BMWは、2018年4月16日、新たなコンパクトSUV「BMW X2」を発売しました。価格は、436万円~515万円です。
X2は、BMWがSAC(スポーツアクティビティクーペ)と名付けたクーペSUVの最新作。シリーズの中で最もコンパクトなモデルです。最大の特徴は、都市にも映えるスポーティなスタイルですが、同じクーペライクなスタイルでも上級モデルがファストバックに対して、X2はハッチバックとするなど、末っ子らしいカジュアルさも演出されています。また全高が1535mmと押さえられているので、一般的な機械式駐車場にも対応できるのも強みです。
デザインの新たな取り組みとして、アイコンであるキドニーグリルを大胆に変更。一方で、往年のBMWクーペ同様にCピラーのBMWエンブレムを装着するなど伝統的なモチーフも取り入れています。
エクステリアのスタイルは、標準仕様に加え、新たなスポーティ仕様である「M Sport X」を設定。「M Sport X」は、M Sportにラリー・スポーツのモチーフを取り入れたもの。走行性能を高めるスポーツサスペンションを装着しながら、「フローズン・グレー」のアクセントを取り入れることでスポーティながら、SUVらしさも強調したというX2らしいユニークな仕様となっています。
インテリアでは、ベースを共有するX1に近いものですが、X2専用の装飾を与えることで差別化。このため、機能性も高く実用的で、5名の乗員と470Lのラゲッジスペースを備えています。
パワートレインは、2種類を導入。エントリーとなる“sDrive 18i”シリーズは、前輪駆動車で1.5L の3気筒DOHCターボエンジンを搭載。最高出力140ps/4600rpm、最大トルク220Nm/1480~4200rpmを発揮します。トランスミッションは7速DCTで、燃費消費率は15.6km/Lとなります。もうひとつの“xDrive 20i”シリーズは、パワーが勝るだけでなく、4WD車となります。搭載する2.0Lの 4気筒DOHCターボエンジンは、最高出力192ps/5000rpm、最大トルク280Nm/1350~4600rpmを発揮します。こちらはトランスミッションが8速ATとなり、燃費消費率は14.6km/Lとなっています。本国では他のエンジンバリエーションも用意されていますが、日本ではシンプルな構成でスタート。なので、今後、クリーンディーゼルの追加なども期待されます。
BMWモデルらしく装備は充実。ナビゲーションシステム付のインフォテイメントシステムやBMW独自のテレマティクスサービスである「BMWコネクテッド・ドライブ」も全車に標準化。さらに先進の安全運転支援機能の「ドライビング・アシスト」を搭載し、車線逸脱警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、前走車との追突の危険を警告する「前車接近警告機能」、歩行者対応の「衝突回避・被害軽減ブレーキ」なども標準装備しています。
発表会には、新たにBMWブランドフレンドに就任したタレントの香取慎吾さんが登壇。X2のPRにも関わっていくそうで、香取慎吾さん主演のX2のPR動画の制作もはじまっているとのこと。今後、公式サイトなどを通じて公開されるそうなので、こちらも楽しみですね。
text & photo by OHTO Yasuhiro