秋の気配も感じられるようになった10月1日、2日、あいにくの空模様にも関わらず、長浜海浜公園(静岡県熱海市)には、世界中の名車や旧車が約200台集まった。
イベントの名前は、「熱海ヒストリカG.P.2016」この「G.P.」、実は「頑張れ、パパ!」なんだとか。文字通り、車を楽しみにしつつも時に肩身の狭い思いをするお父さんを励ましているのである。
今年で5回目となるこのイベントを主催するのは、日本最古の自動車クラブとされる「Automobile Club Japan」。冒頭の挨拶で会長の是枝氏は、「5年目で初めて雨が降りましたが、たくさんの皆様に集まってもらえて本当に良かった。このイベントが始まった頃は熱海も元気が無かったが、イベントの盛り上がりとともに熱海も元気になってきて、非常に嬉しい」と語った。
このイベントの特徴は二つあり、一つ目は昨年もレポートした「谷保天満宮旧車祭」同様、地域と一体になって開催していることだろう。地域の名産品や熱海市内でのパレード、地元ホテルでの親睦会に早朝ヒルクライムと、二日間に渡りコンテンツが盛りだくさんである。
二つ目は、車の展示が自由であること。国産・輸入、年代を問わずに並んでいることから、いつの時代のモーターショーに紛れ込んでしまったのかと思う程。出展コーナーには、くるまマイスター検定も参加。大人から子どもまで、幅広い来場者が問題に挑戦していた。参加していたバラエティに富んだ車の数々も、一部ご紹介したい。
たくさんの来場者を楽しませた二日間が終わり、既に是枝氏は年末の「谷保天満宮旧車祭」に頭が切り替わっているとのこと。地域一体となって居心地の良い空間を作り上げるこのイベント、まさに自動車文化の継承と呼べるのではないだろうか。
昨年の谷保天満宮旧車祭レポートはこちら
神社にクラシックカーが勢ぞろい!?「谷保天満宮旧車祭」レポート
https://car-days.fun/blog/article/702
text by くるトピ編集部