【新車情報】2018年登場の新型車をプレイバック!

2019.02.28


2018年も、国内外の自動車メーカーから様々な新型車が登場しました。フルモデルチェンジやオールニューの完全な新型車に限っても、ざっと40台……。今回は、カテゴリー別にピックアップした注目の新型車を振り返ってみたいと思います!

小さくても本物志向!軽自動車カテゴリー

日本の国民車である軽自動車の注目株といえば、スズキ ジムニーのフルモデルチェンジでしょう。

ジムニーは、なんと20年ぶりの全面改良。ラダーフレーム、副変速付きパートタイム4WD、前後リジットアクスルなどの伝統を受け継ぎ、本格クロカンとしての性能を進化。同時に、クロカンらしい内外装のスタイルは現代的なお洒落なものとし、先進の安全運転支援システムの搭載などで機能を高め、乗り心地の向上も図るなど、これまでの質実剛健に徹したクルマではなく、乗用車的な要素も高められました。もちろん、クロカン性能に妥協がないことはいうまでもありません。

これにより熱心なジムニーファンのみならず、幅広い層から注目。仕様により、納車にかなりの時間がかかるほどの好調となっています。ちなみに、姉妹モデルのジムニーシエラは、基本構造を共有し、車内の広さも同等。エンジンが1.3Lとなり、ワイドタイヤによるトレッドの拡大とワイドフェンダー化などが主な違いとなります。

この他にもホンダから新感覚軽商用車の「N-VAN」が登場したことも大きなトピックでした。Nシリーズの第5弾となるN-VANは、4ナンバーの商用車でありながら、業務用のスタンダード仕様から趣味などの個人ユースまでをカバーする「+スタイル」シリーズを設定することで、単なる実用車ではなく、多目的車の色合いを高めました。

運転席を残してフルフラット化できるキャビン、大開口の助手席側ピラーレス構造のドア、先進安全機能「ホンダセンシング」を始めるとする充実の標準装備、ポップなスタイル、多彩なカラーバリエーションなど、商用車のイメージを変える存在といえます。従来型に当たるアクティバンと異なり、新型N-BOXと共通のFF駆動とCVTを基本とするなど大きく変化していますが、商用車としての基本性能は、プロが納得する仕上がりを目指したそう。小ネタになりますが、商用車初の6速MT仕様車も設定。これはS660の6速MTをベースに開発されたものだそうです。

ビックネームの数々がフルモデルチェンジ!国産普通車(国産登録車)

国産車の話題といえば、トヨタの看板モデルたちのフルモデルチェンジでしょう。6月に、センチュリー、カローラスポーツ、クラウンの3台を刷新。21年ぶりに新型となったセンチュリーは、FRの大型セダンであることは同様ですが、国産唯一の5.0LのV12エンジンに別れを告げ、5.0LのV8エンジンを組み合わせたハイブリッドカーとなりました。

大型セダンの代わりに大型ミニバンが使われることも多くなった昨今ですが、都内では、新型を見かけることも多く、その根強い人気を改めて実感させられます。また豊田章男社長がGRMN仕様のセンチュリーを使用していることも大きな話題となりました。

クラウンとカローラスポーツは、トヨタ初のコネクテッドカーとして発表し、その先進性をアピール。クラウンは若返りを狙い、オーソドックスなセダンスタイルを捨て、4ドアクーペ風のセダンへと生まれ変わりました。開発では、ニュルでの走行テストも実施するなど、TNGAで走りの良さにも力を入れる新世代トヨタを象徴する一台といえるでしょう。

カローラも5ドアハッチバックの“スポーツ”を先行投入。昨年販売を終了したオーリスの後継というポジションになりますが、かつて若者に絶大な人気を誇ったカローラ・レビンのようにスペシャルティカーとしての要素を高めています。トヨタは、新世代カローラが世界共通仕様となり、大きく生まれ変わることを公表しています。日本のスタンダードカーとして活躍したセダンとワゴンがどのようなキャラクターに仕上げられてくるのかも楽しみなところでしょう。

復活といえば、ホンダもCR-Vとインサイトの2台が新型車となって再投入。どちらも従来型よりも上級車へと成長したのが大きな特徴です。特にインサイトは、伝統のハイブリッドカーであることは同様ですが、クラストップの燃費を狙うよりも、魅力ある走りや質感を重視したトータルバランスに優れた上級モデルとしたのがポイント。スタイリッシュなセダンという、新たなインサイト像を築いたという点でも注目してほしい一台です。スバルのフォレスターは、新世代プラットフォーム「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」を採用した5代目へと進化。シリーズ初のマイルドハイブリッド仕様「e-BOXER」も人気となっています。

