ポリッシャーとバフは愛車をピカピカに磨き上げるときに大きな力になってくれます。手作業に比べて圧倒的に楽に作業できて、広範囲を短時間で磨けます。
ただ、注意して欲しいことは自動車の塗装を磨きすぎると元には戻せないということ。DIYでポリッシャーとバフで車磨きをすると、磨きすぎによる塗装剥がれが発生しがちです。
完璧な仕上がりを目指すためにも、今回紹介するDIY車磨きのコツと注意点をしっかり押さえておきましょう。
ポリッシャーとバフでDIY車磨きをする際のコツ
ポリッシャーは簡単そうに見えますが使用に少しコツがいるツールです。バフを強力に回転させる機械なので、ボディへの当て方が悪かったりすると思いもよらない動きで暴れだすことも。
下のようなコツを事前に覚えておいてポリッシャーとバフで車を磨いていきましょう。
- ポリッシャーのコードは肩にかけ背中に下ろす
- 腕ではなく、体全体を使ってポリッシャーをかける
- ポリッシャーをボディに押し付けたりウィリーさせない
- 一回の磨きで追い込みすぎない
ポリッシャーのコードは肩にかけ背中に下ろす
まず、ポリッシャーのコードは肩にかけて背中から下ろしておきましょう。
コードを体の前方にブラブラさせておくと車に当たって傷がついてしまいます。そして何より、バフの回転にコードが巻き込まれポリッシャーが壊れたり、使用者がケガをする可能性もあります。
腕ではなく、体全体を使ってポリッシャーをかける
続いて、ポリッシャーを当てるときの姿勢です。
腕だけではなく、体全体を使います。ポリッシャーの衝撃を肘や腰のバネで吸収するイメージです。腕だけで扱うと力が入りすぎて暴れがちなので注意してください。
ポリッシャーをボディに押し付けたりウィリーさせない
次はポリッシャーの当て方です。
ポリッシャーをグッとボディに押し付けたりウィリーさせないようにしてください。手はポリッシャーを支えるだけという感覚です。
ボディに押し付けた方がたくさん磨けて効率がいいような気もしますが、熱を持ってしまうこともありますし、予想以上に塗装が削れることも。
バフやコンパウンドに書いてある研磨力はポリッシャーを正しく使用したときのものです。最大効果を得るために、正しい使い方をしましょう。
また、ポリッシャーをウィリーさせバフの角を使って磨くのは暴れたりしてケガの元になります。
ボディは曲線になっている部分が多い一方、バフは平行です。ウィリーさせ細かい部分を磨きたい気持ちも分かりますが、できるだけバフのボディへの接地面を大きくするのが安全にポリッシャーを扱うためのコツです。
一回の磨きで追い込みすぎない
最後に、磨き一連の流れでのコツです。一回の磨きで追い込みすぎないようにしてください。
車磨きで怖いのは磨きすぎです。剥がしてしまった塗装は簡単には直せません。なので、下の画像のようにパーツを何区分かに分けて一定の磨き方で軽い磨きを2回に分けてやるイメージでいてください。
ポリッシャーとバフでDIY車磨きをする際の注意点
ポリッシャーを扱うためのコツを紹介してきたので、次は覚えておきたい注意点です。磨きすぎを防止するためにも、下の注意点に気をつけていきましょう。
- 小さな隙間など、やりにくいところはペーパーで磨く
- 洗車やマスキングを面倒臭がらず実施する
- 研磨力の低いバフ、コンパウンドから試していく
小さな隙間はペーパーを活用
ポリッシャーは研磨力が高く非常に楽なので、ドアノブの裏やミラーなどバフをうまく当てられない場所も無理にやってしまいがちです。
想定していない部分にバフがあたり塗装が剥がれたりトラブルの元です。ペーパーを使って手作業で磨いていきましょう。
洗車やマスキングを面倒臭がらない
また、磨く前は洗車やマスキングなどの下準備を確実に行いましょう。
磨いていく工程でコンパウンドのカスも発生します。作業前に洗車をしても、磨く部分はその都度エアーを吹き付けたりして綺麗にしてもよいですね。砂やホコリと共に磨いていると、思いもよらない線キズがボディについてしまうことも。
そして、マスキングも予想外な場所を磨いてしまうことを防止できます。特にポリッシャーのエッジが気がつかないうちに他の場所に当たっていて塗装を剥がしてしまうなんてことはありがち。広めのマスキングを実施しましょう。
研磨力の低いバフ、コンパウンドから試していく
最後に、ポリッシャーの扱いに慣れるまでは研磨力の低いバフとコンパウンドから試していくことをおすすめします。
バフだとウールよりウレタン、コンパウンドだと粒が細かいものが低い研磨力で使いやすいです。ポリッシャーの回転数も控えめ(1分間に3000回転以下)で作業すると慎重に磨けて作業がやりやすいです。
ポリッシャーとバフを上手く使って、輝く愛車を目指そう
ポリッシャーとバフを使うときのコツや注意点について解説してきました。まとめると「安全」と「磨きすぎ」がキーワードだと言えるでしょう。
回転する機械は危険です。ポリッシャーのような小さな機械も例外ではありません。巻き込みの可能性を出来るだけ小さくすることが安全に使うポイントです。
そして、塗装を磨きすぎたら直すのに一苦労です。慎重な作業でキズを消していきましょう。
今回紹介したコツや注意点を参考に、輝く愛車を目指してください!