【東京オートサロン】クルマ訪ね旅 ~あなたの気になるクルマ、教えてください~

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こんにちは。イラストレーターのきもだこよしです。いつも「プジョー106で低予算エンスー生活」で、お世話になっております。

東京オートサロン2018(以下TAS)に行ってまいりましたので、その様子をお伝えします。と言っても、すでに各雑誌やWebメディアでもその一報が上がっていますから、ちょっと変わったアプローチでお届けしましょう。今回はレポートを“する側“の目線の他に、会場で“見る側”ではなく“見せる側”の視点を取材してみました。

題して「あなたの気になるクルマ、教えてください。クルマでつなぐ会場レポート」です。

目次

スパイス!カーレント&セル東京からスタート

というわけで、会場内を訪ね歩く企画の始まりです。個人的に「17時まででどこまで尋ねられるか?」とルールを決めてスタートしました。はじめに伺ったのは以前、ルノー・セニックRX4をお借りした「スパイス!カーレント&セル東京」の竹門氏です。

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スパイス!カーレント&セル東京では、つい先日もパンダⅡの試乗をさせていただいたばかり。その際は、「パンダのネック」と言われるデュアルロジックトランスミッションの楽しさと、扱い方を知っている工場を知れば維持費も決して高くないということを教えていただきました。

その竹門氏が気になったクルマを聞くと、「N’S STAGEさんにすごいのがるよ」とのこと。さっそく5ホールから道路を挟んだ9ホールへ向かいます。

N’S STAGEのブースで早くも企画終了の危機!

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N’S STAGEのブースに行ってみると、モデルのおねーさんを取り囲むようにカメラの砲身が立ち並ぶ一画が。その後をみると、車高の高いジムニーがありました。そう、これはタイヤの代わりにクローラー(キャタピラ)を装着して走る、ある意味究極のオフロードジムニー。「ジムニー エヌズリミテッド フルメタルジャケット “ジムタンク”」というものでした。竹門氏が行っていた「すごいの」とは、このクルマのこと。なるほど、たしかにこれはすごいクルマでした。

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今度は、N’S STAGEの菊地氏に次の候補を伺ってみました。すると……「それは難しいな。初日はみんな設営でイッパイいっぱいで他は見ていないもの(笑)」というお話。言われてみればたしかにそのとおり。ブースの他の方やコンパニオンの方に伺ってみるも、やはり「他は見られてなくて……」というお返事がほとんどでした。この企画、この終わってしまうのか!?

そんなとき、SANO DESIGNの佐野雅幸氏が目の前に。そこで佐野氏に事情をお話ししてみると「それなら、この人に聞けばいいよ!」と一緒にいらした方をご紹介いただきました。それがなんと元・童夢の方! その方から「ホンダアクセスへ行ってみるといいよ」と言われ10ホールへ向かいます。

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Honda Access(ホンダアクセス)は今回、ホンダとは別にブースを出展。というのも、こちらはアクセサリーを担う別系列で、出品の方向性もまるで違うのです。コンセプトは、こちらの方がよりオートサロンらしいと言えるのではないでしょうか。

ここでアンケートを記入しつつ、対応してくれた女性に気になるクルマを伺うと「あそこに見えるエクリプスクロス」とのこと。三菱のブースは、ホンダアクセスブースのすぐそばで、天井に向かうようにそびえるエクリプスクロスが見えました。

年齢や性別で「気になるクルマ」の傾向が違う

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エクリプスクロスの真下に行くとただただ絶句でした。近くにいたメーカーの若い方に話を伺うと、この展示斜度は35度もあるそう。これでもエクリプスクロスが走行可能な最大斜度ではなく、「グリップであれば最大45度はいけます」と自信の展示でした。その方にも気になったクルマを伺います。すると、この方は結構いろいろなブースを見に行かれており、「8ホールにあったトヨタのローダウンモデルが気になりますね」と言われ、今度は8ホールに向かいました。

