どんな自動車にも必ず付いているタイヤ。タイヤと一言で言っても、径の大きさや太さはもちろんのこと、ゴムの素材、パターンの違いなどなど様々なタイヤがあります。
どんなに詳しくない方でも、スタッドレスタイヤという言葉は聞いたことがあるでしょう。
冬用の滑りにくいタイヤだということは知っているけど、具体的にどんなタイヤかはわからない…今回の記事は、そんなあなたに向けてタイヤの種類と選び方を解説します。この記事を読んで、自分の車や用途にぴったりなタイヤを見つけてくださいね。
タイヤ基礎知識:表示の見方
タイヤにはいろんな情報が記載されているので、読み方と意味をまず解説いたします。
- ①タイヤの幅(mm)
- ②扁平率(タイヤ断面高さ / 断面幅 × 100)(%)
- ③タイヤの構造
- ④リム径(インチ)
- ⑤ロードインデックス
- ⑥速度記号
画像のタイヤではそれぞれ以下のような数字や記号が記載されています。
タイヤの幅:155mm
扁平率:65%
タイヤの構造:R
リム径:13インチ
ロードインデックス:73
速度記号:Q
乗用車用のタイヤを購入するとき特に注意して見たいのは「1.タイヤの幅・2. 扁平率・4. リム径」でしょう。これらを間違えると、車にタイヤがはまらない可能性もあります。扁平とは聞きなれない単語ですが、簡単にいうと「平たい」という意味です。タイヤを横から見たときにホイール部分が大きいと、タイヤは平たいですよね。
タイヤの幅が薄く扁平率が小さいタイヤは、見た目がスポーティでかっこよくなりますが乗り心地が悪いです。逆に扁平率が高いタイヤは、乗り心地はいいですが見た目は劣ります。どちらを優先するかは、あなたの車に求める内容によるでしょう。
ぜひご自身の愛車のタイヤを見てください。その大きさのタイヤが一番スタンダードです。
自動車用タイヤの種類
まずは、自動車用タイヤの種類から見ていきましょう。タイヤ大きく分けて3分割、大きさ・季節・性能で分類できます。その他、溝のパターン等でも分類できますが、長くなってしまうかつ需要が低いので割愛させていただきます。では、それぞれ説明していきますね。
大きさによるタイヤの種類
車の種類が違うと、当然タイヤの大きさも違いますね。適切な大きさのタイヤを履く必要があるので、まずチェックする項目です。
メーカーでは標準装備のタイヤでもっとも乗り心地が良くなるように調整しているので、同じ大きさのタイヤを装着するのが最も無難と言えます。
見た目や走行性能をよくするために大きさの違うタイヤを履くことをインチアップと言います。インチアップのポイントは、タイヤの外径を変えずにホイール径を大きく、扁平率の低いタイヤを履くこと。これを守らないとタイヤがはまらないので、注意してください。
季節別タイヤの種類
次に、季節別にタイヤを選びます。大きく分けて3種類のタイヤがあります。
- ノーマルタイヤ
- スタッドレスタイヤ
- オールシーズンタイヤ
3種のタイヤの異なるポイントは「滑りやすい雪道や凍結時に使用可能かどうか」です。ノーマルタイヤは車を購入したときに標準で付いてくる普通のタイヤのこと。凍結で滑りやすい路面を走る想定をしていないので、冬以外に使用するタイヤになりますね、
スタッドレスタイヤはスリップしにくい冬用のタイヤ。柔らかいゴムでできているため車重でググッと潰れて設置面積が広がります。地面との摩擦が大きく、滑りにくいというわけです。ただ、摩擦が大きいということは抵抗や摩耗も激しいということ。ノーマルタイヤと比較して燃費が10%程度悪くなると言われています。夏場はスタッドレスタイヤを脱いでノーマルタイヤにした方が無難ですね。
最後に、オールシーズンタイヤ。ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの中間のような感覚です。万能で使い勝手がいいですが、器用貧乏とも言えてしまう面も。スタッドレスタイヤよりスリップしやすいので、雪道での過信は禁物です。
性能別タイヤの種類
最後に、性能別のタイヤの種類。同じ大きさ、同じシーズン用のタイヤでも、格安のものと高級なものがあります。日本製なのか海外製なのかでも価格が変わりますが、同メーカー同サイズのタイヤで比較すると、高級なタイヤの方が快適性能が高いです。タイヤの内部の構造やゴムの種類がより性能の良いものに変えてあります。
主に操縦安定性の向上、ロードノイズの低減、ブレーキ性能のアップが期待できます。とはいえ、ダンロップやブリヂストンなどの有名メーカーなら安いタイヤでも快適に走れる性能は持ち合わせているので、ご安心を。ご自身のお財布や車に求めることを考えてタイヤを選んでください。
タイヤ表示の見方まとめ
自動車用タイヤの種類について解説してきました。自分や同乗者、周囲の人間の命を預かっているタイヤ。適したタイヤを選んで、安全かつ快適なドライブを楽しんでください!