MENU

【モータースポーツ】D1筑波で100点超え!日比野選手が使用した「ゼスティノ」タイヤって?

GULF RACING ZESTINO TIRE S2000に乗る日比野哲也選手

6月25日(日)に茨城県・筑波サーキットで開催された「2017 D1GP Rd.3 TSUKUBA DRIFT」。その単走決勝で、ニューマシン「GULF RACING ZESTINO TIRE S2000」に乗る日比野哲也選手が、驚異の100.15点を記録しました。

D1筑波 日比野哲也選手 100.15点

鋭い振り返しからほとんど真横に向いた日比野選手のドリフトは、「ど迫力」という言葉がぴったり。その足元を支えていたのが、「ゼスティノ」というメーカーのタイヤです。今回はこのゼスティノタイヤと、ゼスティノタイヤを履いたD1マシンに注目してみましょう!

企画開発・設計は日本、生産は中国

ゼスティノタイヤ Gredge07シリーズ ACROVA07A

奥からGredge07シリーズ、手前がACROVA07A

「ゼスティノタイヤ」は、ユーザー目線から言うと「アジアンタイヤ」に属します。日本を除くアジア諸国の新興メーカーで製造されているタイヤで、国産タイヤよりも比較的、手頃な価格で購入でき、性能も十分。企画開発や設計は日本で行われ、日本のニーズに合わせて開発されているので「準国産タイヤ」と言ってもいいでしょう。ラインナップには、スポーツラジアルの「Gredge07」シリーズ、ドリフト練習に最適なロングライフの「ACROVA」、カスタムカー向けのドレスアップタイヤ「BrioZ」の3種があります。
ZESTINOギャル 織田真美那

ZESTINOギャルの織田真美那ちゃん。2017年のレースクイーンでも人気高い!

ゼスティノタイヤ勢は”魅せるドリフト”を披露!

D1でゼスティノタイヤを履くマシンは多く、今大会では4人のドライバーがゼスティノタイヤを装着して参戦。その走りは、他のタイヤを装着しているマシンよりもよりハイスピードでコーナーに進入して、深い角度のドリフトを披露している印象でした。では、その4台の走りをご覧いただきましょう。
GULF RACING ZESTINO TIRE (ホンダ・S2000)日比野哲也選手


GULF RACING ZESTINO TIRE (ホンダ・S2000)日比野哲也選手

単走決勝で100点超えを達成した日比野選手は、ニューマシンの完成がギリギリだったにもかかわらず、完璧なドリフトを披露。とんでもない速度からとんでもない角度でドリフトに持ち込む植尾勝浩選手(Z.S.S. Racin、日産・シルビア)は、ホームストレートで右リアをヒットさせてしまったものの、それでもアクセルを戻さず豪快なドリフトを決めて6位入賞となりました。

Z.S.S. Racing(日産・シルビア)植尾勝浩選手

Z.S.S. Racing(日産・シルビア)植尾勝浩選手

EXEDY R Magic D1 Racing(ユーノス・ロードスター) 岩井照宣選手

EXEDY R Magic D1 Racing(ユーノス・ロードスター) 岩井照宣選手

軽量コンパクトなNAロードスターにRX-7の13Bロータリーエンジンを搭載して軽快なドリフトを”魅せる”岩井照宣選手は、ホームストレートの計測区間でミス。その後の区間でリカバリーを試みるも点数が伸びず、下位止まりとなってしまいましたが、その走りは十分に”魅せる”ものでした。

ZESTINO TIRE TEAM VERTEX(トヨタ・ソアラ)上野高広選手

ZESTINO TIRE TEAM VERTEX(トヨタ・ソアラ)上野高広選手

D1シリーズ発足時から大柄なトヨタ・ソアラで迫力満点のドリフトで人気を集めている上野高広選手は、練習・予選と相次いでエンジンブロー。なんとか決勝にはエンジンを組み上げて臨んだもののパフォーマンス不足は否めず、ベスト16入賞は叶いませんでした。

D1GP 追走トーナメント-

「単走決勝」のあとに行われたD1GPのメインイベント「追走トーナメント」では、一回戦(ベスト16)で日比野選手が衝突を回避するため、ドリフトが止まってしまうシーンも。スタート直後は、素晴らしい走りでアドバンテージを得ていた日比野選手は、このアクシデントで逆転負けとなってしまいます。植尾選手は、接触を乗り越えベスト8にコマを進めましたが、R35・GT-Rの末永正雄選手にねじ伏せられて敗退となってしまいました。

今回の追走トーナメントでは不運に見舞われたゼスティノ勢でしたが、日比野選手はドライバーズランキングで8位にアップし、追走トーナメントのシード権を獲得。単走ランキングでも一気に2位にジャンプアップを果たしています。

ドリフトマシンは市販のタイヤで戦われている!

今回は、タイヤメーカーからD1GPに注目してみました。通常のレースとは異なる規格外のパフォーマンスを持つD1GPマシン。しかし、使用するタイヤはどこでも購入できる市販品です。これだけの走りに耐えられるタイヤが市販品だと思うと、そのパフォーマンスに驚かされますね。こうして、タイヤメーカーからモータスポーツに注目してみるのもまた、おもしろいものです。残り4戦となったD1GP2017シリーズ、日比野選手の好成績で注目を集めたゼスティノ勢の活躍に期待します!

text & photo by クリハラジュン+Bucket

<関連リンク>
ZESTINO TIRE JAPAN
http://zestino.jp/

<関連記事>

ジャッキー・イクスも登場!「ザ・ワンメイク祭り」@富士スピードェイ
https://car-days.fun/blog/article/6024

競女だ!F3だ!ポルシェだ!インタープロトだ!「富士チャンピオンレースシリーズ第2戦」
https://car-days.fun/blog/article/5908

ドリフトの勧め【塚本奈々美のCrazy for Cars Lap8】
https://car-days.fun/blog/article/1079