ブレーキとアクセルの踏み間違いはなぜ起こる?起きやすい場所や防ぐ方法を解説

このページは広告PRを含んでいます

昨今ニュースで耳にする機会も多い「ブレーキとアクセルの踏み間違え事故」について、この記事でフォーカスしていきたいと思います。

多くの方は自分には関係のない事故と思ってしまいがちですが、これは事故を起こした当人も同様であったはずです。

そして誰しも、ペダルを踏み間違えそうになった、一瞬だけ踏み間違えてしまった、というヒヤリはあるのではないでしょうか。

報道などを目にすると、高齢者による加害が目立ちがちですが、実際は70歳代と20歳代は共に2割以上の割合で事故を起こしているとされます。

さらに30歳~60歳代においても、それぞれ1割程度で事故が発生しており、世代を問わず起こりうる事故なのです。

ただし死亡事故となると、加齢に伴い割合は増えていく傾向となります。

ブレーキとアクセルの踏み間違えは自身だけでなく、他者やその財産を奪う重大な事故となりえます。

今回の記事では、ブレーキとアクセルの踏み間違えが何故起きるのか、起きやすい場所や防ぐ方法についてご紹介いたします。

自分が加害者にならない為に、そのメカニズムなどの理解に、ご一読頂きたい内容です。

目次

ブレーキとアクセルの踏み間違いはなぜ起こる?

ブレーキとアクセルの役割は全く違うものです。
それでも人はブレーキとアクセルを踏み間違え、重大な事故を起こしてしまいます。

ここでは踏み間違えが何故起きるのか、原因と起きやすい場所やシーンについて考えてみましょう。
 

ブレーキとアクセルの踏み間違いが起こる原因

ブレーキとアクセルの踏み間違い事故は、そもそも双方のペダルが足先に2つ並ぶ構造に起因しています。

右足でペダル操作をする中で、自然とペダルの位置が体に染み込んでいくものです。

しかし勘違いや加齢による認知と判断の間違いにより、ペダルの踏み間違えゼロは難しくなっています。

またバック操作時のように複雑な操作が重なるシチュエーションも、踏み間違えの原因になり得ます。

事故についてもう少し深堀してみましょう。
ブレーキとアクセルの踏み間違えが事故につながる、その多くはブレーキと思い踏み込んだがアクセルであった、というパターンです。

勿論、アクセルを踏んだつもりがブレーキだった場合もありますし、その場合は後続車が追突してくる可能性があり、大変危険です。

とはいえこの場合、ブレーキを踏もうとしていたので、基本的には強くアクセルを踏むような運転につながるわけではなく、ブレーキが効くとはいえ急激なストップがかかるような挙動には至らないはずです。
つまり安全とはいえないものの、自身も後続車も対処可能なシーンもあるはずです。

一方、停車時やエンジンスタート時にブレーキを効かすつもりであれば、ペダルはしっかり踏み込んでいるはずです。

これがブレーキではなく、勘違いしてアクセルを踏んでいたのであれば、対処が難しい程の急発進を起こしてしまいます。

また想定しないアクセルによる加速は、さらに判断を鈍らせ=パニック状態となってしまいます。

こうなると自身がどういう状況にあるかわからず、アクセルを踏みっぱなしにしたり、停車しているのにバックをしようとしたりと、いよいよ自身の制御ができなくなりかねません。
 

ブレーキとアクセルの踏み間違いが起きやすい場所やシーン

ブレーキとアクセルの踏み間違えの起こるメカニズムをご説明したところで、次に事故が起こりやすい場所やシーンを考えてみましょう。

特に認識としてはブレーキと思って踏んだが、アクセルだった場合が危険といえるでしょう。
またニュースで報道されるシーンも参考となります。
1つは、コンビニやスーパーといった駐車場で、エンジンをかける際、又は恐らくシフトレバーがバックで後進しようとしていたのに前進したであろう場面が思い浮かびます。

ブレーキではなくアクセルを踏んでしまえば、当然急加速を起こし対処できずに店や人、車に突っ込んでしまうのです。

そしてバックすると思っていたのに、レバー位置が間違っており前方に急発進して店舗に衝突、といったケアレスミスですが、よく耳にするシーンも思い浮かびます。

2つ目は交差点などの路上で、減速及び停車時に踏み間違えることで、他車や歩道に乗り上げての人身事故、建物への損害につながるシーンです。

必ずしも停車時でなくとも、減速するつもりが再度アクセルペダルに足を落としてしまっても、事故につながるのです。

ブレーキとアクセルの踏み間違いを防ぐ方法

ブレーキとアクセルの踏み間違いは、運転席の構造上防ぎ難い側面があります。
これは必ずしも年齢によらず、若い方にも起こり得る可能性を留意していただく必要があります。

多くの方に、この踏み間違え事故を起こさない為の防御策を知ってもらえればと思います。
 

シートの高さや位置を正しく設定する

シートの高さや位置を設定し、正しい運転姿勢を心がけることが重要です。
そうすることでアクセルとブレーキの位置を正しく認識しつつ、ペダルに対する位置のズレを最小限にできるはずです。
 

フロアマットを確実に固定する

フロアマットは固定されて、余分な部分がめくれ上がったりしていないですか?

