アルピーヌ・ジャポンは、2018年6月18日(月)、アルピーヌA110を日本導入し、販売することを発表しました。まず限定モデル「プルミエール・エディション」からスタートし、価格は790万円です。
1995年以来、23年ぶりのブランド復活!
アルピーヌは、1955年に設立されたフランスのスポーツカーメーカーで、ルノー車をベースとした数々の名車を送り出してきました。その1台であるA110は、1962年に登場。ラリーシーンで大活躍し、アルピーヌの名を世界に轟かせました。その後、アルピーヌは、ルノー傘下に収まり、スポーツカーの生産やモータースポーツ活動を行ってきましたが、1995年を境に活動を休止。そのアルピーヌが2016年に再始動し、代名詞といえるA110を最新モデルとして蘇らせ、昨年、生産第一弾となる限定車「プルミエール・エディション」が発表されたのです。
RRレイアウトに1.8Lターボ+7速DCTを搭載
往年のA110を彷彿とさせるスタイルは、全長4205mm×全幅1800mm×全高1250mmとコンパクトにまとめられています。そのボディパネルやプラットフォームはアルミ製で、わずか1110kg(限定車の総重量)と軽量です。サスペンション形式は前後ダブルウィッシュボーン式となり、ブレーキはアルミ素材のブレンボ製キャリパー、ホイールはFUCHS(フックス)製鍛造18インチアルミホイールが装着されます。
かつてのA110の駆動方式はRR(リアエンジン・リアドライブ)でしたが、新型ではMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)を採用。パワートレインは、ルノー日産アライアンスが新開発した1.8L直列4気筒ターボに7速DCTの組み合わせとなります。専用チューニングを加えることで最高出力252ps/6000rpm、最大トルク320Nm/2000rpmを発揮。0-100km/h加速は4.5秒を誇ります。
スパルタンながら快適装備も充実するキャビン
キャビンは、2シーター仕様となり、限定車で標準となる13.1kgと軽量なサベルト製スポーツシートが、スパルタンな雰囲気を演出します。とはいえ、実用的な機能を犠牲にしたものではなく、オートエアコン、FOCAL製軽量4スピーカー、7インチマルチファンクションタッチスクリーン、カップホルダーなど基本的な快適装備はしっかりと備えています。
収納スペースも限られるものの、MRとしたことで、前後に小さなラゲッジスペースを確保。100Lのフロントスペースには、機内持ち込みサイズのスーツケース2個が収納可能。リヤスペースには96Lを確保しているので、乗員分の旅の荷物をしっかりと収めることができます。
カタログモデルの導入もそう遠くはない
初期導入モデルとなる「プルミエール・エディション」は、世界限定1955台のうち50台が日本に上陸予定です。購入は抽選となりますが、すでに実施済み。ただし、今後カタログモデルの導入が予定されています。現時点で、価格や仕様については明かされていませんが、そのタイミングはそう遠くないようです。
フランスの名門スポーツブランドの復活ということもあり、発表会はフランス大使館公邸を舞台に行われ、アルピーヌ関係者も本国から駆け付けました。公邸内には、新型A110とともに、その祖先であるA110も展示。その伝統がしっかりと受け継がれていることを視覚的にもPRしていました。
text & photo by OHTO Yasuhiro
edit by 木谷宗義
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