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ローダウンモデルと言われたのでてっきりカスタムショップかと思っていたのですが、着いたのはモデリスタ。年代や性別で、見てみる視点がだいぶ違うことがだんだん見えてきました。しかし、再びピンチです。モデリスタの方々はみなさん対応されていて、なかなか話ができません。これは困りました。

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そこで、同じトヨタということで向かいの「TOYOTA GAZOO Racing」でお話を伺わせていただくことにします。こちらの展示は、未来を暗示させる展示となっていました。それはレース部門で開発したモノをフィードバックすることから、さらに一段喰い込んで、それをそっくり市販車にしていくという姿勢の展示です。

開発した部品をもとに市販化する例はいくらでもありましたが、レースで活躍をしたクルマをそのまま市販化を目指すとのこと。もちろん、そのままでは無理もあるとは思います。しかし、「『だからやらない』ではなく、それなら『どうやればできるか?』を考えるのが今のテーマです」と、開発部の方に教えてもらいました。その開発部の方に気になった1台を聞いてみると、答えは「マツダ・ロードスターのホワイトボディ」でした。

終着地はブリヂストンブース

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ロードスターのホワイトボディ、それは少し前に発表されたメーカー自身の手による初代ロードスター(NA型)のレストアサービスのことに他なりません。さまざまな前提や制約があるとはいえ、ものすごい試みであるのはたしかです。トヨタの開発部の方が気になるというのも、うなずけます。そして、マツダの相談員の方にも「気になる1台」を聞き、ブリヂストンのブースへ向かいました。

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そこにあったのは、SUPER GT GT300クラスで活躍した「LEON CVSTOS AMG」。このクルマ、昨年も展示はされていましたが、今回はピット風にアレンジされていました。床のタイルも当初、使っていたものを用意するなど、昨年とはまた違った雰囲気になっています。

そしてここで時間切れ! 当初の予定17:00となり、「あなたの気になるクルマ、教えてください」は終了となりました。

絵描き屋kimodaが気になったクルマとブース

最後に私、絵描き屋kimodaの「気になる」も紹介させてください。クルマを1点、そしてブースを2点ほど。

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このクルマ、ご存知の方も多いかと思いますが、SANO-DESIGNと老舗エアロメーカー「乱人」によって制作されたNDロードスターベースの『Sd-01 Prototype』です。TAS2018では、このクルマが、ドレスアップ部門の最優秀賞に輝いていました。

N’S STAGEのブース前で会ったSANO-DESIGNの佐野雅幸氏は、元は光岡自動車であの「オロチ」を制作するメンバーの一人でした。今回のカスタムは、さまざまな試みと同時に実際にナンバーが取れる状態にまですることを検討しているとか。そのためにはまだまだ小変更等が必要とのことですが、これが世の中を走り出す姿をぜひ見たいものです。

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続いては、ウッドとDIYのイメージで彩られたカラフルなブース「GORDON MILLER(ゴードン ミラー)」を。オートバックスが立ち上げた新しいライフスタイルブランドで、統一されたパッケージデザインの洗剤やコート剤などが置かれていました。このブランドで揃えれば、ガレージに統一感を持たせられそうですね。

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もうひとつはフランス車乗り必見、「フランスのオートバックス」ともいえるカーアクセサリーショップ「Norauto」の上陸です。こちらでは「ノルオート」と表記されるそうですが、本国ではノルド、あるいはノロトと発音するそう。

本国での取扱品目の多さはかなりのもので、日本でもラインナップが増えればこちらも統一感のある用品を揃えられるようになるでしょう。まだネット通販と特約店舗による販売(および組み付け)になりますが、期待感はとてもあります。

「クルマでつなぐ会場レポート」、いかがだったでしょうか? 展示する側から見たTASの旅。うまくいかない点もありましたが、いろいろなお話を聞かせていただくことができました。こうした作り手の方々のお話を伺うと、これからのクルマがより楽しみになってきますね。

text & photo by きもだこよし, edit by 木谷宗義+Bucket

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