社外のゴムマットを汚れ避けに使っている場合などは、特に注意が必要です。
足をひっかけたり、最悪ペダルを巻き込んで誤操作につながる恐れがあります。
 

運転に適した靴を履く

運転するのに適した靴を履きましょう。
底の厚いブーツやヒールの高い靴、サンダルなどは運転に向きません。
スニーカーや運転用の靴を一足、車内に用意しておくのもおすすめです。
 

駐車・発車の際にシフトレバーを確認する

駐車時・発車時にシフトレバーがどの位置にあるのか、目視し確認するクセをつけましょう。

運転に慣れていると、今は「P」にあるはずだ、などと決めつけてしまいがちです。

レバーの位置確認→足を置いているペダルがブレーキであるか、といった1つ1つの所作確認ができていれば、まず事故は防げるはずです。
 

ペダルへの足の置き方を注意する

アクセルペダルからブレーキペダルへ足を動かす際は、踵をつけたままつま先だけ移動するのは止めましょう。

踵を床から離して踏みかえるようすれば、ペダルに足をひっかけたり、滑って踏み間違えるようなミスもなくなります。

またカーブや渋滞中などは、ブレーキペダルに足を置いた状態にしておくことで、不意のトラブル時に焦ってアクセルを踏み間違えるリスクを減らせます。

いつでも止まれる、ブレーキが踏める、という姿勢を優先するのが理想です。
 

踏み間違い防止装置を取り付ける

現在では、踏み間違い防止装置を搭載した車両も多く販売されています。
高級車でなくとも搭載できるようになってきており、ドライバーも歩行者も守ってくれる強力な安全装置です。

衝突被害軽減ブレーキであれば、進行方向の障害物を検知、事故リスクを回避するため、警告音などでドライバーに注意喚起を行います。

また障害物が近づけば急制動をかけてくれる機能もあり、踏み間違い時やブレーキ操作が遅れた場合でも安心です。

踏み間違い防止装置が標準装備された車3選

参考までに、踏み間違い防止装置が標準装備された車種を3つご紹介いたします。

各社ともに力を入れている部分でもあるので、是非ご自身でも車種をリサーチしてみて下さい。
 

トヨタ ヤリス

まずトヨタを代表するコンパクトカー、ヤリスです。
街乗りだけでなく、社有車としても人気のコンパクトカーですが、しっかりと踏み間違い事故をサポートしてくれます。

駐車時支援機能、パーキングサポートブレーキにより前後方静止物・周囲静止物を検知し、アクセルの踏みすぎや踏み間違え時にブレーキ操作をアシストします。

ちょっとした買い物やお出かけに使われる車だからこそ、安全装備にも抜かりはありません。

 

日産 アリア

日産自慢の電気自動車であり、人気のSUVタイプです。
踏み間違い衝突防止アシストにより、ブレーキ操作の遅れや踏み間違い時には表示と警告音にて警告を行います。

また自動的にエンジン(モーター)出力やブレーキを制御することで衝突防止や過度の加速防止を支援します。

また壁だけでなく、コンビニのガラスなども認識し、後退時にも衝突回避を支援してくれます。

 

ホンダ N-BOX

今や生活に欠かせない軽自動車カテゴリーですが、チョイノリだけでなく便利なファミリーカーとしても人気です。

当然、安全装備を手抜きするようでは、このカテゴリーでは生き抜けません。
各社対応されていますが、特に人気のホンダN-BOXをご紹介します。
安全運転支援システム、HondaSENSINGは誤発進抑制機能により誤った急加速を抑えてくれます。

停車時や10km/h以下の低速走行時に、壁や障害物を検知し、アクセルを踏み込んだ場合の急発進の防止と、警告音及びディスプレー表示で警告を行います。

まとめ

繰り返しになりますが、ブレーキとアクセルの踏み間違いは重大事故となり得ます。

踏み間違えをしない為に、改めて運転姿勢や心構え、準備に時間を使っていただければと思います。

また車両の買い替えの際には、踏み間違え防止装置・安全装備の有無も、車種選択の要素にしてみてはいかがでしょうか。

関連記事

・パーキングとサイドブレーキの違いを徹底解説!正しい使い方とは?

・交通事故が起こりやすい場所とは?注意点や同じ場所で事故が起こる原因を解説

・運転免許を返納するメリットとは?手続き方法や気を付けることを知ろう

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次