【豆知識】ちょっと懐かしい?クルマのボディにまつわる7つの用語

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時代とともに変化するクルマのスタイリング。中には、昔は当たり前だったのに、今ではまったく見られなくなってしまったものもありますよね。今回は、今ではあまり聞かなくなったクルマのボディにまつわる用語をまとめてみました。

目次

スラントノーズ

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マツダ・サバンナRX-7(1978年)

「Slant」とは「傾斜」を表す言葉。「スラントノーズ」は、フロントのノーズ部分が傾斜してせり出したデザインのこと。その目的は、空気抵抗を減らすため。レーシングカーやスポーツカーで主に採用されました。「スラントノーズ」という言葉は、日本の自動車専門誌から世界に広まり一般化したと言われています。

リトラクタブルヘッドライト

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ホンダ・プレリュード(1985年)

消灯時はヘッドライトをボディ内部に収納し、点灯時だけ展開する格納式のヘッドライト。ノーズを低く見せる、空気抵抗を低減するなどの理由で採用され、一時はスポーツカーを象徴するアイテムにもなったほど。重量やコストの低減や、突起物を減らして衝突時の歩行者保護性能を向上させるため採用車種は次第に減り、2005年のコルベットのマイナーチェンジにより、リトラクタブルヘッドライトを採用するクルマはなくなってしまいました。

サッシュレスドア

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日産・レパード(1984年)

ガラスを保持するサッシュを持たないドアのこと。屋根を開けたときにサッシュが邪魔になるオープンカーや、ウィンドウ周りをスタイリッシュに見せたいクーペなどに採用されています。1990年頃まで流行した「ハードトップ車」も、サッシュレスドアでした。一時は採用車種を減らしましたが、メルセデス・ベンツのCLAやCLS、BMW 4/6シリーズ・グランクーペなど、クーペスタイルのセダンを中心に再び用いられるようになりました。

フラッシュサーフェス

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アウディ100(1990年)

空気抵抗を低減するため、ボディ表面の凹凸をできる限り減らしたデザインのこと。たとえば「ウインドウサッシュとボディ」、「バンパーとボディ」など。1982年に登場したアウディ100は、徹底したフラッシュサーフェス化を行い、乗用車でもエアロダイナミクスが重要であることを証明。以後のクルマのデザインに大きな影響を与えました。

ファストバック

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三菱・ギャランGTO(1970年)

ルーフからテールエンドにかけて、一気に傾斜するスタイリングを持つボディ形状のこと。1960年代。フォード・マスタングに追加されたことから、スポーティなスタイリングを象徴する形状のひとつとなりました。現代では、アウディA7やBMW4シリーズ・グランクーペなどが、ファストバックスタイルを採用しています。

ノッチバック

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スバル・レガシィ セダン(1989年)

フェストバックと異なり、キャビンとトランクが明確に別れたデザインのボディ形状を表し、セダンやクーペがこれに当たります。「Notch」は「段階」といった意味を持つ言葉です。

ハイデッキ

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ボルボ940

セダンやクーペで、ノーズやボンネットに対しトランク部分の高さが高いスタイリングを「ハイデッキスタイル」と言います。ハイデッキにすることで、前傾姿勢のスピード感を感じさせるデザインになると同時に、トランクスペースを広くすることが可能に。どちらかと言うと、ヨーロッパ車的なスタイルです。

ボディスタイルを表す用語、いくつわかりましたか? 今ではあまり使われなくなった言葉ゆえ、30代後半以上の年齢の方にとっては懐かしい用語だったかもしれません。わからなかった方は1980年代ごろのクルマを見ると、これらの言葉の意味がよくわかるはずですよ!

text by 木谷宗義+Bucket
画像提供:アウディジャパン、SUBARU、日産自動車、ボルボ・カー・ジャパン、本田技研工業、マツダ、三菱自動車

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