コンパクトからスーパーカーまで続々新生SUVが上陸!輸入車

輸入車は、まさにSUVイヤーとなりました。新型車だけでも、ざっと10台ものSUVが上陸。注目株といえば、新世代モデルが好調のボルボが送り出したコンパクトSUV「ボルボXC40」です。

ボルボのコンパクトカー向け新世代アーキテクチャー「CMA」による初のモデルで、上級さに重きを置いた新世代モデルの中で、若々しさとカジュアルさを強調するなど、サイズだけでなく、キャラクターも少々異なります。ブルドックをモチーフにした愛らしいマスクや日本でも扱いやすいサイズなども受け、導入記念車の「ファーストエディション」もあっという間に完売したそう。また昨年の日本カーオブザイヤーにも輝き、前年のボルボXC60に続き、2年連続の受賞となったことも記憶に新しいところです。

他のSUVも駆け足で紹介していきましょう。トップ・オブ・ラグジュアリーであるロールス・ロイス初のSUV「カリナン」。スーパーカーブランド初のSUV「ランボルギーニ・ウルス」、約40年ぶりの刷新された高級クロカン「メルセデス・ベンツGクラス」、アルファ・ロメオ初のSUV「ステルビオ」、DSブランド初のSUV「DS7クロスバック」、ジャガーからはコンパクトな「Eペイス」に加え、フルEVの「Iペイス」も投入されるなど、名立たるメーカーから続々と新型車が送り込まれてきました。

そうそう、もう1台忘れてはならないのは、ザ・クロカンのひとつである「ジープ・ラングラー」の11年ぶりのフルモデルチェンジ。新型では、基本思想を受け継ぎながらも、ダウンサイズユニットの2.0Lターボが登場するなど時代を感じさせる変化もありました。

SUV以外では、メルセデス・ベンツAクラスがフルモデルチェンジを受けたことでしょう。

先代同様に5ドアハッチバックスタイルですが、全てを刷新。新開発のプラットフォームやパワートレインも見どころですが、話題のAI搭載の音声認識機能を含む新インターフェイス「MBUX」を全車に搭載。ユーザーインターフェイスの新たな形を提案するなど、メルセデスエントリーでありながら、新生代メルセデスを象徴するモデルとなっています。総合的に見て、メルセデスエントリーからメルセデスならではのエントリーへと成長を遂げています。今後、新型の登場が予測されるBMW1シリーズなどのライバルの動向も気になるところです。

番外編、走り好きに嬉しいモデルたちも登場

番外編として、昨年登場したスポーツモデルも少し紹介しましょう。フォルクスワーゲンを代表するスポーツモデルのGTIに末っ子、フォルクスワーゲン up! GTIが限定車として上陸。

兄貴分であるゴルフGTIとポロGTIと大きく性能差はあるものの、GTIチューンが施された走りは、痛快そのもの。しかも、約220万円という低価格もあって、限定600台は瞬殺。昨年は、中古車がプレミア価格で販売されたほど。朗報は、今年も装備が充実された特別仕様車として、発売されたこと。少し価格はアップしましたが、お手頃には変わりありません。コンパクトスポーツに興味がある人はぜひ検討してほしい一台です。

フランスからもホットなニュースが続きました。ルノー・メガーヌのハイパフォーマンス仕様「メガーヌR.S.」と復活したスポーツブランド「アルピーヌ」の「A110」です。

どちらもGTとしてロングランもこなす快適性を備えながら、刺激的な走りを両立した欲張りなモデル。どちらも大人な走り屋におススメしたい通なクルマです。また国産車では、スポーツカーではありませんが、カローラスポーツの1.2Lターボ車に、6速MT仕様を追加。このMT、「インテリジェントマニュアルトランスミッション」と名付けたシフトアップ・ダウンの際に、最適なエンジン回転数を制御する機能が付いたもの。MTをスマートに乗れる機能として、ちょっと気になっています!AT限定免許が当たり前となった今、MTを楽しむ助っ人になるかも……。

駆け足となりましたが、2018年の注目の新車事情はいかがだったでしょうか?あなたの気になる1台は含まれていたでしょうか? 今年は月単位で注目の新車についての情報をお送りする予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

text & photo:OHTO Yasuhiro