【車イベントレポート】『JCCA クラシックカー フェスティバル ニュー イヤー ミーティング』レポート

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旧車好きの新春賀詞交歓会として、広く認知されているビッグイベント

旧車ファンの新春賀詞交歓会!?長い歴史と、旧車イベントとしては最大級のスケールを誇る、『JCCA クラシックカー フェスティバルニュー イヤー ミーティング』が、1月29日(日)、東京お台場の青海臨時駐車場で開催されました。

今年も日本各地から、旧車が大集結。出展車の規定ですが、個人の場合、原則として「1979年までに生産された車及び同型車」となり、クラブ等で出展の場合は、1989年までとなります。今回は、コンクール対象車が『いすゞ』と『日野』のクラシックカーということもあって、ただでさえ希少な両メーカーの車なのに、驚くほど多くの台数が集まり、来場者からは「この車は珍しい!!」という声がたくさん聞かれました。

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いすゞ 117クーペがズラリ!なかなか目にすることができない光景です!

目次

いすゞの乗用車に注目してみました。

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1964年式 いすゞ エルフの初代モデル(いすゞ自動車所蔵)

「は~し~れ~はしれ~、いすゞ~のトラック~♪」のCMでお馴染み、いすゞ自動車は、日本国内においてはトラックメーカーというイメージですが(海外ではSUVを販売)、1993年(平成5年)までは、ジェミニ、ピアッツァなど乗用車も自社生産していました。

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1975年式 いすゞ ジェミニセダンLT(いすゞ自動車所蔵)

初代ジェミニは、GMグループのグローバルカー構想から生まれており、世界各国に姉妹車がありました。ディーゼルエンジンを搭載した実用車としてのイメージがある一方で、フロントマスクを大きく変えた後期型に、ハードなスポーツモデル『ZZ/R』が設定されています。

ジェミニは5代目まで続きますが、純いすゞ製は3代目までで、4、5代目は、ホンダ ドマーニのOEMとなっています。GMグローバルカー構想によって生まれた初代、「街の遊撃手」というキャッチコピーと曲芸走行のCMが話題になった2代目、ハイパフォーマンスを誇った3代目と、ジェミニという車は、それぞれの世代で本当に強烈なインパクトを残してくれましたよね。

いすゞと言えばやっぱりこの車!

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ベレットGT type Rは、登場から約半世紀が経過した今でも、多くのファンを魅了しています。

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1967年式 ベレット1500DX、PR40型。リーフリジットサスペンションのタイプB。

ジェミニが登場するまで、いすゞラインナップの中心にいたのがベレットです。1963年(昭和38年)に登場し、約10年もの長きに渡って生産されました。元々は小型セダンとして生まれたベレットでしたが、GTシリーズ、そして1.6DOHCを搭載した『GT type R』(GT-R)の登場によって、スポーティなイメージが強い車となっています。どことなく欧州車の雰囲気が漂い、旧車の世界でもファンが多い1台ですよね。ベレットは、GT系ばかりに目が向きがちな一方で、今では、1500DXのような実用グレードが、残存数が少ない超希少車として注目度を高めつつあるようです。

地味だけど、これも、いすゞと言えばこの車!

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このリヤビューを見て、車名が分かった人は、くるまマイスター検定1級の受験を(笑)

いすゞの乗用車はいずれも長期に渡って生産、販売されてきましたが、そのイメージが最も強い?ものが、フローリアンです。1967年(昭和42年)に登場し、1980年代になっても販売されていました。実用一辺倒の地味なセダンで、現存数は少ないのでしょう。今となっては、旧車イベントでも見かけることがありません。しかし、ご年配の人にとっては「これが教習車だった」と若かりし頃の思い出に浸れる車でもあります。そのため、この会場内でも一際高い注目度でした。

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ほぼ最終型 1981年式 フローリアン2000TLとオーナーの岡本尚久さん。

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岡本さんのフローリアンのコンディションは良好。見えない部分を地道にアップデート。

このフローリアンは、岡本尚久さんの1981年式 2000TL。大きな角4ヘッドランプを備えた最終型の車名は『フローリアンS-2』となっていますが、これです。この岡本さん、なんと岡山県から自走で参加したとのこと。いすゞ車がコンクール対象ということで参加せずにはいられなかったのでしょう。見事、アワードを受賞していました。この岡本さんは、「他人とかぶらない車を選んでいたら、いすゞの車ばかりに乗っていました」ということで、他にも数台のフローリアンを所有しているそうです。

旧車ファンの賀詞交歓会 JCCA NYMはまた来年!

ベレット、117クーペの美しきフォルムを生み出したかと思えば、その一方で、ガラガラと大きなディーゼルサウンドを轟かせて走るジェミニやフローリアンのような実直な車造りをするいすゞ。今回はそんないすゞ車に注目して会場を見て回りましたが、「他とは一味違う」いすゞの独創性が、多くのファンを魅了するのでしょう。そのことを実感しました。

この日は、会場内はもちろん、周辺駐車場も旧車で溢れ、旧車ファンにとっては目の保養?たまらない1日になったハズ。『JCCA クラシックカー フェスティバル ニュー イヤー ミーティング』、また来年も楽しみですね♪

JCCA ホームページ
http://www.jcca.cc/

text & photo by くるトピ編集部

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