ホンダは、軽スーパーハイトワゴンの「N-BOX」をフルモデルチェンジし、9月1日より発売を開始しました。新型の価格は、138万5640円~208万80円となっています。
新型N-BOXは、プラットフォームやパワートレインなど全体の約90%の部品を刷新した第2世代Nシリーズの第一弾モデルです。大ヒットした先代を超えるべく、約80kgもの徹底した軽量化、更なる低床化と高剛性を両立させた新プラットフォーム、より広くかつ機能性が高められたキャビン、低燃費と爽快な加速を生み出す新パワートレインなど隅々までブラッシュアップが図られています。
さらに注目の新装備として、570mmの助手席スーパースライド機構による新シートアレンジの採用や先進安全機能「Honda SENSING」の全車標準化も行われています。
基本デザインを共有するものの、従来型同様に愛らしいスタイルのN-BOXとクールな装いのN-BOXカスタムを設定。それぞれ専用のフロントマスクが与えられ、差別化が図られています。ライトユニットは全車でLEDヘッドライトとLEDテールランプを採用。優れた視界の確保と視認性の向上が図られています。
インテリアは、ベージュ基調のカフェのような落ち着いた空間を目指したN-BOXに対して、カスタムは、黒を基調としたBARラウンジのようなアダルトな空間を演出。シートは、左右独立式のベンチシート仕様と、新機能の助手席スーパースライド仕様のふたつを設定しています。
新開発のパワートレインは、ホンダお得意のVTECを軽で初採用した最高出力58psの自然吸気エンジンとホンダの軽初の電動ウエストゲートを備えた64psのターボエンジンの2種類。トランスミッションはどちらもCVTだが、これも更なる高効率化を目指し、新開発されたもの。燃費は、自然吸気仕様が最大27.0km/L、ターボ仕様が最大25.6km/Lと、どちらも先代を大きく上回っています。
さらにホンダの軽自動車として先進安全機能「Honda SENSING」を初搭載しており、歩行者対応自動ブレーキ、誤発進抑制機能、ステアリングアシスト付き路外逸脱抑制機能、ACC、車線維持支援システム、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、歩行者事故低減ステアリングに加え、新たに後方誤発進抑制機能とオートライトハイビーム機能が加えられているのもポイント。衝突安全性能も従来型を超えるJNCAP5スターを達成しているそうです。
新型は、先行受注だけで2万5000台を超える好調ぶり。全方位で進化が図られているだけに、ひょっとすると従来型を超える人気となるかもしれませんね。
text & photo by OHTO Yasuhiro