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【ホビー】宮沢模型展示会2017年秋で聞いたクルマ玩具のトレンド

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11月21日(水)、「ミヤザワ商売繁盛応援セール(2017年秋 宮沢模型展示会)」が、東京都立産業貿易センター台東館で開催されました。

このイベントは毎年、春と秋に開催されている業界向けの展示会で、最近ではフィギュアメーカーが業者向けの新商品を公開することでも注目されているもの。秋の回には、模型メーカーやミニカー・ダイキャストを販売・開発するメーカーも数多く出展します。

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そこで「2017年秋 宮沢模型展示会」を取材して、最新の製品や最近のクルマ系玩具の展開について探ってきました。

ダイキャストをより身近にするためにより安く!

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NOREV(ノレブ)やCORGI(コーギー)といった海外製ミニカーを扱っている株式会社国際貿易では、「First18(ファースト18)」という、1/18サイズのダイキャストカーシリーズを大きくアピールしていました。驚くべきはその値段で「日産スカイラインGT-R(KPGC10)」や「トヨタ2000GT」が、なんと9,500円(税抜き)。一般的に1/18スケールの製品は2万円を超えるものが多い中、「1万円以内」という価格は驚きです。

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ドアが開閉不可とはいえ車内までしっかり再現されており、質感は高い

この価格を実現した秘密は、ドアやボンネットの開閉機能をなくしたこと。担当者のよると「ファースト」のシリーズ名通り、初めてダイキャストに興味を持った人が買いやすいように、この価格を目指したそうです。ドアの開閉はできないものの、内装はしっかり作りこまれており、ダイキャストカーの入門モデルとして、かなりいい製品ではないでしょうか?

「自分が乗っているクルマのミニカーが欲しい!」の声に応えて

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ホンダやトヨタなど国産車のミニカーを多く展示している「フリースタイル」というメーカーがありました。宮沢模型展示会には初出展だという、新しいメーカーです。新興メーカーながら人気は高く、担当者はその理由を「国産車のラインナップの多さ」だと語ってくれました。

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「NSX TYPE R(NA1)」はヘッドライトの開閉が可能

ダイキャストカーや高価格帯のミニカーは、ランボルギーニやフェラーリなど、高級車やスーパーカーがメインになりがち。でも、メーカーには「いつも乗っている自分のクルマのミニカーが欲しい!」という要望が多かったそうで、積極的に国産車をラインナップして人気を集めています。

プラモデルユーザーのすそ野を広げる試み

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プラモデル業界で「アオシマ」の愛称で親しまれている青島文化教材社では、「楽プラ」シリーズという珍しいキットがありました。車種が珍しいというわけではなく、接着剤不要のスナップキットで、ボディやパーツ類もある程度、着色素材が使われているキットです。

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こちらはピンクのハスラーのキット。デカールを貼ることで、塗装を不要としている

一般的なクルマのプラモデルは、組み立ての際に接着剤が必要なうえ、部品の彩色がされていないので、リアルに仕上げるためには塗装をする必要があります。担当者によると「キャラクターのコラボキットを発売したとき、『色がついてない』『セメント(接着剤)ってなに?』という声がありました」とのこと。そういった声を受けて「もう一度ユーザー目線に立ち返ろう」と、「楽プラ」シリーズは開発されました。

初心者に優しいキットにするためパーツも大きめに設計。ラインナップは「トヨタ・プリウス」と「スズキ・ハスラー」の2モデルからスタートし、1,500円(税別)と安めの価格設定となっています。今までプラモデルに馴染みのなかったクルマ好きや女性を購入層として考えているそうで、車種のラインナップも、なじみのあるものからまずはスタートしたとのことでした。

1970~1980年代車のミニカーが

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会場を見渡すと、1970年代~1980年代に流行ったクルマや、漫画『サーキットの狼』、『頭文字D』とのコラボ商品を多く見かけました。流通関係者によると、団塊世代や団塊ジュニア世代が昔、憧れた車種や映画、漫画などの製品化が増えているそう。

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当時、子どもだったり、若くて金銭的に手が出させなかったりした車種をミニカーで買う。そんな風に「大人のホビー」が流行りつつあるようです。たしかに、実車を手にするのは大人になっても大変なことですし、ましてやクルマをコレクションするなんて夢の世界です。そう考えると、手軽に楽しめるミニカーは「大人のホビー」に最適ですね。

text & photo by 斎藤雅道+Bucket

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