11月26日(日)、昼前より強くなり始めた風の中、大磯ロングビーチ駐車場にて湘南ヒストリックカークラブ(以下SHCC)主催のジムカーナ大会が開催されました。SHCCは、30年近くの歴史を持つ、おそらくはクラシックカークラブとしては最古の部類に入るクラブです。
今年のテーマは「ロータス・ヨーロッパ」
参加資格は1969年製造までに製造されたクルマ、またはそのレプリカであること。とはいえミニなどもエントリーしており、例外もあるようです。過去には1980年代の車両もエントリーしており、そのあたりは時代に合わせて柔軟に変化させているのかもしれません。
また、年に2回行われるこのジムカーナ大会は、その回ごとにテーマを設けてそのオーナーに声をかけることもしています。今回のテーマ車両はロータス・ヨーロッパ。ロータス、とりわけヨーロッパで知られる「TECHNICAL SHOP HAPPY(テクニカルショップ ハッピー」さんを始め、チューニングで知られたショップさんの声かけもあり、「最速のヨーロッパ」ともいわれる「47GT」を含めた、多数のヨーロッパオーナーが集まっていました。
1分足らずのフルスロットル!
ジムカーナは、「パイロン」と呼ばれるコーンを目印に決められたコースを回り、タイムアタックを行う競技。SHCC大磯ジムカーナは、こうしたクラシックカーが一堂に会して行われる貴重なジムカーナ大会です。
ジムカーナは1回の走行時間が短く、わずか1分間足らずのアタックとなりますが、それゆえに一つひとつの動作に高度なテクニックが必要とされます。ある意味では、サーキットコースよりも激しい挙動を要求されるといえるでしょう。この大会では、排気量や性能といった基準からクラス分けされ、各クラスと総合の優勝を競います。
出てくる車両も多種多様で小さなミニから戦前のクルマ、そして本来ジムカーナのようなステージとは無縁に思えるフォーミュラーマシンまでが出走します。もちろん競技ですからみなさん真剣です。普段は丁寧にいたりながら走行されるクルマも、この日はホイールスピンを起こし、ときには横滑りをしながらコース上を走り抜けます。なかなか見られない、そのクルマ本来の走りを見せてくれるのです。
競技そのものは午前と午後の2部に分けて行われ、昼休みには往年のベテランドライバーによるエキシビションも行われます。また、スポーツプロトタイプなども、その豪快な走りを見せてくれました。
タイムアタックのあとは表彰式。入賞者には、プラグやキャブレターなどをかたどった楯が贈られます。まるでレースが始まったかのようにスタートダッシュを決めて取りに行くビュッフェ形式のパーティーも、このイベントの恒例。自動車競技は立派なスポーツ、終わるとおなかが空くのです。
12月を間近に向かえた冬の空、晴天の大磯ロングビーチで開催されたクラシックジムカーナ大会。例年に比べれば台数こそ少なかったかもしれませんが、参加されたオーナーさんの熱気は例年通り。今年も大いにその走りっぷりを見せてくれました。
フォトギャラリー
text & photo by きもだこよし+Bucket
<関連リンク>
湘南ヒストリックカークラブ
http://shcc.serio.jp/
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