なかなか街中で見かける機会が無い車、クーガ。しかし、聞こえてくる評価は「ホント、乗ると良さが分かる車だよ」と、どれも良いものばかり……。我がくるトピ編集部で、「クーガの魅力は何なのか?」と議論。しかし、「実際に見て、オーナーに話を聞かないと分からない」という結論になり、KUGA Morning Cruise 4thの開催を聞きつけ、取材をさせていただきました。
11月4日(土)、天気は晴れ時々曇り。場所は神奈川県藤沢市の秋葉台公園。取材班が到着すると、すでにフォード・クーガをこよなく愛する仲間が集まり談笑していました。台数は少ないものの、とても雰囲気が良い印象です。そして、どのクーガもキレイ! オーナーに愛されていることが一瞬で伝わってきました。
それでは、オーナーインタビューの前に、まずはフォード・クーガという車についておさらいしましょう。
フォードの新世代SUVとして登場した初代クーガ
初代クーガは、フォーカスとプラットフォームを共有する、欧州発の新世代SUVとして2008年に登場しています。2010年から、日産・エクストレイル、三菱・アウトランダー、スバル・フォレスター、ホンダ・CR-Vなど、ライバルがすでに多く存在する日本市場にも投入されました。
日本仕様は、200馬力を発揮する2.5L直5ターボに、5AT、AWDの組合せ。海外仕様にあるディーゼルエンジンやMTは導入されませんでしたが、最新のフォード車に通ずるキネティックデザインを採用した独創的なフロントマスクと、SUVとしての基本性能の高さで、SUVファンから一目置かれる存在となりました。
初代の全長は4.5m弱とコンパクトサイズながら、力強いサイドビュー。
見るからに操作性が良さそうなインパネ。
全域の基本性能を高めた2代目
SUVとしての基本性能を高めた2代目は2013年に登場。同年、日本でも正規輸入が始まりました。エクステリアとインテリアはぐっとモダンなデザインとなり、日本仕様の初期型では1.6Lターボのエコブーストを搭載。それにAWDと6速ATが組み合わされました。尚、エンジンですが、マイナーチェンジで1.5L&2.0Lターボのエコブーストに換装されています。
初代より全長が約10cm伸びた2代目。よりモダンに、よりスタイリッシュなフォルムに。
日本仕様最終型のモダンなインパネ。先進装備が充実。
クーガを楽しみ尽くす!? 頼もしい師匠の存在
主催者の、くまモンNo.7さんは、なんと!2代目クーガを2台乗り継いでいます。1台目は初期型の1.6L。そして現在保有する2台目は、マイナーチェンジ後の2.0Lエコブースを搭載するタイタニアムです。2台目は、フォードが日本市場から撤退するため、「最後の記念に」ということで購入。マグネティックという珍しいボディカラーと走行性能に惚れ込んでいます。
そのくまモンNo.7さんですが、実は日本中のクーガオーナーから常に注目されているそう。と言うのも、率先して海外からパーツを取り寄せて装着したり、知恵を絞って様々なカスタムをしたりして、その情報をSNSで配信。それを、全国のクーガオーナーが参考にしているそうです。この日も様々な“クーガ情報”を提供していたくまモンNo.7さん。他のオーナーが頼りにしていることが良く分かりました。
くまモンNo.7さんの愛車。見てすぐに分かるエンケイのホイール以外にも
デイライト、サイドステップと各部をモディファイ!
自身で海外から取り寄せたというリヤスポイラー!今回の参加車で唯一の装着車。
見えない箇所にもこだわり、ボンネットダンパーを装着!他にも見所満載!!
「クーガに惚れた」本質を見極めたオーナーたち
クーガ―オーナーに皆さんに「クーガを選んだ理由」「クーガの魅力」についてインタビューしました。街中であまり見かけない希少性に惹かれてか……?という予想をしていたのですが、それが1番ではありませんでした。
どのオーナーにも共通して言われたのが、「走りのパフォーマンスが魅力的だった」ということです。皆さんの過去所有車をお聞きすると、オペル・ベクトラ、VW・パサート、アルファロメオ155、Mベンツ・Cクラス、バラードスポーツCR-Xなどなど。なるほど、車選びの重要なポイントが走行性能になることは必然と言えるのかもしれません。そしてSUVとしての実用性、欧州仕込みの乗り心地にも高評価。クーガの本質をしっかりと見極めて、「惚れた車」としてクーガを選んでいることが分かりました。
今回インタビューをしたオーナーのがんじーまんさんの愛車は、2014年式タイタニアム。家族4人+犬を乗せて快適に移動できるSUVの購入を考えていたところ、お世話になっていたお店の担当者から「フォードにおもしろい車がある」と言われて、クーガの存在を初めて知ったそうです。
1.6Lながらパワフル、欧州テイストの安定感ある走りに強い衝撃を受け、実用性も文句なし! それで、元々国産SUVを候補にしていましたがクーガを新車で購入。3年間で3万km超を走破しました。
がんじーまんさんの愛車は2014年式 タイタニアム。
ジンジャーエールのボディカラーがステキ☆
パンダくまさんの愛車は2011年式 初代の限定車、タイタニアムミッドナイトスカイ。
過去にはAZ-1も所有!ニューパンダ4X4からクーガへ。
ミズミチさんの愛車は、MC後の1.5エコブーストを搭載する2015年式 トレンド。
ローダウン他、メッキパーツでドレスアップ。今後の課題はサウンドチューン。
KUGA Morning Cruise の次回は2018年5月を予定
今回は台数がちょっぴり少なめ。その分たっぷり交流できました。
今回お会いしたオーナーの皆さんは、しっかりと見極めて惚れ込んでクーガに乗られていますので、どのクーガも本当に幸せそうに見えました(そんな気がします)。
残念ながら、フォードが日本市場から撤退した今、クーガの正規輸入車を新車で購入することはできませんが、中古車ではまだ入手可能です。興味を持たれた方、一度実車をご覧になることをおススメしますよ!
そして全国のクーガを所有しているオーナーの皆さん、いかがですか? ぜひ、この輪に加わってみませんか? ここに来れば、“クーガ愛”を大いに語り合えますし、メンテナンスやカスタムの情報も共有できます。次回のKUGA Morning Cruise は来年の5月を予定しているそうです。
text & photo by くるトピ編集部
<関連リンク>
FORD KUGA Morning Cruise Group
http://minkara.carview.co.jp/group/KUGA/
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