カーラッピングの1番の特徴は簡単に剥がせること。フィルムを剥がすだけで元どおりです。
塗装は一度塗ってしまうと元に戻すことはできません。
そして、簡単に元どおりになるということは、下取りに出すときに査定額への影響がないということです。
むしろ元々の塗装面を保護できるので車体をとても綺麗な状態に保てます。
一方、塗装した車は買い手がつきにくいため下取り額が下がる傾向にあります。
最後に、フィルムは様々な質感を楽しめます。。
カーボン調から艶消し、派手なゴールデンなどその種類は多岐に渡ります。
カーラッピングをするデメリット
カーラッピングのデメリットを以下に紹介します。
- 広範囲に及ぶと塗装より高価になる
- 洗車機に入れられなくなる可能性がある
- 経年劣化する
カーラッピングが広範囲になると塗装より高価になります。
参考価格として、軽自動車を全塗装する場合は150,000円〜で、フルラッピングする場合は550,000円〜です。
また、カーラッピングをしたら洗車機に入れられなくなります。
フィルムを貼ってあるだけで塗装のように硬化しているわけではないので、剥がれる恐れがあります。
そして、フィルムによりますが、耐用年数は3年程度のものが多いです。
カーラッピングは塗装より長持ちしないことに気をつけてください。
まとめ
カーラッピングについて基本情報やメリット・デメリットを解説しました。
カーラッピングの最も大きな特徴は簡単に剥がせることです。
元の色に戻したかったり、期間限定でロゴを入れるときは非常に役立ちます。
ただ、簡単に剥がせるということは、洗車機などに入れられないというデメリットもあることを覚えておいてください。
カーラッピングはDIYでもできますが、綺麗に仕上げるのはなかなか難しいです。
プロに頼めばお金はかかりますがとても綺麗にラッピングしてくれます。
財布と相談して、DIYでやるか業者にお願いするか判断してください。
それでは、愛車のビジュアルに一手間加えたいと考えている方は、ぜひカーラッピングを検討して見てください!
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