ゼネラルモーターズ・ジャパンは、11月22日(木)、改良を実施したスポーツクーペである新型シボレー カマロを発表し、同日により販売を開始しました。カタログモデルの新価格は、529万2,000円~680万4,000円となります。
今回の改良は、フェイスリフトを中心としたマイナーチェンジとなります。グレード構成は従来型と同様で、最高出力463psを発揮する6.2L V8自然吸気エンジンを搭載する高性能クーペ「SS」、革新的なダウンサイズユニットの2.0L 直列4気筒ターボエンジンを積むクーペ「LT RS」と電動ソフトトップのオープンモデルの「コンバーチブル」の3モデルが設定されています。
フロント/リヤのデザインを変更。さらにアメ車らしくワイルドに!
スタイリングの最大の変更は、フロントマスク。上下のフロントグリルが一体化された大型タイプに。カラーもブラックとなりました。さらにシボレーのエンブレムである「ボウタイ」は、中空式の新デザインに改められています。これにより、アメ車らしいワイルドさが強調されました。
このデザイン、単なるフェイスリフトではなく、機能性を追求したものでもあります。従来型のフロントグリルと比較し、エアフローが毎分3立方メートル増加。長時間のサーキット走行で、冷却水とエンジンオイル温度を1.2℃低減させたというデータも示されています。また、空力性能も向上されました。さらにV8モデルの「SS」には、ボンネット中央に空気排出用の大型エクストラクタースタイルフードを装備することで、V8エンジンの冷却性能を高めるだけでなく、直4モデルとデザインの差別化が図られたのもポイント。このほかに全車共通の変更点として、前後のLEDランプのデザインもリニューアルが挙げられます。
メカニズムの変更は、V8の「SS」モデルのみ。トランスミッションが従来の8速ATから新開発の10速ATへと進化。さらにアメ車らしいアイテムの「カスタムローンチコントロール」と「ラインロック」を標準化。これによりゼロヨンスタートもばっちり決まるように……。もちろん、公道で使用できるアイテムではありませんが、サーキット走行時など「SS」の性能をフルに引き出すシーンでは強い味方となりそうです。
50台限定の「ローンチエディション」も発売!
インテリアデザインの変更は基本的にはありません。ただし、インフォテイメントシステム「My Link」が最新世代にアップデートされ、モニター画面がより高精細なものへと進化しています。
新型導入を記念した限定モデル「ローンチエディション」も投入されます。この限定車は、「LT RS」と「SS」のクーペモデルのみに設定され、初代モデルなどで人気を集めた特徴的なオレンジ色「クラッシュ」のボディカラーに、ブラックカラーの「センターデカール」と「アルミホイール」を特別装備したもの。50台のみとなる特別なモデルで、価格はLT RSベースが561万6,000円、SSベースが712万8,000円となります。
よりワイルドかつスポーティに生まれ変わった新型シボレー・カマロ。6代目となる現行型は、新規顧客が全体の74%にも上り、日本でのシボレー販売のけん引役となっています。驚くべきことに、20代のユーザーが28%を占めるなど、若者に売れているアメ車でもあるのです。エンジンだって、V8モデルもあるものの、メインは2.0Lの直4ターボ。時代に合わせ変化しつつも独自路線を守り抜く、そんな個性が多くの人に支持されているのかもしれませんね。
text & photo by OHTO Yasuhiro edit by 木谷宗義
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