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【新車情報】ランボルギーニ・ウラカン スパイダーに試乗~JAIA試乗会より~

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JAIA試乗会レポートの第5弾は、ランボルギーニ ウラカン RWDスパイダーをご紹介します。昨年11月に発表され、今年1月より世界各地に投入されたばかりの新型モデルで、最大の特徴は、RWD。つまり後輪駆動仕様であることです。
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ウラカンは、これまでAWD仕様のみの設定でしたが、昨年よりクーペとスパイダーで、RWD仕様が選べるようになりました。しかし、単に駆動を後輪としただけではありません。エクステリアは、前後共に新デザインとなり、足元にはウラカンRWD専用設計となるピレリPゼロタイヤを装着するなど専用チューニングが加えられています。
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スパイダー最大の特徴であるソフトトップは、まるでルーフだけを切り取ったかのように開口部を最小限に抑え、同時に空気抵抗と重量増も最小限にとどめています。ソフトトップの開閉は電動式で、作動時間はたった17秒。50km/hまで操作可能なので、信号待ちなどのわずかな時間の開閉や突然の雨にも慌てることなく対応することができます。また後方ウィンドウの開閉できるため、室内への風の流れを調整できるのもポイントです。
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パワートレインは、5.2Lの自然吸気V10エンジンを搭載。最高出力は、580hp/8000rpm、最大トルクは、540Nm/6500rpmを発揮します。結果、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は319km/hを誇ります。トランスミッションも新世代となり、7速DCTを搭載しています。
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早速、ドライブに連れ出してみると、着座位置の低さが特別なクルマであることを意識させるものの、走り出すと意外なほど乗り心地が良く、しかも運転もし易い。これも新世代ランボルギーニであるウラカンの特徴といえます。驚くべきことに、近年のスーパーカーは、かなり扱いやすく躾けられており、日常領域では驚くほど従順なのです。もちろん、車高の低さとより低いフロントエアロの存在を忘れてはいけませんが……。ウラカンスパイダーは、オープンカーとしても優れており、キャビンへの風の巻き込みを最小限に抑え、快適なドライブを楽しめます。さらに後方に収められたV10サウンドをより心地よく堪能できるのもオープンモデルの特権といえるでしょう。
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クーペ、スパイダーを問わずスーパーカーらしい驚異的な性能を誇るウラカンですが、その実力が引き出せるのは、やはりサーキットくらいなもの。その点、日常域でも迫力のV10サウンドをよりダイレクトに味わえ、心地よりオープンエアも楽しめるウラカンスパイダーは、運転中に最も多くの歓びを享受できるランボルギーニといえるかもしれませんね。

text & photo by OHTO Yasuhiro