【モータースポーツ】SUPER GT 2018開幕直前! 富士スピードウェイで公式テスト開催

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「ハコ車レース」の国内最高峰と言われるSUPER GTシリーズ。4月7日(土)~8日(日)に岡山国際サーキットで行われる開幕戦が迫る中、3月24日(土)~25日(日)に富士スピードウェイで公式テストが行われました。

2017年も激しいレースでレースファンを魅了してきたSUPER GTシリーズは、今シーズンも話題は豊富。テストを見ているだけでも、開幕戦が待ち遠しくなりました。

目次

SUPER GT 2018年シーズンに出走するマシンは?

テストの様子をお伝えする前に、まずはSUPER GT 2018年シーズンの参戦車両をおさらいしておきましょう。

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「GT500クラス」はレクサス:6台、日産:4台、ホンダ:5台の3メーカー、計15台が出走予定です。エンジンなどは昨シーズンから大きな変更はありませんが、空力パーツに関しては各メーカーが試行錯誤した新しいパーツが組みつけられています。

「GT300クラス」は百花繚乱。今までもさまざまなマシンが出走していましたが、今シーズンはより一層世界のスーパーカーが顔を揃えることになりました。

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「GT3規格」という、世界のいろいろなレースで戦う共通パッケージのマシンが増えており、「メルセデスAMG GT」「アウディR8 LMS」「ランボルギーニGT3」「ベントレー・コンチネンタルGT3」「ポルシェ911GT3R」といった世界のスーパースポーツカー、国産では「日産GT-R GT3」「レクサスRC F GT3」、さらに今年ニューカーとしてデビューする「ホンダNSX GT3」がこの規格のマシンに当たります。

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またGT300クラスには、「JAF-GT規格」言われる国産車をベースにした、「スバルBRZ」や「トヨタ・プリウス」、さらにSUPER GTが用意する「マザーシャシー」と呼ばれる車体に独自のエンジンやカウル(ボディ)を搭載した「トヨタ86」や「ロータス・エヴォーラ」も出走。GT300クラスに参戦するマシンは全29台で、GT500とGT300と合わせて最大44台が出走予定となっています。

なかなか入れないピット裏も見られる!

昨年12月からGT500のメーカー開発チームは活動を開始し、先行開発を行ってサーキットに出没していました。また、タイヤメーカー主催のテストなども行われてきましたが、それらは一般公開は行われておらず、いつ行っているかも公表されていません。しかし、公式テストはSUPER GTシリーズを主催する「GTアソシエイション」が行うもので、日時が公表されファンも見学することができます。

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すでに3月17日(土)~18日(日)に岡山国際サーキットで公式テストが行われており、多くのファンが駆けつけていました。それに続き、3月24日(土)~25日(日)に行われたのが、今回の富士スピードウェイでの公式テストです。SUPER GTでは例年、シーズン中に2回のレースが行われる富士スピードウェイは、国内屈指のハイスピードコース。そのため、ここでのテストは重要なものとなります。

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公式テストでは、普段のレースでは専用のチケットを持たないと入れないピット裏のパドックに、誰でも入れて、マシンやドライバーの姿を見ることができます。ということは、パドックに並べられているタイヤやホイールといったパーツ類やメカニックが慌ただしく準備をしている様子が見られたり、ドライバーと接触できたりする可能性もあるのです。マシンを運ぶトランスポーターも間近で見られたりもします。もちろん、メカニックやドライバーの邪魔をしないように注意する必要はありますが、チームの現場を間近で見られるのは、公式テストならではの楽しみです。

オープンピットやスタート練習など本番さながらのレース進行も

公式テストは、2日間で約8時間の走行時間が設けられています。その中には、レース本番のピットウォークに近い「オープンピット時間」も設けられ、ピットを見ながらドライバーのサインがもらえる時間もあります。

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今年は、元F1世界チャンピオンのジェンソン・バトン選手の出場や、ヘイキ・コバライネン選手/小林可夢偉選手という元F1レーサーコンビが生まれるなど、話題も豊富です。特にジェンソン・バトン選手は注目度も高く、多くのファンがその姿をひと目見るためにパドック側に集結し、警備員が配置され通路を確保するためのコーンが設置されるほどでした。

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また、本番レースさながらのスタートやセーフティーカーランからの再スタートの練習など、本番レースを想定した練習イベントも行われます。セーフティーカーランは、レース中にあまり見たいものではありませんが、セーフティーカーが出動しないで終わるレースもありますから、こうして見られるのは貴重です。

タイムはどこまで本当?

公式テストで各チームが何をするかと言うと、実はチームごとにバラバラ。本番のセッティングに時間を費やすチーム、エンジンやエアロの調整を行うチーム、タイヤとのマッチングを図るチーム、各部分の「アタリ」をつけるために走るチーム、燃費などを測るためロングランを行うチーム……などなど、千差万別です。

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テスト中もタイム計測はされ、公表もされますが、果たしてそのタイムが今シーズンの勝敗を占う材料になるかというと、難しいところです。もちろん、ある程度は目安になりますが、タイムよりも耐久性を見るテストを行なっているかもしれませんし、もしかしたらライバルを出し抜くためのタイムなのかもしれません。ちなみに、開幕前のテストということで、本番のカラーリングになっていないマシンが多く走るのもテストデイの楽しいところ。滅多に見られないカーボン剥き出しのボディは、また違ったカッコよさがあるものです。

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今回の富士スピードウェイのテストをもって、開幕前のテストは終了。あとは4月7日(土)~8日(日)に行われる、岡山国際サーキットでの開幕戦を待つのみです。各チーム各マシンがどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみにしておきましょう!

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text & photo by 雪岡直樹 edit by 木谷宗義+Bucket

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