マツダは、新型クロスオーバーSUV「マツダCX-8」を12月14日より発売することを発表しました。
新型車CX-8は、マツダの国内SUVラインアップの最上位モデルで、最大7名の多人数乗車を可能とした3列シートを備えるのが大きな特徴です。既に海外向けに3列シートを備える大型クロスオーバーSUVのCX-9がありますが、これよりもサイズを抑えたコンパクトなボディとなり、全幅をCX-5と同じとするなど日本でも扱いやすいサイズとなっています。
デザインは、好評の「魂動-Soul of Motion」を深化させたもので、「TIMELESS EDGY(タイムレス エッジー)」をキーワードに本物の素材による質感表現に拘ったそう。マツダの国内最上位SUVに相応しい「走る歓び」と「上質な豊かさやこだわり」を感じられるものに仕上げられています。このため、視覚的には3列シート車であることを意識させません。
3列シートは実用性にも拘り、どのポジションでも大人が快適に過ごせる十分な広さを実現。シートアレンジも2列目をキャプテンシートとした6人乗り、もしくはベンチシート仕様とした7名乗りが用意されており、ニーズに合わせた選択が可能です。
さらにSUVとして重要なラゲッジルーム容量は、標準時で239L、3列目シートを格納すれば、572Lまで拡大するので、人と荷物をバランスよく乗せることができます。
パワートレインは、マツダ自慢のクリーンディーゼル「SKYACTIV-D 2.2」と6速ATの組み合わせのみ。従来型に改良を加えることで、最高出力190ps/4500rpm、最大トルク450Nm/2000rpmまで性能を向上。燃費消費率は、17.6km/L(FF車・JC08モード)も高められ、合わせて新燃費消費率WLTCモードが15.8km/L(FF車)であることも公表されています。
機能面では、マツダの先進安全機能の「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を全車に標準化がトピック。このパッケージには、夜間の安全な視界を確保する「アダクティブLEDヘッドライト」もしくは「ハイビームコントロール」、死角から接近する他車を検知する「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」と「リヤ・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)」、車線からの逸脱を警告する「車線逸脱警報システム(LDWS)」、人対応の自動ブレーキ「アドバンスト・スマート・シティブレーキ」、ペダル踏み間違えによる誤発進を抑制する「AT誤発進抑制機能(前・後)」、後退時自動ブレーキ「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」などが含まれています。上位モデルでは、さらに「マツダ・レーザー・クルーズ・コントロール」や「標識認識システム」なども装備されています。
グレード構成は、エントリーの「XD」、装備充実した「XDプロアクティブ」、2列目センターコンソール付き6名乗車仕様やナパレザーシートなどを豪華装備が与えられた最上級グレード「XD Lパッケージ」の3タイプを設定。
それぞれFWDと4WDの選択ができ、価格は319万6800円~419万400円で、既に予約が開始されています。多人数乗車のニーズを従来のミニバンから7人乗りSUVへとシフトを決意したマツダの本気が伺える一台だけに、ミニバン派からの大きな注目を集めそうです。
text & photo by OHTO Yasuhiro