皆さん、こんにちは。自動車販売店向け研修講師兼ライターの内田憲志です。
こちらのコラムでは、長く中古車業界に携わってきた経験から、皆さんの中古車購入に役立つ情報をお話しています。
今回は、車販売店の人が車を仕入れる時に、「こんなところも見ることがある」というポイントをご紹介<しましょう。きっと、皆さんが中古車を買う時にも参考になると思います。
整備記録簿では見えない部分で、“車の履歴”をチェックする
車販売店の人は、下取りや買取の査定時、内外装などの状態、鈑金修理の有無、各装備の作動状況はもちろん、「オーナーがこの車とどういう風に接してきたのか」というところも見ています。コンディションがとても良く、大切にされてきたことが分かって、特に自分のお店で展示販売したい車なら、下取り・買取価格を強気に提示できますからね。
タイヤの銘柄をチェックする
タイヤは重要なチェックポイントです。まずはそのコンディション。
製造年週、パンク修理跡、溝の深さ、ひび割れの有無などは、中古車として展示する時に要交換となれば大きな出費になりますから、しっかりチェックします。そして「コンディションはグッド!」となれば、続いてチェックするのがタイヤの銘柄です。どれも黒いタイヤですが、メーカーやグレードは様々。メーカーはどこなのか、プレミアムタイプなのか、廉価タイプなのか、そういうところもチェックしています。特に製造年週が新しいプレミアムタイヤを履いている場合、中古車として販売する際、セールスポイントになりますからね。また、高額なプレミアムタイヤを履いている車は、消耗品にお金をかけている証拠。つまり、メンテナンスをきちんとされてきた可能性が高いと言えるのかもしれません。
メンテナンス記録のステッカーをチェックする
給油口に貼られた水抜き剤の注入日が記載されたステッカーや、エンジンルームに貼られたエンジンオイル交換の実施日が記載されたステッカーをチェックします。それらは、整備記録簿だけでは把握できない、メンテナンス履歴の貴重な情報源となりますからね。
特にエンジンオイル交換のステッカーは、「どこで、どんなオイルを入れたのか」が記載されていますので、参考にします。他にもウインドウウォッシャー液に何を使っているのか、バッテリーを交換したのはいつなのか、そういうことが記載されていることがあります。
以上のことは、中古車の展示場でも比較的容易にチェックできることです。
ちょっとレベルが高いことではありますが、皆さんも車選びの際にさり気なく、チェックしてみてはいかがでしょうか?これからも、ときどきこうしたクルマ購入ノウハウをご紹介していきますので、よろしくお願いします。
text by 内田憲志