いくら東京オートサロンに自動車メーカーが参戦するようになったとしても絶対になくならない、いや、なくしてはいけないのがヤンチャなカスタムカーたちの存在ではないでしょうか。速さを求めたストイックなものから、ドリ車、派手さを追求した車両まで、多くのアプローチでカスタムされたクルマたちをご紹介します!
レクサスの高級クーペ、RCをベタベタのパツパツにしてしまったのは広島の326POWER。ギャラリーからも「やりすぎじゃね?」という声が挙がるほどでしたが、オーバーフェンダー全盛の今、純正フェンダーのままでこのスタイルを作り上げているのは驚愕するレベルと言えるかもしれません。
カスタムカーオーディオをメインに手掛ける尾林ファクトリーのブースには、なにやら旧車っぽいフロントマスクを持つ謎の車両が……。実はこれ、2代目キューブをベースに2代目ローレルのフロントマスクとテールレンズ(ホンモノ)をドッキングさせたもの。最近のクルマとしては角ばったデザインのキューブのボディにレトロなマスクが絶妙にマッチしています。
170系クラウンアスリートに3リッターターボ(2JZ)とゲトラグの6速MTを組み合わせてしまったこちらの車両。ドリフトからデートまで万能にこなすスペシャルなクラウンと銘打っていました。この車両は鮮やかなイエローに塗られていますが、これがシックなボディカラーだったら意外と街並みに溶け込んでしまうかも?
今年の東京オートサロンでは所謂「貼り付け系オーバーフェンダー」を装着した車両が多くみられ、トレンドとなっていることが見て取れましたがほとんどがFR車でした。そんななか、FFのインテグラに装着した車両を発見! うまく純正のラインに合わせてあるため、バリバリのカスタムカーというよりもメーカー純正のエボリューションモデルといった雰囲気で、これならオジサンが乗っても恥ずかしくない……?
ということで、やはりこういったチューニングカーこそがオートサロンらしいと言えるのではないでしょうか? 自分はノーマルで充分、と思っている人も、一度会場に足を運んでみるとムクムクとカスタム欲が芽生えてきてしまうかもしれませんよ?
text & photo by 小鮒康一