少し前になりますが、自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から、2016年上半期(1~6月)の「車名別販売ランキング」、いわゆる「新車販売台数」が発表されました。
2015年は、普通車(登録車)はトヨタ・アクアが215,525台で3年連続1位。軽自動車ではホンダ・N-BOXが184,920台で1位でした。このデータが2016年上半期はどう動いたのか、注目してみましょう!
普通車1位は新型プリウス。やはりハイブリッドの先駆者は強し!
まずは普通車(登録車)の2016年上半期ランキングです。
1位:トヨタ・プリウス
142,562台
2位:トヨタ・アクア
89,409台
3位:トヨタ・シエンタ
61,054台
4位:ホンダ・フィット
58,672台
5位:日産・ノート
51,575台
6位:トヨタ・ヴォクシー
44,377台
7位:トヨタ・カローラ
43,274台
8位:ホンダ・ヴェゼル
39,183台
9位:トヨタ・ヴィッツ
36,771台
10位:日産・セレナ
35,216台
2015年12月に発売された新型プリウスが1位に。3年連続1位だったアクアに大差をつけての首位です。さらに今年冬には、家庭用電源からも充電できるPHV(プラグインハイブリッド)の追加も予定されていますので、まだまだ新型プリウスの勢いは続きそうです。
トヨタ・シエンタ
2位のトヨタ・アクアに続き、昨年7月にフルモデルチェンジした7人乗りのコンパクトミニバン、トヨタ・シエンタが昨年3位のフィットを抑えたのも興味深い結果です。ちなみにシエンタは、モデル末期だった2015年も10位にランクインする人気モデル。新型は「シトロエンみたい」と言われることもある斬新なデザインに、ハイブリッドという新しい価値観が加わり、月5000台を超える販売台数を記録しました。
トヨタ・アクア
ホンダ・フィット
軽自動車はホンダ・N-BOXが2連続1位を達成
ホンダ・N-BOX
次に軽自動車の上半期販売台数ランキングを見てみましょう。
1位:ホンダ・N-BOX
95,991台
2位:ダイハツ・タント
89,361台
3位:スズキ・アルト
55,736台
4位:日産・デイズ
51,370台
5位:ホンダ・N-WGN
47,479台
6位:スズキ・ハスラー
46,062台
7位:スズキ・ワゴンR
45,359台
8位:スズキ・スペーシア
42,181台
9位:ダイハツ・ムーヴ
41,487台
10位:ダイハツ・ミラ
40,283台
ホンダ・N-BOXが昨年に続いて1位となりました。2位も昨年と同じくダイハツ・タントで、この2台は「不動のトップツー」と言えそうですね。
依然としてスーパーハイト系の軽自動車が安定した人気を獲得していることが、見えてきます。
スズキ・アルトワークス
そして今年の3位は、昨年6位のスズキ・アルトです。軽量で燃費が良く、しかもリーズナブルなことに加えて、昨年12月にホットハッチのアルトワークスが追加されたことも、人気モデルとなった一因でしょう。
日産・デイズ
驚くのは、日産・デイズが4位だったことでしょう。燃費偽装問題で、5~6月にかけて販売を停止していたにも関わらず、上位にランクインしました。それだけ人気の高いモデルだったということですね。ちなみにデイズは、昨年3位でした。
普通車と軽自動車のランキングをひとつにまとめてみると…
それでは、普通車と軽自動車のランキングをまとめてみましょう。こうすることで車全体での人気のほか、その年のトレンドも見えてきます。
1位:トヨタ・プリウス
142,562台
2位:ホンダ・N-BOX
95,991台
3位:トヨタ・アクア
89,409台
4位:ダイハツ・タント
89,361台
5位:トヨタ・シエンタ
61,054台
6位:ホンダ・フィット
58,672台
7位:スズキ・アルト
55,736台
8位:日産・ノート
51,575台
9位:日産・デイズ
51,370台
10位:ホンダ・N-WGN
47,479台
11位:スズキ・ハスラー
46,062台
12位:スズキ・ワゴンR
45,359台
13位:トヨタ・ヴォクシー
44,377台
14位:トヨタ・カローラ
43,274台
15位:スズキ・スペーシア
42,181台
15位:スズキ・スペーシア
42,181台
16位:ダイハツ・ムーヴ
41,487台
17位:ダイハツ・ミラ
40,283台
18位:ホンダ・ヴェゼル
39,183台
19位:トヨタ・ヴィッツ
36,771台
20位:日産・セレナ
35,216台
2位のホンダ・N-BOXを大きく離し、トヨタ・プリウスが単独で10万台を超えているのがわかり、人気の高さが一目瞭然です。しかしやはり、昨年に引き続いて軽自動車を含めたコンパクトカーとエコカーが上位を占めており、依然として日本のトレンドを作っていることがわかります。今年の1位はプリウスで間違いなさそうですね。
トヨタ・プリウスPHV
日産・セレナ
今回はあくまで上半期の結果です。先ごろ日産は、初の自動運転技術を搭載した新型セレナを8月24日に発売し、ホンダは9月に、シエンタのライバルとなる新型フリードを発売予定です。どちらも人気の高いモデルだけに、下半期の販売台数ランキングがどうなるのか、注目したいところです!