「ロータリーエンジン」の軽量小型な特徴を生かして造りあげた初代コスモスポーツの意思を受け継ぎ、「サバンナRX-7」はスポーツカーがまだ日本で認知されていない時代に一石を投じた一台でした。
1978年の発売以来、数回マイナーチェンジを行っており、その中でも初代RX-7はモータースポーツの世界でも素晴らしい実績を残し、79年「アメリカ・デイトナ24Hレース」で初戦クラス優勝をあげています。
そして、RX-7に続いて革新的な一手として2003年に発売されたのが、”家族ができたら乗り換えるスポーツカー”、「RX-8」でした。
ユニークな視点でつくられたこのクルマ、いったいどこが革新的だったのか・・・。それは、”観音開きドア”の採用でした!今回は、そんな”観音開きドア”についての問題です♪
- ①パノラマオープンドア
- ②フリースタイルドア
- ③ユースフルドア
- ④ウェルカムドア
解答:②フリースタイルドア
ムチャ振りから生まれた!
前モデルのRX-7は、排ガス規制が厳しくなりスポーツカーのマーケットがかなり冷え込んだ中で、やむなく生産終了。当時の親会社であるフォードが「幅広く売れるように4ドアで4シータの車を作ってほしい」と熱心に推して、RX-8の開発が進められることになりました。
そして、「スポーツカーが4シーター!?」という気持ちと葛藤しながら開発者たちが設計したのが、観音開きスタイルの「フリースタイルドア」でした。
①パノラマオープンドア
乗り降りのスムーズさを重視しているのが、トヨタの「パノラマオープンドア」です。
助手席と後部座席との間のピラーと呼ばれるバーが取り外されている上、後部は座席もスライド式なので、小さい子どもの乗り降りや大きいモノを乗せて運びたい時にとても便利なドアです。これであれば、車両改良しなくても車いすからの乗り降りも可能ですね。
③ユースフルドア
「ユースフルドア」という言葉の通り、使いやすく大きい開口ドアを搭載しています。後部座席に「スライドドア」使用し、駐車スペースが少ない場所でも隣の壁や車を気にせず開閉可能です。
④ウェルカムドア
トヨタが扱うこのドアの正式名称は、「ウエルカムパワースライドドア」。スマートキーを携帯したままドアに近づくと自動的にロックを解除してくれ、更にドアもスライドして開けてくれる優れた機能を持っています。
ドアひとつでも様々
いかがでしたでしょうか。昨年マツダはフォードとの資本提携を解消しましたが、当時は特別な存在だったことでしょう。
ドアと一口に言っても、用途に応じて各社が研究を重ね、販売しています。次はどんなアイデアのドアが登場するのでしょうか?
text by halcot