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【5分で分かる!自動車業界『20年6月8日週』の最新ニュースまとめ

 

6/8週も見逃せない自動車業界関連ニュースが目白押し!国内外問わず、自動車業界の重要なニュースをわかりやすく皆様にお届けします。

 

日産が新型車「キックスe-power」をティザーサイトにて公開

日産自動車は、公式Webサイト上で新型コンパクトSUV「キックスe-power」の先行公開サイトを開設しました。

キックスはタイにて生産されるコンパクトSUVで、日本では同メーカーのジュークの後継車種として販売されると言われています。

ガソリンモデルは既に東南アジア諸国やブラジル、中国で販売されており、今回日本ではハイブリッドモデルのe-powerとして発売開始予定です。

参考:キックス [ KICKS ] 電気自動車 (e-POWER) 先行公開サイト

 

レクサス、新型「IS」の発表を延期

レクサスは6月10日に予定していた新型「IS」のデジタルカンファレンスによる世界初披露の延期を発表しました。延期の理由として「現在の世界情勢に鑑みて」としています。

同年6月1日にはリアのテールランプの形状が見て取れるティザー画像を公開していました。代替日程は後日発表するとの事です。

参考:新型「IS」世界初披露の延期について

 

ダイハツ、「タフト」を発売

ダイハツは6月10日、新型軽クロスオーバーの「タフト」を発売しました。新アーキテクチャー「DNGA」の第三弾モデルのタフトはスクエアタイプのデザインを採用し、SUVらしいタフさや力強さを表現。

前席上には大きなガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車標準装備しています。また、大径タイヤを採用し最低地上高は190mmを確保、走破性を高めています。

価格は135万3000円から173万2500円です。

参考:DNGA第3弾となる、新型軽クロスオーバー「タフト」を発売

 

ホンダ、サイバー攻撃により操業が停止する事態に

ホンダは6月9日、社内ネットワークシステムがサイバー攻撃を受けたと明らかにしました。攻撃内容は明らかにしていませんが、ランサムウェアによる攻撃の可能性があると複数のメディアが報道しています。

この攻撃により社内ネットワークで障害が発生し、米国やトルコ、インドなどの計11工場の生産が停止となりました。

ランサムウェアは、企業のコンピュータに侵入しロックを掛け、解除する為の身代金を要求するウィルスソフトで、世界的にも問題になっています。

参考:ホンダがサイバー攻撃を受けシステム障害、一部工場が稼働停止に。ランサムウェアSNAKE(EKANS)に感染か

 

ホンダ、燃料電池自動車の個人向けリースを開始

本田技研工業は6月11日、FCV(燃料電池車)「クラリティ・フューエル・セル」の個人向けリースの取り扱い開始を発表しました。

クラリティ・フューエル・セルは水素を燃料とし、空気中の酸素と化学反応させて発電した電気で走行する自動車で、自治体・企業向けに2016年に発売されました。

取り扱い販売会社は、水素ステーションのある都道府県のホンダカーズ一部の店舗となります。

参考:「CLARITY FUEL CELL」個人のお客様向けリースの取り扱いを開始

 

5月の新車販売台数、トップはトヨタ「ヤリス」

一般社団法人、日本自動車販売協会連合会が5月における新車販売台数を公表しました。車種別の販売台数(軽自動車を除く)では、先月に続いてトヨタ「ヤリス」が1位(10,388台)となりました。

2位はトヨタ「ライズ」(7,916台)、3位はホンダ「フィット」(7,235台)と、いずれも今年発売された小型乗用車となっています。

5月全体での乗用車における販売台数は新型コロナウィルスの影響もあり、123,781代と前年同月比で42%と大幅に落ち込みました。

参考:車種別販売台数

 

F1日本グランプリの開催中止が決定

鈴鹿サーキットは6月12日、10月9日から10月11日に開催予定のFIA F1世界選手権シリーズ日本グランプリの開催中止を発表しました。

国内外における新型コロナウィルスの感染拡大防止対策や、海外からの渡航規制解除の見通しが立たない状況を鑑みて中止を判断したとしています。

6月11日時点でのF1グランプリ2020のスケジュールは、7月3日のオーストリアからスタートし、ヨーロッパにて8レースの開催が決定しています。

参考:2020 FIA F1世界選手権シリーズ 日本グランプリレースの開催中止について

 

国土交通省、WLTCモード排ガス規制を4ヶ月延期

国土交通省は6月10日、新型コロナウィルス感染症対策として本年9月より乗用車の継続生産車に適用されるWLTCモード法による排ガス規制を4ヶ月延長することを発表しました。

延期の理由は、新型コロナウィルス感染症の影響により自動車の生産・輸送等に遅延が生じている為としています。

国土交通省は、乗用車等の国際調和排出ガス試験法(WLTCモード法)を平成28年10月より国内導入し、順次義務化を進めています。

参考:報道発表資料:WLTC モード法による排出ガス規制を延長します~新型コロナウイルス感染症対策

 

フォードとVW、EVと自動運転開発などで提携

フォードモーターとフォルクスワーゲン(VW)は6月10日、2019年に合意した包括提携に正式に調印したと発表しました。

電気自動車(EV)や自動運転技術の業務提携の他、商用車の共同開発を進めることで、2社間で年間数十億ドルの経費削減を見込んでいます。なお、両者の提携は北米以外の市場を対象としており、資本提携は行わないとしています。

参考:フォードとフォルクスワーゲンが包括提携、商用バンやEVで協力(米国) | ビジネス短信

 

ポルシェ「カイエン」の高性能モデル「GTS」を発表

ポルシェは6月12日に新型「カイエンGTS」と「カイエンクーペGTS」を欧州にて発表しました。

従来の3.6リットルV6ツインターボエンジンから4.0リットルV8ツインターボエンジンに変更され、最高出力は338kw(460馬力)、最大トルクは620Nmと、先代モデルより14kw(20馬力)、20Nm向上しています。

カイエンGTSはスポーツクロノパッケージ装着車で0-100km/h加速で4.5秒、最高速は270km/hに達します。

価格はカイエンGTSで1682万円、カイエンGTSクーペで1752万円となっています。

参考:ポルシェ、V8エンジンになった新型「カイエンGTS」「カイエンGTSクーペ」の予約開始

 

今後の動きにも注目したい!6/8週の自動車関連ニュースまとめ

新型コロナウィルスが世界的に流行している中、レクサス「IS」の発表延期や、F1日本グランプリの開催中止など、多くの案件が影響を受けています。

また、サイバー攻撃によって生産停止などの大打撃を受けているホンダ。6月15日の時点でもブラジルの工場は再開の見通しが立っておらず、実行者の特定など、今後のニュースにも注目です。