1950年代、“ビッグ3”と呼ばれアメリカ車の黄金時代を支えてきた自動車三大メーカー、ゼネラルモーターズ、フォードモーター、クライスラー。自動車産業だけでなく、アメリカ経済をけん引してきました。
今回はそんな“ビッグ3”のあるメーカーに誕生した、初の女性CEOについての問題です。
- ①GM
- ②フォード
- ③クライスラー
- ④タタ・モーターズ
解答:①GM
いかがでしたか。それではさっそく、解説を確認しましょう。
初の女性CEOは「カーギャル」と呼ばれたあの人!
“ビッグ3”初の女性CEOに抜擢されたのは、勤続30年の生え抜きであるメアリー・バーラ氏。彼女はこの会社で18歳から働いているだけでなく、実は父親も39年間金型工として従事しており、バーラ自身、「血液の中にGMが流れている。」なんてコメントもしているそう。
ということで、正解はずばり、①GM ゼネラルモーターズでした。
前CEOからは親しみを込めて「カーギャル」と呼ばれていた彼女。もともとGMのエンジニアとして長く働いており、製品開発などにも携わっていて、「ここなら勝てる」というマーケットに絞って戦うスタイルが特徴でした。
2009年にGMが経営破綻すると、当時人事部にいた彼女は人事マニュアルを従業員目線で大幅に書き換え、80%もの項目を削除。また、対立していた部門を統合したり、社内ITの整備を行いました。そのおかげもあってか、その後は3年連続黒字を記録。こうした数々の功績が評価され、“ビッグ3”初の女性CEO抜擢につながったのでした。
それでは他の選択肢のメーカーについても確認していきましょう。
②フォード
フォード・モーターは1905年、世界の自動車王と呼ばれるヘンリー・フォードによって創業されました。世界恐慌を乗り越えた数少ない自動車メーカーとして知られていますが、実は100年にもわたって一族経営が続いており、世界最大級の家族経営の会社です。
③クライスラー
クライスラーは1925年、ウォルター・クライスラーによってクライスラーコーポレーションが設立されたことから始まりました。有能な技術者が多く在籍したため、他社に先駆けて先進技術の導入が行われていました。しかし2009年に経営破綻し、フィアットの完全子会社となりました。日本ではフィアット・クライスラージャパン(FCJ)を経て、FCAジャパン株式会社として存在しています。
④タタ・モーターズ
タタ・モーターズは、“ビッグ3”ではありません。インド最大の自動車会社で、インド国内の商用車シェア60%、世界の商用車シェアでも5位の実力があります。インド以外にもタイ・アルゼンチン・南アフリカに拠点を持っています。
「チェンジエージェント」によるGMの新たな時代
長い歴史を持つアメリカの自動車産業に新たな風を吹かせた、女性CEOメアリー・バーラ。彼女はこれまで、会社が行き詰った時に思い切った決断をして変革を起こし、結果、良い方向へと導いてきました。そんな彼女は「チェンジエージェント(変化の担い手)」と評されています。今後の彼女の活躍に、全世界が注目しています。
text by まゆなか