運転免許証を持っている人なら数年に一度必ずしなければならない更新手続きですが、皆さんの中にはうっかり更新期限を忘れてギリギリになって手続きした経験がある方もいるのではないでしょうか。
期限間近で思い出せれば良いですが、更新を忘れたままにしておくと最悪の場合は運転免許証を失効してしまうこともあるので注意したいところです。
早めに更新手続きを済ましてしまえればベストですが、万が一更新手続きを忘れて更新期限が過ぎてしまった場合の対応等について今回の記事では詳しく解説していきたいと思います。
運転免許証の更新手続きの基本知識
まずは運転免許証の更新手続きについて、基礎的なところから見ていきましょう。
運転免許証の有効期限は3年もしくは5年で、誕生日の前後1ヶ月の間に更新手続きをしなければなりません。
通常であれば更新期限の少し前に、期限が近づいている旨が記載されたハガキが届くのでそれを持って更新を受け付けている場所に行くことになります。
更新期限が迫っているにもかかわらず手続きのハガキが届いていない場合は、誤って処分してしまったり郵便事故という可能性もあるので、発送されているかどうかを警察署等に問い合わせてみましょう。
運転免許証の有効期限
運転免許証の有効期限は、グリーンかブルーの免許の場合は発行から3年、ゴールドで5年になります。
ゴールド免許といえば優良運転者の証ですが、5年間もの長期間になるとどうしても自分で更新のタイミングを覚えておくのが難しくなります。なのでゴールド免許の方もそうでない方もたまには運転免許証を見返してみて、自分はいつ更新なのかをたまにでも確認しておくとうっかり忘れてしまうということも少なくなるのではないでしょうか。
運転免許証の更新場所
ではいざ更新の機会がやってきたとき、どこに行けば手続きが可能なのでしょうか。
更新場所は都道府県によって異なりますが、多くの場合は警察署や運転免許センターなどで行われます。
詳しい場所や時間、所持品などは案内のハガキに記載されているはずですが、もし不明な点があれば遠慮なく最寄りの警察署等に問い合わせてみましょう。
運転免許証更新で必要なもの
運転免許証の更新には必要なものがいくつかあり、ひとつは更新案内のハガキ、もうひとつはそれまで使っていた運転免許証、そして手続き費用です。
これらとは別に、視力が悪い方は眼鏡やコンタクト、写真を持参する方は証明写真、高齢者の方は高齢者講習等の終了証明書などが必要です。
更新手続き費用として2,500円と、受講する講習の内容によって優良運転者なら500円、一般運転者なら800円、初回更新と違反運転者は1,350円が追加で必要なので合計3,000円から3,850円の現金が必要です。
事前に高齢者講習等を受講している場合は2,500円のみ支払います。
余談ですが運転免許証更新の受付時に、会費を支払って交通安全協会に入会するよう勧められますが、これは任意なので加入しなくても問題ありません。
もちろん入会した場合のメリットもあるので、交通安全協会がどういうものか調べてみたうえで必要と感じれば入会してみても良いでしょう。
運転免許証の更新をうっかり忘れたらどうなるの?
続いてはもし「うっかり」忘れていて更新期限までに運転免許証を更新できなかった場合について説明します。
運転免許証の更新は更新年の誕生日前後の1ヶ月、つまり2ヶ月間の猶予がありますが、もしその期間を過ぎてしまった場合は「無免許」状態と見なされます。
運転免許証の期限切れに気づいた時は絶対に運転しないようにしましょう。
続いては更新期限を過ぎてしまってからどのくらいの期間まで再発行等の手続きが可能なのか、期間ごとに対応方法を解説します。
運転免許証更新期限から6ヶ月以内の場合
更新期限を過ぎてしまうと運転免許証は失効になります。
ですが更新期限から6ヶ月間は通常の更新と同じように手続きをすれば再取得が可能です。
この時注意したいのは、やむを得ない理由がない限りはその時の運転免許証の色に関係なくブルーの運転免許証になってしまうということです。
優良運転者としてゴールド免許を持っていても、うっかり運転免許証を失効してしまったらゴールドならではの有利な点も無くなってしまうということになります。
運転免許証更新期限から6ヶ月〜1年以内の場合
免許の失効から6ヶ月を過ぎてしまうと運転免許証は完全に失効となり、通常の更新手続きでは再発行ができなくなります。
ですが失効から6ヶ月〜1年の間は運転免許証を新たに取得し直す際の試験がある程度免除になり、通常よりも簡単に運転免許証を取得できるようになります。
運転免許証更新期限から1年以上の場合
更新期限から1年を過ぎると運転免許証は完全に効力を失い、再取得する際は一から始めることになります。
普通自動車免許だけでなく大型自動車免許や二輪免許を所持していた場合でも全て一から取得することになるので、色々な種類の運転免許を所持している方は特に失効には注意しましょう。
やむを得ない理由で運転免許証の更新ができない場合は?
