クルマ好きなら「フィアットはイタリア車だ」とわかりますが、クルマ初心者の中には、自動車メーカーと国が結びつかない人も多いはず。そこで、世界の主要な乗用車メーカー(ブランド)と国ごとにわけてみました。ここでは「国=資本」ではなく、もともとの国(=発祥の地)としています。
日本
スズキ、スバル、ダイハツ、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、光岡、三菱、レクサス
2016年にダイハツがトヨタの完全子会社に、三菱が日産の事実上傘下になりましたが、乗用車ブランドとしては、この10ブランドが存在しています。レクサスは、トヨタは、トヨタの高級車ブランドとして、1989年にアメリカでスタートし、日本国内では2005年から展開されているもの。
ドイツ
アウディ、アルピナ、オペル、スマート、BMW、フォルクスワーゲン、ポルシェ、MINI、メルセデス・ベンツ
アウディ、BMW、メルセデス・ベンツのプレミアムブランド御三家を含む、高級車ブランドが多いドイツ。オペルは、1929年から長らく米GMの傘下にありましたが、今年3月、PSA(プジョーシトロエン)に買収され、新たな道を歩むことになりました。
アメリカ
クライスラー、キャデラック、GM(ゼネラル・モーターズ)、シボレー、ジープ、ダッジ、テスラ、ビュイック、フォード、リンカーン
多くのブランドがあるアメリカですが、テスラを除くとどれもがビッグ3(クライスラー、GM、フォード)が有するブランドです。なお、マーキュリー、オールズモビル、プリムスのブランド名は、2000年代に入ってからどれも消滅してしまいました。
イギリス
アストンマーティン、ケーターハム、ジャガー、ロータス、ベントレー、マクラーレン、モーガン、ランドローバー、レンジローバー、ロールスロイス
かつては大衆車ブランドもあったものの、買収などが相次いで行われた結果、現在では高級車メーカーとスポーツカーメーカーばかりに。モーガンは、少量生産のスポーツカーメーカーで、1936年から80年以上にわたって一度もフルモデルチェンジをすることなく、改良を繰り返しながら同じクルマを作り続けています。
スウェーデン
ケーニグセグ、ボルボ
ケーニグセグは、1994年に設立された比較的新しい少量生産のスーパーカーメーカー。2016年にはケーニグセグ・ジャパンが設立され、同時に世界限定3台の「アゲーラRSR(2億6000万円!)」が公開に。かつてはサーブもありましたが、経営難の末、売却・買収が繰り返され、ブランド消滅となってしまいました。
フランス
シトロエン、DS、プジョー、ルノー
PSA(プジョーシトロエン)のシトロエン、DS、プジョー、3ブランドと、ルノー、計4ブランドがあるフランス。ドイツブランドのように、500psを超えるようなハイパフォーマンスカーはないものの、合理的でお洒落なクルマが多数、ラインナップされています。
イタリア
アルファロメオ、アバルト、フィアット、フェラーリ、マセラティ、ランチア、ランボルギーニ
大衆車ブランドのフィアットに、高級車・スーパーブランドのフェラーリやマセラティ、ランボルギーニが並ぶイタリア。クルマのタイプに関わらず華やかなデザインやムードのモデルが多いのは、イタリアらしいところでしょう。
韓国
キア、GMデーウ、サンヨン、ヒュンダイ、ルノーサムスン
ヒュンダイは、2001年~2009年の間、日本でも乗用車が販売されていた韓国のトップブランド。起亜もヒュンダイグループ傘下のメーカーで、コンパクトカーから高級車まで多彩なラインナップを持っています。
text by 木谷宗義+Bucket
photo by アウディジャパン、FCAジャパン、ジャガー・ランドローバー・ジャパン、トヨタ自動車、ボルボ・カー・ジャパン、ルノー・ジャポン
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