参加資格は、欧州車であること。毎年、行われている欧州の祭典「ミラフィオーリ」が今年も、愛知県長久手は「愛・地球博公園 モリコロパーク」にて行われました。
同イベントは中部地区でも1、2を競う大型イベント。年式問わず、新車からクラシックカーに至るまで、あらゆる欧州車が一堂に会します。この日も参加車は、なんと260台超。協賛企業によるブース出展の他、前回には見られなかったショップinカフェも現れました。
2018年のテーマ車はルノー
これまでミラフィオーリでは「欧州車の集い」であること以外、あえて縛りを決めることなく行われてきました。しかし、今回からはイベントをより楽しんでもらえるようにと、テーマ車種やメーカーを用意してみることにしたそうです。それがルノー、奇しくも今年はルノー生誕120周年ということもあり、テーマとしてすぐに決まったとのこと。往年のサンクから最新のクリオ(ルーテシア)まで、さまざまなルノー車とルノーを愛する人たちが参加し、特設スペースにもルノー車が並びました。
トークショーには、ミラフィオーリには欠かせない自動車ライターの嶋田智之氏が登場。相方は、恒例の竹岡圭さんに代わってアシスタントとして昨年も来られた早川あゆ美さんが勤められました。変わらないいつもの軽妙なトークに会場内では関心と笑いの声が響きます。
デリバリーサービスの新しい形⁉
新月軒さんはアルファロメオのエンブレムなどを模ったどら焼き「クアどら」を販売。ケータリングコーナーは、毎回別の占有スペースが設けられ、そこでランチを楽しめるのですが、今回は出展店舗によるショップinカフェが登場。本部ステージ近くで、コーヒーを片手にトークを楽しむことができました。
他にも予想外の出店車両も登場し、驚きのサービスが現れました。なんとそれはエステ!過去さまざまなイベントでユニークなサービスを見てきましたが、こんなエステは初めて見ました。ご覧のようにカングーの後ろ半分がベッドに早変わり。カングーの使い勝手の広さにも驚かされます。
選ばれし5台
コンクールデレガンスもミラフィオーリの恒例のひとつ。毎回、スタッフの独断と偏見により、数台のクルマが選出されます。「スポーツ」「ファニー」「ファミリー」「カスタム」、そして今回のテーマ車である「ベストルノー」が加えられた5部門が設けられ、受賞者には表彰の楯と、副賞に愛車の書き下ろしイラスト(後日発送)が贈られました。
総合受賞とベストルノー賞を獲得したメガーヌIIIGC(グラスルーフ・カブリオレ)。GCそのものでさえ国内未導入なところ、こちらはさらに限定モデルという貴重な1台
スポーツ部門は5マルボロカラーも鮮やかなフェラーリF355。真髄はボンネットの部分で、NASAダクトも実際に室内への外気導入に使われているそう
カスタム部門は、クラッシュより立ち直ったロータス・エリーゼ。’60年代テイストのデザインは、原案のスケッチを奥様の手がけたと言う
ファニー部門はボルボ・アマゾン。「何もしていませんが」とオーナーは言うが、もはや存在自体の重みが違う
ファミリー賞はフィアット・プント アバルト。受賞の決め手はお子さんのイラスト。「息子が大きくなるまで乗り続けることができれば」とオーナーさん
天候が危ぶまれたミラフィオーリ2018。昼過ぎには一時的に激しい降雨にも見舞われたものの、終わってみれば青空こそありませんでしたが、概ね傘要らずで過ごしきれました。
これこそ参加者の思いが通じた瞬間だったのではないかと思います。来年からは改装工事が入り、モリコロパークは「スタジオジブリパーク」へとその名称を変えるそうです。公園そのものも新しいテーマとともに歩みだす来年のミラフィオーリは、いったいどんな形で行われるのしょうか? また次回も目が離せないイベントとなりそうです。
text & photo by きもだこよし, edit by 木谷宗義
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