【新車情報】最高級オフローダーが29年ぶりにモデルチェンジ! メルセデス・ベンツGクラス登場
メルセデス・ベンツ日本は、2018年6月6日、最高級クロスカントリービークル「Gクラス」の新型モデルを発売しました。新型の価格は、1562万円~2035万円です。
これまで販売されてきたGクラスは2代目に当たるモデルで、1989年に発売。以来、時代に合わせたアップデートを重ねながら、29年間現役で生産されてきたロングセラーモデルです。3代目となるこの新型、実は2代目と形式を共有しているので、表現としてはビックマイナーチェンジとも言えます。
ただ中身は、ほぼ一新されているので、フルモデルチェンジと思って問題ないでしょう。何しろ受け継ぐ部品は、「ヘッドライトウォッシャーノズル」、「ドアハンドル」、「スペアタイヤカバー」のたった3つかしかありません。
ひと回り大きくなったボディに4.0LV8ツインターボを搭載
従来型のイメージを受け継ぐスタイルですが、ボディ自体はサイズアップしており、全長は+53mmの4817mm、全幅は+53mmの1931mm、全高は+15mmの1954mmに。ラダーフレーム構造を持つ点も従来型と共通ですが、こちらも新設計に。さらに足回りも前後リジット式から、フロント:ダブルウィッシュボーン式、リヤ:リジット式に。同形式のリヤサスペンションもキャリオーバーではなく、新開発のものとなります。これにより、従来を超えるタフなオフロード性能に加え、オンロードの快適性も向上しました。
インテリアは、これまでのクラシックなメルセデス・ベンツを彷彿させる質実剛健なデザインから激変。Sクラスなどの上級モデルを彷彿させる先進的かつ豪華なものに。メーターパネルには、インフォメーションディスプレイを連ねた大型液晶ディスプレイ式を採用しています。もちろん、先進の安全運転支援機能の内容も、最新のメルセデス・ベンツ同様に引き上げられており、まさに最強のGクラスへと進化を遂げました。
パワートレインは、全車4.0L V8ツインターボエンジンに9速ATを搭載。これに3つの電子制御デファレンシャルロックを持つ4WDシステムを備えます。エンジンスペックはもちろん異なり、標準車となる「G 550」は、422ps/610Nmを発揮。さらに高性能版となる「メルセデスAMG G 63」には、メルセデスAMG製の585ps/850Nmというハイスペックなエンジンが与えられています。
コンパクトな旧モデルも併売される
ユニークなのは、従来型と新型が併売される点です。従来型は、原点とも呼べる伝統的なスタイルとひと回りコンパクトなボディ、そしてより幅広いバリエーションが選べるのが特徴。さらにエントリーモデルとなるクリーンディーゼル車「G350d」の1080万円からという価格も魅力と言えます。ロングセラーモデルの魂をしっかりと受け継いだ新型は、これまでにない多用途性も身に着けているだけに、どちらを選ぶかは難しい選択となりそうですね。
text & photo by OHTO Yasuhiro,edit by 木谷宗義
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