メルセデス・ベンツ日本は、2018年6月25日(月)に4ドアクーペ「CLS」のフルモデルチェンジを発表し、同日より発売しました。新価格は、799万円~1038万円です。
エクステリアはサメがモチーフ
CLSは、メルセデス・ベンツが2004年に発表した4ドアクーペで、最新型で3世代目となります。最大のトピックは、CLSの特徴であるエクステリアデザインに、次世代のメルセデス・ベンツのデザイン言語が取り入れられたこと。
特に目をひくのがフロントマスクのデザインで、ボンネットの先端からバンパーにかけて内側に傾斜するスタイルとなっています。正面から見ると、台形の大型グリルを挟み込むようにシャープなヘッドライトを備え、フロントマスクの印象は精悍なものに。新型のデザインは、サメをモチーフにしたそうで、サイドビューは、まさに海を自在に泳ぐサメの姿を連想させます。またリヤスタイルも従来型と異なり、メルセデス・ベンツのクーペモデル同様にバンパー内ナンバープレートが収められ、クーペモデルであることを主張します。
5名乗車となって使い勝手も向上
インテリアは、ベースとなるEクラスに近い雰囲気ですが、エアコン吹き立ち口のデザインを変更するなど、専用仕様が施されています。
メーターパネルは、Eクラス同様にインフォメーションディスプレイと一体となったワイドスクリーンタイプですが、改良型Sクラスから搭載される最新世代のコントロールスイッチを備えた新ステアリングを取り入れることで、より機能性が高められているのがポイント。さらに従来型では4名だった乗車定員を5名に改めることで実用性も向上され、ラゲッジルームも520Lを確保するなど、より隙のない4ドアクーペへと成長を遂げています。
まずは「220d」「450 4MATIC」の2タイプから
グレード構成はシンプルで、ガソリンとディーゼルそれぞれ1タイプずつを用意します。エントリーとなる「CLS 220d スポーツ」には、クリーンディーゼル仕様の2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載。最高出力194ps、最大トルク400Nmを発揮します。
上級グレードの「CLS 450 4MATICスポーツ」は48V電気システムによるマイルドハイブリッド仕様で、3.0L直列6気筒ツインチャージャーエンジンを搭載。最高出力367ps、最大トルク500Nmを発揮するパワフルなガソリンエンジンに、最高出力16kW、最大トルク250Nmを発揮するモーターを組み合わせた4WD車となっています。すでにSクラスの「S 450」にも搭載される48Vの新パワーユニットですが、4WD仕様はCLSが初。現在は、2モデルのみですが、スペシャルティ色の強いモデルだけに、今後、高性能なメルセデスAMGモデルも登場することでしょう。
高級4ドアクーペのパイオニアとしての攻めたデザインと実用性を見事に融合させた新型CLS。我々日本人にとっては、そのシャープな逆スラントノーズが初代ジェミニに彷彿させ、ちょっと懐かしさを覚える人もいるかもしれませんね。
text & photo by OHTO Yasuhiro edit by 木谷宗義
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