MENU

【まるも亜希子さんから出題!】女性だけが参戦できる「ガゼルラリー」のユニークなレギュレーションとは?

10月31日(月)まで申込受付中の第4回「くるまマイスター検定」。過去問以外にどんな新しい問題が出るんだろう?と気になっている皆さんへ、くる検応援団の方々から毎週予想問題をいただくこととなりました!

第1回は、まるも亜希子さんからの出題です!

サハラ砂漠を8日間で約2500km走破する競技「ラリー・アイシャ・デ・ガゼル」は、1991年から続く“女性だけが参戦できるラリー”として欧州で有名ですが、もうひとつ、他のラリーにはないユニークなレギュレーションがあります。それは下記のうちどれでしょう。
  • ①参戦するマシンはトヨタ、日産、三菱に限られる。
  • ②競技の途中、出会った子どもたちにお菓子をあげることが義務づけられる。
  • ③競技中はすべてフランス語を使うことになっている。
  • ④GPS、ロードブック、コマ地図を使ってはならない。

解答:④GPS、ロードブック、コマ地図を使ってはならない。

ダカールラリーに代表されるラリーレイドでは、ほとんど目印のない砂漠を走るためにGPSの搭載は常識ですが、「ラリー・アイシャ・デ・ガゼル」(通称ガゼルラリー)では簡素な紙の地図とコンパスだけが使用を許可されており、競技中は携帯電話でさえ主催者に保管されてしまいます。

毎朝、主催者からチェックポイントのある場所の「緯度・経度」だけが告知され、それを特殊な計算式を用いて地図上で場所を割り出す作業から、1日の競技がスタートするのです。だから、その計算が間違っていると大変なことに! 地図上で1ミリ違えば、実際の砂漠では数キロの違いになってしまい、私も競技初日はそれでホントに苦労しました。

でも、スピードを競うだけでなく、人間の五感や本能、それまでの経験、直感・ヤマ感・第六感まで(?)も駆使して砂漠を駆け巡り、タイムリミットまでに1つでも多くのチェックポイントを通過するというのは、女性らしさを感じるところです。そこに、緻密なドライビングはもちろん、体力、勇気、決断力なども求められ、想像を絶するドラマをもたらしてくれるラリーなのです。

ちなみに①の参戦マシンは、バギー、4輪普通車、トラックのクラスが設定されており、もちろんメーカーに制限はありません。私が参戦した2004年、2005年には、ルノー・カングーがフランスの郵便配達車そのままのカラーリングで参戦していて、なかなか逞しい走りを見せてくれたことに驚きました。

また③のフランス語は、レギュレーションではありませんが主催者や参加者の大半がフランス人なので、ほぼフランス語がメインとなっています。少しずつ、重要なことは英語でも伝えてもらえるようになっていましたが、現在はどうでしょうか。

そして②の子どもたちにお菓子をあげるというのは誤りですが、冠スポンサーである「アイシャ」はモロッコの食品会社で、競技中に通過するモロッコの街で学校や病院などに立ち寄り、スタッフが子どもやお年寄りたちを集めて食事をふるまうなど、慈善活動をしながら移動していきました。

モロッコでは、このラリーのマシンが自分たちの家の近くを通過するのを楽しみに待っていてくれる人が多く、遠くから手を振って応援してくれる姿がとても励みになったのを思い出します。たまたま休憩中などにそうした人たちと出会うと、「水をくれ」などとせがまれるのには困りましたが、故障して停まっていた時には逆にミントティーを淹れて慰めてくれたことも。

そんな、心に残るふれあいが持てたのもガゼルラリーならではかもしれません。

というわけで、正解は④でした。

もし、もっとガゼルラリーのことを知りたい!と思った人は

http://www.abilc.com/adventure/index_0102.htmlをご参照ください。

(ちょっと古いレポートですが)

text by まるも亜希子

くるまマイスター検定公式応援団紹介

カーライフジャーナリスト: まるも亜希子さん( Akiko Marumo )

いつも、なにげなく見たり乗ったりしているクルマ。
今では身近にあるのが当たり前だけれど、そんなクルマの奥深くには、思いもよらないたくさんの物語が広がっています。

「くるまマイスター検定」の扉を開けてみたら、そんな物語に次々と出逢えるはず。
まだ免許がないキッズのみなさんも、きっとクルマのことがもっともっと面白くなりますよ。また、家族みんなで挑戦できるのも「くる検」のいいところ。

みなさんの挑戦を、私も全力で応援します!

ブログ: まるも亜希子の「運転席deナマトーク!」
みんカラ: 恋とクルマと女と男
Facebook: https://www.facebook.com/akiko.marumo.9