スズキは、2017年12月14日、軽ハイトワゴンの「スペーシア/スペーシア カスタム」のフルモデルチェンジを発表しました。価格は、133万3800円~190万8360円です。
2代目に進化したスペーシアは、スーツケースをモチーフにした愛らしいスタイルが特徴。ボディサイドのビートも、スーツケースのものを取り入れたそう。軽ハイトワゴンの特徴である広いキャビンを連想させるだけでなく、遊び心もたっぷりなデザインなのです。
外装色もモノトーンに加え、ルーフレール付き2トーンを設定しており、色を選ぶ楽しさも膨らみました。
広々したキャビンにも、スーツケースのモチーフが取り入れられ、ダッシュボードの助手席側は、まるでスーツケースを収めたかのよう。この部分も収納スペースとなっています。
ボディサイズは、全高のみ+50mmとした以外は従来同等ですが、+35mmの室内高1410mm、+25mmの室内幅1345mmを実現。さらに後席はスライド機構に加え、ワンアクションの格納機能を備えるなど、ユーテリティも向上されています。27インチ自転車も後席シートを倒せば、そのまま積載可能です。
パワートレインは、全車をマイルドハイブリッド化。最長10秒間のモーターによるクリープ走行と最長30秒間のモーターアシストを実現しました。エンジンは、自然吸気エンジンを基本としますが、カスタムのみターボを設定。燃費消費率(JC08モード)は、自然吸気仕様で26.4km/L~30.0km/L、ターボ仕様では、24.0km/L~25.6km/Lとし、全車エコカー減税対象車となっています。
先進安全機能である「スズキセーフティサポート」を全車に標準化。単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせたシステムで、歩行者対応の衝突被害軽減ブレーキ機能を含む「デュアルセンサーブレーキサポート」、誤発信抑制機能、車線逸脱警告機能、ふらつき警報機能などと充実の内容。さらに軽自動車初となる「後退時ブレーキサポート」と「後方誤発進抑制機能」を追加。後退時の安全サポートも強化しています。
スペーシアのドレスアップ仕様となる「スペーシアカスタム」は、装備や機能はほぼ同等ですが、スペーシアには設定のないマイルドハイブリッド仕様のターボ車が選べるのも特徴。
内外装も、愛らしいスペーシアのスタイルを基本共通ですが、LED式ヘッドライト付きの押し出し感のあるフロントマスク、専用エアロ、メッキ加飾など各部を専用仕様とすることで、しっかりと差別化。スポーティかつ上質な独自の世界観を作り上げています。
軽自動車の人気カテゴリーへと成長した軽ハイトワゴン。王者ホンダN-BOXに追い付け追い越せとスズキが意気込み開発した新型スペーシア。最近のスズキが得意とするポップなスタイルを含め、隅々までアップデートが加えられており、大注目の一台となっています。
text & photo by OHTO Yasuhiro