世界で初めての量産自動車は、1901年にアメリカで生まれ、425台が製造されたオールズモビル「カーヴドダッシュ」だと言われています。それから110年以上がたった今、世界ではどれだけのクルマが生産され、どれだけのクルマが走っているのでしょうか。今回は、世界のクルマの生産台数や保有台数に迫ってみましょう。
日本の四輪車保有台数は7700万台!
まずは日本の自動車事情から見ていきましょう。一般財団法人 日本自動車工業会(JAMA)の資料によると、2016年10月末時点で日本の自動車保有台数は以下のとおり。
乗用車 6098万7342台
トラック 1450万3218台
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計 7740万4331台
今度は2015年の日本の自動車生産台数を見てみましょう。
乗用車 783万722台
トラック 130万9749台
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計 927万8321台
このうち、国内で販売されたのは、504万6510台ですから、日本で生産しているクルマの過半数は国内で販売されていることがわかります。
ちなみに2015年の輸入車の販売台数は、32万8622台。中古車の販売台数は、678万6814台。新車よりも中古車の方が、販売台数は多いんですね。
世界の自動車保有台数は約12億1000万台!
では、世界に目を向けてみましょう。同じくJAMAの資料によると、2014年末時点での世界の四輪車保有台数はこちら。
乗用車 8億8438万1820台
トラック 3億2529万2112台
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計 12億967万3932台
国別で見ると、トップはアメリカでおよそ2億5803万台。2位は中国で1億4283万台、そして3位は日本の7719万台です。では、同じく2014年の世界生産台数を見てみます。
乗用車 6778万2035台
トラック 2199万4430台
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計 8977万6465台
保有台数ではまだまだアメリカが1位ですが、生産台数は中国の方が断然多く、アメリカの約1166万台に対して中国は2373万台。しかも、まだまだ生産台数を増やしていますから、これから世界の自動車市場にどんな影響を与えていくかは、計り知れません。ちなみに、2015年の世界自動車生産台数は9000万台を超え、9080万4095台というデータが出ています。
世界で生産される9000万台のうち、900万台以上のクルマが日本で作られていると思うと、日本が自動車工業国であることがわかりますね。しかし、今は発展途上国で自動車の普及が進んでいるとき。自動車メーカーは、生産コストや関税、為替リスクなどを考慮して現地に生産拠点を持つケースも増えています。中国の自動車生産がどこまで伸びるのかも未知数ですし、今回紹介した数値も10年後には大きく変わっているかもしれません。
<関連リンク>
JAMA 一般社団法人日本自動車工業会
http://www.jama.or.jp/
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text by 木谷宗義+Bucket
画像提供:トヨタ自動車