毎日の汚れが積み重なるボディやウインドウ、ホイール。洗車するときもこの3箇所は重点的に綺麗にしますよね。
自動車の腹下も掃除するこだわりのある方もいるでしょう。しかし、ボンネットを開けてエンジンルームの掃除までしている方は少ないのではないのでしょうか?
ボディや足回りと同様、エンジンルームも毎日の走行で汚れていきます。ただ、エンジンルームには細かい部品が多くてなかなか手が出しにくいのも事実。
そこで今回はエンジンルームの清掃方法、頻度、注意点について解説していきます。目立たないところにこそ愛車への愛情が現れます。
ぜひピカピカにしてあげましょう。
エンジンルームの清掃方法
ウォッシャー液の補充やエンジンオイルの点検のためにガバッとボンネットを開くと、汚れたエンジンルームが…。
走行自体に大きな影響はありませんが、汚れを放置しておくのはいい気分ではありません。なので早速、エンジンルームの清掃に用意するものと方法を解説していきます。
エンジンルーム清掃に必要な道具
エンジンルームを清掃するときは、ボディやウィンドウのように全体に水をかけることはできません。
バッテリーやヒューズボックスなどの電装品は水がかかるとショートの恐れがあるため、ビニールで包んで防水します。なので、掃除するときは下記のものを用意してください。
- 防水用のラップやビニール、養生テープ
- エンジンクリーナー、専用のウエットシート
- 細かいところを磨く細いブラシ
- 拭き取り用のタオル数枚
- (こだわる方は)エンジンルームのコーティング剤
エンジンルーム清掃の手順
次はエンジンルーム清掃の手順を解説していきます。
- 1.バッテリーやヒューズボックスなどの電装系にビニールをかぶせ、水がかからないようにする(めくれないように養生テープで止めるとさらに安心)
- 2.電装系のショートが不安な方は、専用のウエットシートで汚れた箇所を拭いていくだけにする
- 3.電装系を防水できる方は、エンジンクリーナーを塗布し汚れを浮かす
- 4.ブラシやタオルで拭いていく
- 5.水拭きと乾拭きをする
- 6.仕上げにコーティングする
- 7.エンジンをかけて細かなところに入った水分を蒸発させる
まずはショートを防ぐために電装系を防水していきます。
例えばこのヒューズボックス。水が入らないようにラップやビニールで覆って仕舞いましょう。
しっかり防水できるか不安な方は、専用のウェットシートでエンジンルームの汚れを拭き取っていくだけでも大丈夫です。
防水した方はエンジンクリーナーを塗布し、タオルやブラシで拭き、水拭きと乾拭きを経てコーティング。
最後に熱で水分を飛ばします。防水にさえ注意すれば、それほど難しい作業ではありません。
何ヶ月に何回?清掃する頻度
エンジンルームの清掃頻度は特にメーカー推奨値があるわけではありません。
エンジンオイルの交換頻度が車種にもよりますが5,000km走行か半年に1回程度なので、その際に汚れをチェックして気になるようでしたら清掃するという意識で大丈夫でしょう。
もちろんもっと高頻度で掃除しても大丈夫です。細かなチェックは故障の防止にも繋がります。
掃除する前に把握しよう。注意点を一挙紹介。
エンジンルームはボディなどと違って細かな部品が多くあります。掃除する際の注意点も違ってくるので、作業の前に把握しておきましょう。
- 電気系統には水がかからないようにする
- エンジンが完全に止めて、冷めた状態で作業する
- 細かな部分まで無理に掃除しようとしない
重ねての解説になりますが、エンジンルームにはバッテリーやヒューズボックスなどの電装パーツが格納されています。
多少水に濡れたくらいなら大丈夫ですが、予期せぬトラブルを未然に防ぐためにも防水してから清掃することをおすすめします。また、濡れてしまったら乾いたタオルで水分を拭き取ってください。
また、走行中のエンジンは100℃を超える高温なので、清掃用品を購入して家に車を走らせすぐに掃除をすることはできません。
しばらく放置して完全に温度が下がったのを確認してから清掃を始めましょう。このとき、冷却ファンやベルトを含めエンジンが完全停止していることも確認してください。
最後に、細かな部分まで無理に清掃しないようにしましょう。
無理やり突っ込んだブラシがどこかに引っかかり配線を抜いてしまった、狭い隙間に工具が落ちてどうにもできなくなってしまった、といったことのないように注意してください。
エンジンルームの掃除をしてトラブルを未然に防ごう
エンジンルームの洗浄は専門知識が必要そうな気がしますが、そんなことはありません。電装系がどこかわからない方でも、専用のウェットシートで拭くだけなら安全に作業できます。
綺麗な自動車に乗れることはとても気分がいいですし、エンジンルームのチェックは自動車の不調の早期発見に繋がります。不安な方は業者に頼むのもひとつの有効な手段でしょう。
ぜひ定期的なエンジンルームの清掃をしてみてください。