7月10日(日)、土曜のモヤモヤを吹き飛ばすような快晴となったトヨタ博物館P2駐車場に、およそ300台の個性豊かなクルマが集結しました。
この会を主催したのは、1987年4月1日に発足した「CAR GRAPHIC」「CAR GRAPHIC TV」とクルマを愛する人々が集うコミュニティ「CG CLUB」の、中部支部(代表 杉山清一郎氏)メンバー。会場には、長期テスト中のマクラーレン570Sクーペに乗って来場していた株式会社カーグラフィック代表加藤哲也氏の姿も。
くるまマイスター検定も11月27日(日)の第4回検定試験をPRするため、うちわやチラシを持参して参加致しました。
加藤氏の冒頭挨拶では、日本のモータリゼーションを更に進めたい想いとともに、8月5日(金)〜7日(日)まで幕張メッセで開催されるイベント「オートモビル カウンシル2016」について、「日本におけるレトロモビルを目指しており、日本が技術や生産だけでなく、自動車文化も含めた世界一になるための重要な意味を持つイベントにしたい。」と語りました。
加藤氏は他にも、「東京モーターショーはインダストリアルなショー、東京オートサロンはカウンターカルチャーのショー、そしてこのオートモビルカウンシルは正統派カルチャーのショーとして、三つ巴の形で日本の自動車文化を築いていきたい。」と宣言し、会場は大いに盛り上がりました。自動車文化の醸成という観点では、トヨタ博物館やくるまマイスター検定とも相通ずるものがあり、筆者も大変感銘を受けました。
今回のTAM Meet 2016のテーマは、「運転中、ふと見上げれば空が見えるクルマ」。会場にはオープンカーが多数集まっていましたが、グラストップやムーンルーフ、もちろんそれ以外のクルマも参加は可能。お昼頃には、P2駐車場に置ききれなくなったクルマがP3駐車場へ伸びていました。
会場にはくるまマイスター検定受検者も複数みられ、第3回検定試験で見事にジュニアA級を獲得した10才、陳之内智紀君の姿も。特別にマクラーレン570Sクーペの運転席を体験させてもらい大興奮。将来はクルマのデザインに関わりたいそうです。
この日のイベントにはトークショーも用意されており、元トヨタ博物館学芸員山田耕二氏と、株式会社カーグラフィック代表加藤哲也氏、同編集部の大谷秀雄氏が、「オープンカーよもやま話」と題して、ライトウェイトスポーツの元祖からロードスターの進化、セブンやファントムからメアリにギアジョリー、そして最後はラングラーに至るまで、オープンカーの進化を辿りました。
加藤氏の「1986年頃に乗ったロータスエランが、車を意のままに操るということを最初に教えてくれた車」という言葉や、大谷氏の「ユーノスロードスターが出た当初、若さもあってかその魅力を完全に理解しきれない部分があった。しかし、4代続く世界的なロードスターとなった今、初代の味付けが理解できる」という言葉が印象的でした。
あっという間に夕方を迎えたTAMミーティング。終始きちんと連携を取りながら対応されていた場内誘導スタッフや、オイル漏れを確認して回るスタッフ、その動きに呼応するかのように参加者の皆さんも実に穏やかで、自由に出入りできる気軽な雰囲気が実に心地良い一日でした。もちろん、筆者がお昼に名物である博物館カレーをおいしくいただいたことは言うまでもありません。
<イベント詳細>
名称:TAM Meet 2016:オープンエア・モータリング
主催:CG CLUB 中部支部
後援:株式会社カーグラフィック
協賛:トヨタ博物館
text by 編集部