イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車紹介。
今回は「アルファロメオ145 セリエ・スペチアーレ」です。
1971年にデビューした小型FFアルファ「アルファスッド」は1983年に「33」に世代交代した。その33の後継として1994年に登場したのが145である。フィアット・ティーポをベースとして開発されているのは、ひとつクラスが上の155と同じ。2001年まで生産され、147にバトンを渡した。50rHB版は146で、名称が違っていた。
“セリエ・スペチアーレ”は、日本仕様の標準車“クアドリフィリオ”をベースに、250台限定で用意されたファイナルエディション。MOMO製アルミホイールなどの特別装備を多数備える。
エンジンはアルファスッド~33譲りの1.7リットルフラット4の他、直4 DOHC 1.4リットル/1.6リットル/1.8リットル/2.0リットル、1.9リットルディーゼルターボなどの豊かなバリエーションを誇った。日本仕様は2リットル DOHCC(ツインパーク)のみ。
145最大の特徴は、この独特のデザイン。チェントロ・スティーレ(=デザインセンター)が手掛けた3DrHBボディはどの車にも似ていない。
illust & text by 遠藤イヅル