レクサスは2018年10月24日(水)、ミッドサイズセダンの「ES」を発表し、同日より販売を開始しました。価格は、580万円~698万円となります。
かつてウィンダムと呼ばれたクルマの7代目
ESは、1989年のレクサスブランド立ち上げ時に、LS(初代セルシオ)とともにラインアップされた看板車種のひとつ。かつて日本では、歴代モデルがトヨタ・ウィンダムとして発売されてきたことも有名です。特に初代と2代目は人気車でした。日本でESの名で販売されるのは、7代目となる新型が初めてとなります。
外観は、フラッグシップセダン「LS」のイメージを色濃く反映させた4ドアクーペライクなシルエットに纏められています。特徴的なスピンドルグリルとシャープなLEDヘッドライトによるフロントマスクも、スポーティさを強調。ボディサイズは、全長4,975mm×全幅1,865mm×全高1,445mmと大きく、ホイールベースも2870mmと長めです。サイズでいえば、FR(後輪駆動)のミドルサイズセダンのGSとほぼ同等。GSとの差別化が気になるところですが、GSがドライバーズセダンに対して、ESはFF(前輪駆動)な上、キャラクターも乗り心地と快適性を重視した王道的なサルーン仕立てとなっているそうです。
FF車ならではの広々とした居住空間
インテリアは、広さを強調したすっきりしたもので、ダッシュボードには、13インチのワイド液晶パネルとコンパクトなデジタルメーターパネルが採用されています。ロングホイールベースのFF車なので、後席も広々。トランクルームもゴルフバック4つが収まる広さを確保しています。
パワートレインは、ハイブリッド1本。2.5Lのハイブリッドシステムを搭載し、エンジン単体で178ps/221Nmを、モーター単体で120ps/202Nmを発揮。システム全体の最高出力は218psとなります。燃費消費率は、20.6km/L(WLTCモード)と大型セダンとしては優秀です。
グレード構成は、標準仕様車である「300h」、装備を充実化させた上級仕様の「300hバージョンL」、そしてスポーティな「300h Fスポーツ」の3タイプが設定されます。
量産車初の「デジタルアウターミラー」をオプション設定
バージョンLのオプションとして発表されたのが、量産車世界初のデジタル式のサイドミラーの「デジタルアウターミラー」です。
左右フロントドアのアームに取り付けられたカメラの映像をダッシュボード左右に設置されたモニターに映し出すことで、ドアミラーの機能を果たすもの。メリットとして、死角の削減、雨天や夜間などの視認性向上などが挙げられています。オプション価格は21万6,000円とちょっと高価ですが、天候に左右されず、安全確認が行えるのは魅力的ですね。
先行受注が約2200台と、月販目標の6倍を記録するなど好調なスタートを切ったES。デジタルのドアミラーを試してみたいと思う方も多いのではないでしょうか。ディーラーには、オプションである「デジタルアウターミラー」を体験できるように、装着車が配備されているとのことです。
text & photo by OHTO Yasuhiro edit by 木谷宗義
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