MENU

【新車情報】20年振りに全面刷新!スズキ ジムニーがフルモデルチェンジ

01
スズキは7月5日(木)、軽四輪駆動車「ジムニー」と小型四輪駆動車「ジムニーシエラ」のフルモデルチェンジを発表し、同日より発売を開始しました。新価格は、ジムニーが145.8万円~184.4万円。ジムニーシエラが176.04万円~201.96万円となります。

スタイリングは「プロの道具」がコンセプト

20年振りにフルモデルチェンジが実施された新型は、ラダーフレーム、後輪駆動をベースとした副変速機付きパートタイム式4WD、前後リジットアクスル式サスペンションなどの伝統を受け継ぎながら、全面的な刷新が図られました。

02 03 04写真は上のベージュの車がジムニー。下の白い車がジムニーシエラ。ブラックのオーバーフェンダーが見分けるポイント

レトロかつスクエアなスタイルは、「プロの道具」をコンセプトに、徹底的に機能美を追求したもので、「灯火類を囲ったグリルデザイン」、「5スロットグリル」、「クラムシェルフード」といった歴代ジムニーのアイコンも取り入れています。機能美と伝統の融合が、新型なのにどこか懐かしさを覚えさせるのでしょう。

ボディサイズは、ジムニーが全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mm、ジムニーシエラが全長3,550mm×全幅1,645mm×全高1,730mm。小型車となるシエラの方が少し大きいのは、ワイドタイヤを装着するのに、前後バンパーとオーバーフェンダーが専用品となるため。どちらもボディは共通なので、室内の広さは同じです。またクロカン車としての性能を決める最低地上高は、ジムニーが205mm、シエラが210mmを確保し、リジットアクスルとの組み合わせによる高い悪路走破性を実現しています。

05 06 07
インテリアもエクステリア同様のコンセプトデザインで仕上げられた、シンプルかつ機能的なもの。直線的なダッシュボードデザインは、車両が傾いた際に姿勢が判断しやすいように配慮されたもので、助手席側には、乗降時と悪路走行中にも役立つ大型のグリップハンドルも装備。乗員定員はどちらも4名で、50:50の可倒式後席をすべて畳むと最大352Lのラゲッジスペースが出現します。

08

トランスファーレバーが復活

伝統のラダーフレームも新設計になり、ねじり剛性を約1.5倍に向上。さらに車体とフレームをつなぐボディーマウントゴムも新設計することで、乗り心地の改善と優れた操縦安定性の実現にしているといいます。パートタイム4WDの切替は、ユーザーの声を受けて、トランスファーレバーが復活しました。

09
悪路走破性を高める新機能として、ぬかるみにタイヤを取られるなどタイヤが空転してしまう状態の脱出を助ける「ブレーキLSDトランクションコントロール」、坂道発進時に車両の後退を防ぐ「ヒルホールドコントロール」、急な下り坂で車速を一定に保つ「ヒルディセントコントロール」も装備されました。

エンジンも新世代に進化。ジムニーは660㏄の直列3気筒DOHCターボエンジンを搭載し、64ps/96Nmを発揮。燃費消費率は、WLTCモードで16.2km/L~13.2km/Lとなっています。小型車となるシエラには、新開発の1,500㏄直列4気筒DOHCエンジンを搭載。102ps/130Nmを発揮し、燃費消費率は、WLTCモードで15.0km/L ~13.6km/Lとなっています。トランスミッションは、全車で5速MTと4速ATを選択可能です。
10 11上がジムニー用の660cc 3気筒DOHCターボエンジン、下がジムニーシエラ用の1500㏄ 4気筒DOHCエンジン

先進の安全運転支援機能「スズキ セーフティ サポート」がオプション設定されたのも大きなトピック。このシステムは、単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせたもので、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」をはじめ、車線一脱警報機能、標識認識機能、自動ハイビーム、誤発信抑制機能、ふらつき警報機能、先行車発進おしらせ機能を備えています。さらに安全装備では、前席SRSエアバックシステムに加え、前席サイドSRSエアバックとSRSカーテンエアバックが全車に標準化されたことで、安全性能が強化されました。

プロ向けの小さなクロカンというニッチなクルマながら、話題沸騰となっている新型ジムニー。近年のSUVブームもあり、大きく注目されていますが、新型は見た目もカッコ良く、使い勝手や快適性も向上しているので、この人気も当然かもしれませんね。

text & photo by OHTO Yasuhiro edit by 木谷宗義

▼OHTO Yasuhiroの記事
https://car-days.fun/blog/tag/ohto-yasuhiro
▼スズキ初の3列シートSUV「グランドエスクード」とは?
https://car-days.fun/blog/article/3072
▼あなたの知識は何級レベル? 10問でわかる「くるまマイスター検定」診断
https://car-days.fun/blog/article/6837