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【新車情報】走りのターボ登場!トヨタハリアーがマイナーチェンジ

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トヨタのクロスオーバーSUVであるハリアーが6月8日にマイナーチェンジ。今回の改良のポイントは、先進安全機能の全車標準化とターボモデルの追加です。

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現行型は好調のため、内外装の変更は極一部に限られていますが、安全性は大幅に進化しています。それが全車に標準化された「Toyota Safety Sense P」です。これはトヨタの衝突回避支援パッケージの上級版で、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたシステムを備え、歩行者検知機能付き自動ブレーキ、ステアリングアシスト付きの車線逸脱警告機能、全車速追従対応のACCなどを充実した内容となっています。

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パワートレインには、従来の自然吸気エンジンのガソリンモデルとハイブリッドモデルに加えて、新たにターボモデルを追加。このハリアー初のターボモデルは2.0L直噴ターボエンジンを搭載。8速ATと組み合わされ、最高出力231ps/5200~5600rpm、最大トルク350Nm/1650~4000rpmを発揮。外観上の差別化も図られており、スポーティさを追求したハニカム仕様のロアグリル付きの専用フロントマスクを採用。さらにボディには直進安定性と操縦安定性を高めるパフォーマンスダンパーを前後に装着するなど走りも強化されているのが特徴です。価格は、2.0LガソリンとHybridの間に収まっており、338万円から選べるようになっています。

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今回は、ターボとHybridの2タイプに試乗しましたが、その差は明確にあります。Hybridは、これまでのハリアー路線通りの高級サルーン的なキャラクターで、マイルドな乗り心地を重視したセッティング。一方、ターボモデルは、快適性はそのままに力強い加速ときびきびした走りが与えられ、かなりスポーティなキャラクターとなっています。パフォーマンスダンパーの効果か、コーナリング時のロールも抑えられており、ワインディングを流しても楽しめるようになっているのには驚き。まさに従来のハリアーのイメージを大きく打ち破るインパクトがありました。個人的には、「走り好き、運転好きの方なら、ターボ一択では」といいたくなるほど。燃費については、13.0km/Lと健闘しているものの、2.0LガソリンやHybridの方がやはり優秀となる点だけは仕方ないところ……。ただそれを差し引いてもターボを選ぶ魅力を備えています。

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これまでスポーティな見た目からすると、若干走りはおとなしかったハリアー。スポーティなSUVが増える中、ターボ車の追加は、ハリアーの可能性を広げることで高級クロスオーバーSUVの先駆けとしての存在感をより高めていくことでしょう。

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text & photo by OHTO Yasuhiro