うっかり忘れていた場合と違い、やむを得ない理由がある場合は更新期限を過ぎてしまったとしても救済措置が用意されています。
更新ができなかった理由を証明する必要がありますが、知っておくと役に立つこともあるかもしれないのでぜひ覚えておいてください。
やむを得ない理由とは?
では具体的にやむをえない理由とはどういったものなのでしょうか。
最も考えられるのが「長期の入院」です。病気や怪我で長期の入院生活を余儀なくされた場合、入院中に運転免許証の更新期限が過ぎてしまうことも十分に考えられます。
その他に考えられる理由としては、「海外出張や海外旅行」でしょうか。いずれにしても公安委員会がやむを得ない理由として認めているものでなければいけないので、「仕事が忙しかった」や、単純に更新を忘れていた場合は認められません。
続いてこのようなやむを得ない理由があったとき、更新期限からどのぐらいの期間でどのような対応をしなければならないのかを解説していきます。
運転免許証更新期限から6ヶ月以内の場合
やむを得ない理由がある場合でも更新期限から6ヶ月の間は通常の更新と同じ手続きで更新が可能です。
これはうっかり忘れてしまった場合と同じですね。
ただしうっかり忘れと違う点は、やむを得ない理由が証明できる場合は免許証の色が引き継げるという点です。
更新前の運転免許証がゴールドなら、ゴールドのまま新しい運転免許証が発行されます。
運転免許証更新期限から6ヶ月〜3年以内の場合
やむを得ない理由があって更新期限を過ぎてしまった場合、6ヶ月から3年以内であればその理由が終わった日、つまり自由に移動などができるようになった日から1ヶ月以内に理由を証明できる書類を添付して手続きをすれば、通常の更新と同じような手続きで運転免許証の再発行が可能です。
失効から3年を過ぎるまでは再発行が可能なので、入院や海外出張などが重なっても多くの場合は問題なく再発行が可能なのではないでしょうか。
運転免許証更新期限から3年以上の場合
やむを得ない理由があったとしても更新期限から3年を過ぎると運転免許証は完全に失効してしまいます。
その場合は諦めて、再度教習所に通うなどして取得し直しましょう。
先ほども少し書きましたが、更新期限が過ぎた状態で運転すると無免許運転と同じになります。
その場合は万が一の事故時などに保険金が支払われないなどのトラブルも考えられますので決して運転しないようにしましょう。
運転免許証の更新忘れに気づいたら、早めに再発行の手続きを!
運転免許証が失効してしまうと、色が変わってしまったり余分に費用がかかったり、最悪の場合は教習所に通い直さなくてはならなくなります。
運転免許証を取得し直すには多くの時間とお金が必要になります。
自分の更新時期を忘れないように中止し、案内のハガキが届かない、もしくは失くしてしまったなどといった場合は早めに警察署等に問い合わせましょう。
引っ越しをしてから住所を変更していなかったせいで案内が届かなかった、といったトラブルもよく耳にします。
もし更新期限を過ぎてしまっていたとしても、早めに対応することで完全な失効までには間に合うかもしれません。
更新の案内が届いたら、2ヶ月あるからといって後回しにするのではなくなるべく早く更新しておきましょう。
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