フェラーリ・ジャパンは、2018年2月19日、新型モデルの「フェラーリ・ポルトフィーノ」を日本初披露しました。税込み価格は、2530万円です。
新しい4シーターオープンカーの「ポルトフィーノ」は、カリフォルニアTの後継車で、その世界観を受け継ぎながらも、ほとんどの部分を新設計とすることで、ラグジュアリー性、多用途性、快適性をハイレベルで融合させ、真のフェラーリ・パフォーマンスを実現させたものといいます。基本となるボディ構造も新設計されており、新型アルミニウム・シャシーを採用。新シャシーでは、ねじれ剛性を35%向上させたほか、ボディを含めて各部の軽量化を図ることで、カリフォルニアT比較で80kgもの大幅な軽量化を実現しているといいます。
フェラーリらしい流麗なスタイリングは、クーペとオープンカー両方の魅力を1台で楽しめるように、徹底的にシルエットに拘りデザインされています。オープンカーのスタイルも完成されていますが、ルーフを閉じると、クーペにしか見えない美しいスタイルも実現させています。
もちろん、気軽にオープンが楽しめるように、電動式のリトラクタブルハードトップの開閉時間をわずか14秒とし、さらに低速域なら走行中も作動が可能となっています。
インテリアは、フェラーリらしいラグジュアリーな雰囲気に仕上げられていますが、従来型との違いは、キャビンやラゲッジスペースをより広くして実用性を高めたこと。その一例が新デザインのフロントシートで、これにより後席スペースを拡大。さらに、ルーフ機構を新設計とすることでラゲッジスペースも最大292Lを確保。ルーフ格納時は、収納容量が縮小するものの、ルーフ機構のコンパクト化により、なるべく広いスペースが得られるようになっています。
フェラーリの心臓部であるエンジンは、最新世代の3.9LV8ツインターボエンジンに改良を加えて搭載。最高出力が+40CVの600CV/7500rpm、最大トルクは+10Nmの760Nm/3000~5250rpmに。最大トルクは、フラットなトルクバンド領域を形成することで、扱いやすさが増しています。その実力は、0-100km/h加速が3.5秒、0-200km/h加速が10.8秒。さらに最高速度は320km/hを誇り、フェラーリ最速のコンバーチブルと謳われています。
まさにフェラーリらしい高性能なだけでなく、美しさと高い実用性まで備えた欲張りなオープンGTのポルトフィーノ。因みに、その名称の由来は、イタリアの港町「ポルトフィーノ」から頂いたもの。セレブが集う落ち着いた高級リゾート地のイメージと新型車の方向性を結び付けたとのことです。
text & photo by OHTO Yasuhiro