【車イベント】群馬の痛車イベント｢いたぷら｣で聞いた痛車オーナーのこだわり
7月9日(日)､群馬県前橋市にある｢ヤマダグリーンドーム前橋｣で開催された｢いたぷら｣は､コスプレイベントなどを開催する｢コスプラ｣主催の痛車イベントで､この日は20台を超える痛車が集結｡そこで､オーナーを直撃してそのこだわりや痛車ライフを聞いてみました！
初音ミク＆南ことりの通勤用パッソ
ボーカロイド｢初音ミク｣と｢ラブライブ！｣の南ことりでトヨタ･パッソを仕上げていたオーナーさんは､｢このクルマで普通に会社に行って駐車場に止めている｣とのこと｡しかし､人によってはこういったクルマの装飾を嫌う人もいるようで｢痛車のカッティングシートと暴走族の竹槍マフラーを同じように見る人もいますよ｣と厳しい現実も明かしてくれました｡幸い話を聞いたオーナーさんは問題なかったとのことですが､痛車仲間の中には会社から｢やめてくれ｣と言われた人もいるそう……｡
鏡音リンのイエローがキマるトヨタ･MR2
トヨタ･MR2をボーカロイド｢鏡音リン｣で装飾していたオーナーさんも日常の足として痛車を使っているひとり｡周囲の反応については､｢もうまったく気にしてないレベルになっています｣とのこと｡このクルマに乗っていると､写真を撮られることもあるそうですが､｢それももう慣れましたね｡『あぁ､撮ってるな』みたいな感じです｣｡
しかし､このオーナーさんには別に大きな問題が……｡愛車が90年代のモデルということで､修理用の部品の入手が困難になっているそう｡｢見つけたらまとめて購入しています｣とヤングタイマーならではの苦労を話してくれました｡それでもキャラ愛とクルマ愛で乗り続けているようです｡
オーナーはコンテスト受賞歴もある有名人
痛車といえばキャラクターがプリントされているカッティングシートを車体に貼り付けるのが一般的ですが､こちらのホンダ･ザッツは､ボンネットに鏡音リン･レンの姿が”浮き彫り”のようになっています｡
会場の痛車オーナーさんたちから｢カオナシさん｣と呼ばれているこのクルマのオーナーさんは､痛車コンテストでの受賞経験もあり､痛車界では有名とのこと｡炎天下にも関わらず｢千と千尋の神隠し｣のカオナシのコスプレ姿でキャラを貫いていたつわものです｡ボンネットの製作期間を聞いてみると｢仕事の合間に3週間程度で自作しました｣とホワイトボードに書いて答えてくれました｡
なお､簡単な道具を使って作るため｢そこまで大変ではない｣そう｡車内も鏡音リン･レンのイメージカラーに合わせて黄色主体となっていましたが､この車内の装飾も｢ホームセンターで缶スプレーを使って仕上げました｣とのことで､意外と手軽にできるそうです｡
｢ときメモ｣にも注目！パックマン仕様のAZワゴン
マツダ･AZワゴンをナムコの名作ゲーム｢パックマン｣仕様にしていたオーナーさんは､かなりのゲーマー｡｢クルマでファミコンもできますよ！｣と気さくに答えてくれました｡車内にはたくさんのファミコンソフトも｡このクルマに乗ったら会話そっちのけで､ゲームをしてしまいそうです｡
もうひとつすごいのが､愛車と一緒に展示していた､伝説の恋愛シミュレーションゲーム｢ときめきメモリアル｣に登場する藤崎詩織の等身大パネル｡オークションでは数万円の値が付くものと思われますが､オーナーさんの話によると､某中古ショップで2枚3000円という破格で購入したとのこと｡オーナーさんは40代で､同ゲームのブーム直撃世代｡保存状態もかなりよく､思わず注目してしまいました｡
痛車仕様のデコトラも！
他にも｢ライブ会場に駆けつけるときに乗って行く｣という､いすゞ･エルフの水樹奈々仕様や､｢艦隊これくしょん～艦これ～｣に登場する加賀がコンテナ部分に大きく描かれた､ダイハツ･ハイゼットトラック保冷車など､個性的なクルマがきていました｡
｢いたぷら｣は､今回の前橋市の他に太田市や桐生市などでも同様のイベントを開催しているとのこと｡規模は決して大きくはありませんが､他県よりもイベント回数は多いそうで､クルマの所有台数が多い群馬県ならではのイベントだといえそうです｡こうしたイベントが､痛車オーナーさん同士の貴重な交流の場所になっているようでした｡
▼いたぷら
https://www65.atwiki.jp/itapla/
text & photo by 斎藤雅道+Bucket
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