ルノー・ジャポンは、ルノーを代表するCセグメントカーのメガーヌをフルモデルチェンジし、11月9日より発売することを発表しました。
第4世代となる新型は、ボディタイプが5ドアハッチバックとツーリングワゴンの2種類なのは従来同様ですが、日本で人気の高いルノー・スポールが手掛けたGTシリーズに特化したモデルラインアップに集約されたのが大きな特徴。
このためメイングレードは、GTとし、ツーリングワゴンも名称をスポーツツアラーとしています。エントリーグレードは、5ドアハッチバックのみに、GT-Lineが設定されています。
スタイリングは、スポーティかつ質感の高いもの。前後バンパーもエアロタイプのGT専用品を採用。特徴的な前後マスクを生み出す灯火類はLED式となり、GTはヘッドライトを含めたフルLED式となります。
基本デザインを共通するインテリアは、ルノーの日本人デザイナーによるもの。表示系のデジタル化が進み、7インチのフルカラーTFTメーターパネルとダッシュボード中央に7インチのタッチスクリーンを全車に標準化。GTグレードには、アルカンターラを使用したスポーティなヘッドレスト一体式スポーツシートが与えられ、乗員をしっかりとサポートします。
GTのパワートレインは、1.6L直列4気筒DOHC直噴ターボエンジン。最高出力205ps/6000rpm、最大トルク280Nm/2400rpmを発揮します。これに、DCTタイプの7速EDCが組み合わされています。
またシャシーも一新することで、基本性能も高められ、GTには、足回りの専用チューニングに加え、ルノー独自の4WSである「4コントロール」を搭載。これによりコーナリング安定性など走行性能を高めるだけでなく、小回りを良くするなど使い勝手も向上しています。なおGT-Lineは、1.2L直列4気筒直噴ターボエンジンと7速EDCの組みわせとなります。
さらに、新型の大きなトピックスとしては、先進の安全運転支援機能の搭載があります。単眼カメラとミリ波レーダーに加え、最大12個の超音波センサーを備えたシステムで、30km/h~140km/hの領域で作動する衝突被害軽減ブレーキ付きの「エマージェンシー・ブレーキ・サポート」、30km/h~200km/hの領域で作動する車間距離警告の「セーフティ・ディスタンス・ワーニング」 、自動的にハイビーム切替を行う「オートマチック・ハイビーム」などの機能を持ちます。さらにGTでは、70km/h以上で作動する車線逸脱警告「レーン・ディパーチャー・アラート」、30km/h~140km/hの領域で作動する後側方車両検知警告の「ブラインド・スポット・ワーニング」、ステアリング制御の自動化による駐車支援機能の「イージー・パーキング・アシスト」などが追加されます。
国産車やドイツのライバルほど充実した内容ではありませんが、先進機能の搭載が進みだしたことは、歓迎すべき点でしょう。
新価格は、5ドアハッチバックが263万円~334万円。スポーツツアラーが354万円となっています。高性能なルノー・スポールモデルであるメガーヌR.S.は、まだ従来型のままですが、在庫限りで終売。そう遠くない時期に、新型の投入されることが予測されます。こちらも待ち遠しい限りですね。
text & photo by OHTO Yasuhiro