ルノー・ジャポンは、ルノー トゥインゴのスポーツグレード「GT」を限定車として200台導入し、10月19日より発売することを発表しました。価格は224万円です。
この限定車は、Aセグメントコンパクトハッチであるルノー・トゥインゴのスポーツグレード「GT」で、来年よりカタログモデルとしての導入が予定されているものですが、一足早く、1カラーMTのみに仕様を絞って販売されることになりました。
開発を行ったのは、ルノーのモータースポーツ活動を市販車にフィードバックさせ、高性能なスポーツモデルの開発と生産を行う「ルノー・スポール」。あのメガーヌR.S.やルーテシアR.S.などの飛び切りのフレンチスポーツカーを作り上げているチームによるものなのです。このため、ボディの随所に「RENAULT SPORT」の文字が誇らしげに掲げられています。
スタイリングは、基本トゥインゴと共通ですが、専用ストライプのアクセント、ブラックメタリックのリヤスポイラーや17インチのアロイホイール、ブラック化されたホイールアーチなどを取り入れたスポーティな仕上げに。性能向上のために、ボディ左側のリヤフェンダーに加えられた専用のエアインテークと2本出しの大型のマフラーが備わるのも、大きな特徴となります。
インテリアは、オレンジステッチ入りのフェイクレザーとファブリックによるコンビシートとザマック製シフトノブを装着した5速MTがスポーティさを強調。足回りもルノー・スポールによる専用チューニングが施されており、専用ダンパーと強化スタビライザーの採用に加え、ドライバーのコントロール領域を広げるためにESCの介入を遅らせるなどこだわりの仕上げとなっています。
エンジンは、トゥインゴのDCT車に搭載される0.9Lの3気筒DOHCターボに専用チューニングを加えることで、109ps/5750rpm、最大トルク170Nm/2000rpmまで性能を向上。0-100km/h加速9.6秒の俊足を実現しています。
来年より導入予定のカタログモデルは、一部仕様は異なるものの、走行性能面は同じで5速MTに加え、5速DCTのEDC搭載車も設定され、ボディカラーバリエーションも拡大される予定です。ですから、そちらを待ちという方もいるかもしれません。ただ価格面は為替の関係があり、限定車の方がお得だったという展開もありそう。
また近年、ルノー車の販売台数増加によって仕様によっては納期がかかる状況もでてきています。ですから、欲しいなら飛びつけ!が正解かもしれませんね。
text & photo by OHTO Yasuhiro