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車の傷が消える!?コンパウンドの使い方のコツ

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ボディに付いた線キズを消すのに有効なコンパウンド。傷を削って目立たなくするものの総称で、自動車用は使いやすいように液体やクリーム状になっていることが多いです。

ただ、コンパウンドをかけるということは車の表面をヤスリで削っているようなもの。当然やり方を間違えると塗装まで削れ落ちてしまう可能性もゼロではありません。

ぜひ正しいコンパウンドのかけ方を知って、愛車を綺麗な状態に戻してあげてください。

そもそもコンパウンドとはどんなものなのか?

コンパウンドはボディの表面を研磨する「研磨剤」のことです。自動車用は塗装面に薄く付いた傷を目立たなくしたり、しつこい水垢を削り落としたりするのに使います。

イメージとしては歯磨き粉のようなもの。歯磨き粉も研磨剤が含まれているものがあり、歯の表面の汚れの層を落として綺麗にします。車用のコンパウンドも歯磨き粉も原理は同じと言えますね。

では、なぜコンパウンドで車の傷が消えるのでしょうか?

コンパウンドの粒子は最も細かいもので0.2μm(ミクロンメートル)程度。0.0002mmです。人間の髪の毛の直径が60から80μmなので、その粒子の細かさが分かるかと思います。

そんな細かい粒子で磨くことによって、上の画像のように傷による段差がなくなり滑らかになるという仕組みです。

また、塗装を削って傷が消えるという仕組み上、あまり深い傷は消せません。

目安として、爪が引っかからない程度の傷ならコンパウンドをかけて消すことが可能でしょう。下の画像の傷で消えるかどうか微妙なところですね。

コンパウンドの種類と選び方

ひとくちにコンパウンドと言えど、様々な種類があります。液体かペーストかの違いもありますが、最も重要視したい違いは「粒子の大きさ」です。

粒子が粗いもの、細かいもので使い分けが必要です。

削りすぎに注意。粒子の粗いコンパウンドの役割

薄い線キズを消す目的でしたら、粒子径が10μmだと粗いコンパウンドに分類されるでしょう。細かいものと比較して削る力が強く、作業時間の短縮が見込めます。

ただ、削りすぎて塗装を剥がしてしまう恐れもあるので要注意。削ってしまった塗装は再生しません。

大まかに傷を消すために使って、仕上げは細かいものを使いましょう。

安全だけど時間がかかる。粒子の細かいコンパウンドの役割

粒子が1μm以下のコンパウンドは削る力が弱いので仕上げに使われます。塗装を削りすぎる心配が少なくなる反面、磨くのに時間がかかる欠点も。

なので、最初から粒子の細かいコンパウンドを使ってみて、様子を見ながら大きいものを使うと効率がいいですね。

コンパウンドの使い方

傷を磨いて消すときはスポンジとコンパウンド・拭き取り用の綺麗な布を用意します。

仕上がりにこだわりたい方は下のようにスポンジやコンパウンドを複数用意すると良いでしょう。

・スポンジ3つ
・コンパウンド(細目・極細・超極細)

コンパウンドは下のように種類によって研磨力が違うので、使い分けていきます。

コンパウンドのかけ方は以下の通り。

1.洗車して砂や埃を落としておく
2.コンパウンドを少量スポンジにとる(まずは研磨力の弱い超極細から)
3.傷とその周りを磨く
4.磨き終わったら綺麗な布で拭く
5.コンパウンドの細かさを調整しつつ、2から4を繰り返す

まずはコンパウンドをかける前に洗車です。砂が残っているとボディに傷をつける原因になるので、洗剤を使ってしっかり綺麗にしておきましょう。

そして研磨力の弱いコンパウンドからかけていくことをおすすめします。荒いもので塗装が剥げてしまっては取り返しがつかないので、まずは弱いものからです。

傷の周りを磨いていきます。塗装面の厚さは限られているので磨きすぎに注意してください。

ある程度磨いたら綺麗な布でコンパウンドを拭き取ります。ここで傷の様子を見てあまり消えていないのなら一段階研磨力の強いもので磨いていきます。

基本的には研磨力が「弱→中→強→中→弱」の順に使っていくことになると思います。このとき、コンパウンドの荒さごとにスポンジも変えるとより安心です。

あとは傷が消えるまで根気よく繰り返すだけ。疲れますが頑張りましょう!

コンパウンドをかけるときの注意点

コンパウンドはメリットばかりではありません。取り返しのつかないことにならないように、注意点も知っておきましょう。

・塗装面にのみ使う
・深い傷を無理に直そうとしない
・押しつけず優しく削る

コンパウンドは塗装面にのみ使用します。樹脂やゴムに付着すると、化学変化を落として色が落ちなくなるする恐れがあります。

そして、深い傷を無理にコンパウンドで直そうとしてはいけません。塗装を削りすぎてどうにもならなくなり、塗装し直す羽目になるかもしれません。

爪が引っかからない程度の深さの傷のみを直すようにしましょう。それ以上に深いものは、タッチペンや板金での修理が必要です。

コンパウンドを使うときは押し付けずに優しく削ります。最も怖いことが塗装を剥がしてしまうことなので、コンパウンドに慣れるまでは優しく削ることを意識してください。

コンパウンドで愛車をピカピカにしよう!

自動車用コンパウンドのかけ方について解説してきました。

遠くからでは見えないような細かな傷でも、愛車に見つけてしまうとがっくりときてしまいます。一度傷がついていることに気がつくと気になって仕方ありません。

ぜひコンパウンドを正しく使用して愛車をピカピカにしてください。