【車イベントレポート】ワンダーフェスティバル 2017[冬]で見つけたクルマたち

2017/3/3

2月19日（日）、フィギュアやガレージキットなどを展示・即売する国内最大の造形イベント“ワンフェス”こと「ワンダーフェスティバル 2017[冬]」が千葉県の幕張メッセで行われました。各ブースでは、人気のアニメ・ゲーム作品や特撮作品のフィギュアがずらり。でも、フィギュアだけでなく実はクルマ関連の展示もたくさんあるのです。

SUPER GT GT300クラスに参戦するグッドスマイルレーシング

2010年から「SUPER GT GT300クラス」に参戦している株式会社グッドスマイルレーシングは、国内でも有数のフィギュアメーカーである株式会社グッドスマイルカンパニーを母体とする企業。元々は2次元キャラクターをあしらった「痛車」で、レースをして注目を集めようと始まったそうですが、2011年と2014年シーズンには同クラスで総合優勝を果たすなど、強豪チームに成長しています。

グッドスマイルカンパニーの商品展示ブースの特設会場では、チーム監督の片山右京氏などが参加し、「メルセデスAMG GT3」を使用した2017年シーズンニューマシンである「グッドスマイル初音ミク AMG」を発表しました。片山監督は「去年はいろいろなハンデがありながら頑張ってやっていたのに、長いことレースに関わっていてあんなに悔しいシーズンはなかった」と話し、2014年シーズン以来の王座奪還への意気込みを語りました。会場外には歴代のGT300マシンも展示。

続々とモータースポーツに参戦するフィギュアメーカー

他にも長野県諏訪市に本拠を置く、フィギュア・プラモデルメーカーの株式会社ピーエムオフィスエーも「全日本ラリー選手権」に2013年から「PLUMレーシング」として参戦しています。同社は最近「PLUM」名義でフィギュアを製造していることで知られていますが、元々金型製造などを行う会社で、諏訪も製造業の街として有名とのこと。

もの作りの技術を結集してレーシングカーのパーツ開発も行い、今年はスバル・BRZで「2017年全日本ラリー選手権JN-2クラス」に参戦するそう。会場には残念ながら、実車はありませんでしたが、同チームが使用した歴代マシンの縮小模型が展示されていました。同社のマスコットキャラである「諏訪姫」をあしらったデザインが特徴。諏訪姫ロードスターの実車は、ロードスターパーティレースにも参戦しています。

そんな業界のレース熱に影響を受けたのか、ドール・フィギュアメーカーのアゾンも「えっくす☆きゅーとれーしんぐ」としての活動を2016年にスタート。「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」や「D1ストリートリーガルシリーズ」に参戦しました。ブースにはD1で「くるまマイスター検定」アンバサダー、塚本奈々美さんがそのステアリングを握った日産・シルビアのレプリカを展示。

ミニチュアカーやプラモデルも商品展示も！

もちろん会場には、クルマ関連の商品展示もたくさんありました。アクアマリンでは、アニメ『未来警察ウラシマン』に登場した「マグナビートル」のフィギュアを公開。名前に「ビートル」とあるように、アニメ制作を担当したタツノコプロだけでなく、フォルクスワーゲンの完全監修つきという異色なものとなっています。

他にも、フジミ模型では、「トヨタヴェルファイア」をプラモモデル化した「1/24 車NX1 ヴェルファイア」を展示。この商品は、各部色分けした成型により未塗装で実車に近い仕上がりを実現したことが大きな特徴とのことでした。

カプセルトイでは、株式会社青島文化教材社（アオシマ）が、「1/50 ダイハツミゼットコレクション」を公開しました。この商品は、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』などにも登場する、昭和34年にダイハツ工業から発売された「ミゼットMP型」をカプセルトイ化したもので、ゴムタイヤや内装まで再現されているという徹底ぶりです。