皆さま、こんにちは。「プジョー106ほぼ1万円生活」のお時間でございます。
前回ボンネットの回にお話をした通り、私は冬タイヤというものを使っていません。しかしながら、それでもタイヤは消耗します。そこで今回はタイヤ購入についてお話させていただきましょう。
4本、9部山、8千円
タイヤももちろんヤフオク!で探しました。しかし106の純正タイヤサイズは185/55R14という今や少なくなったサイズです。昨今はすでに50サイズのタイヤでさえ標準となり、なかなかこれといったものが見つかりません。
それこそお金を出せばサイズもありますが、(なぜか185/55R14はDIREZZAとかNEOVAとかハイグリップタイヤばかりが販売されている)それではおもしろみがない。「アジアンタイヤでどこまで使えるか?」という興味もあって、他の銘柄も探してみました。
もともと履いていたブリヂストンのPlayzは、もう山がない状態だった
安いものもありますが4本セットでとなると、なかなかよさそうなものは見つかりません。金額にして3千円~1万5千円ですが、山がほとんどなかったり、製造年月日を確認すると10年以上の歳月が経っていたりと、さすがに安かろう悪かろうです。
やはりアジアンタイヤでもそれなりに出さねば無理なのか? そう思ったときです。それはまるで天啓のように出品されました。4本セット、9部山、8千円、製造2013年(購入時は2014年)、これはもう「落とせ!」と言われているようなものです。
早速に落札すると、「OVATION」という見慣れないメーカーのタイヤが届きました。「中国かのメーカーだろうか?」と、そのときは一抹の不安がよぎりましたが、ネットで検索をするとどうやら母体はアメリカの企業のよう。
「これはいったいこれはなんだ?」と思いながらも、手に入れてしまった以上は装着するしかありません。早速、行きつけのタイヤ屋に持ち込みました。
新たに装着した185/55R14のOVATION。コンディションは新品同然だが……
プジョー106で注意しなければいけないのは、センターの穴が貫通していない純正ホイールです。これは他の“06系”プジョーのラインナップにもいえることですが、そうしたタイプのホイールは対応できないショップもあります。もちろん今回は、行きつけのショップなので問題なし。
バランスを入れて2千円/1本、タイヤの落札価格を含めても、トータル1万6千円でタイヤ交換ができました。しかし、物事は決して都合よくは運ばないものです。まさかあんなことが起こるとは……。謎のタイヤOVATION。普通に使えてはいるものの、予断を許さないタイヤです(笑)
ビュ――――――――ッ
装着してしばらくは何事もありませんでした。ええ、いい買い物をしたものです。しかし、それは巧妙に仕掛けられた罠だったのです。
ある日、高速を巡行していると微細な振動とともに「ビュ――――――――ッ」という音がし始めました。すぐに減速しますが、音は鳴りやみません。「パンクか?」と思いつつ最寄りのPAに入りタイヤや下回りを確認します。しかし異常はない。首をかしげながら再び走り出すと何事もなく走り出します。
高速走行をしなければ特に不都合はないのだが……
「さっきのは何かを踏みでもしたのだろうか?」と、すっかり気にせに加速をすると再び「ビュ―――――――――ッ」。これは間違いなく何かがある。心当たりはタイヤです。ええ、これを変えるまでは何事もなく走っていた以上はそれしかありません。
それでもパンクもせず釘を拾ったでもなく、考えられるのはトレッドのパターンでした。それがなにかの理由で微振動と音を誘発している。前のオーナーはこれに驚いて手放したのでしょう。悪魔のタイヤです(笑)。
しかし、なんということでしょう! 5000㎞も走ったころでしょうか、高速に乗ってもあの音が一切しないのです。あまり大きな声では言えないのですが法定速度を大幅に超える勢いで試しても出ませんでした。やったぞ! 悪魔の呪いに打ち勝ったんだ。私は安堵し再び106との穏やかな生活に戻るのでした。
刻は流れ、それから約2年後となる2017年6月3日、ミラフィオーリの帰りです。第2東名でどこかに覚えのある微振動とともに「ビュ――――――――――――――――――ッ」と音が……。どうやら、再び私のところに悪魔が帰ってきた模様です(汗)。
Text & photo by きもだこよし+Bucket
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